第14回大阪アジアン映画祭 JAPAN CUTS Award受賞『WHOLE/ホール』
ハーフ。監督&キャストが舞台挨拶で、その葛藤について語った!10月16日の公開記念舞台挨拶に、主演のディー海、脚本・主演の川添ウスマン、川添ビイラル監督が登壇し、日本に住むハーフの葛藤や、大坂なおみ選手や八村塁選手の発信によって、どのように変わってきたかなどを語りました。 |
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冒頭、脚本・主演の川添ウスマンが、「本作は僕らの初中編映画で、それがアップリンク吉祥寺で上映されるというのは夢のような感じで、めちゃくちゃ嬉しいです。」と感極まって挨拶。
日本に住むハーフについての映画を作ろうと思った理由を聞かれたウスマンは、「兄と映画を作るの が僕の夢でして、世の中にプラスになるような映画を作りたいと思いました。ハーフの苦悩を映像化 した映画がなかったので、2~3 年かけて兄と相談しながら脚本を書き、2019 年に撮影をしました。」 と制作経緯を説明。 春樹役のサンディー海を見つけたのはウスマンとのこと。「一旦 Google で『ハーフ タレント』で 検索して」話すと、会場からは笑い声が。「色んな事務所が出てきて、スクロールしていくうちに、 海くんの素敵な笑顔が出てきて、一目惚れして。Facebook で検索したら、共通の友達が一人いたの で、その人に繋げてもらいました。東京に行って、3 時間くらい映画と関係ない話をして、仲良くな り、『春樹役を見つけた』と兄に電話しました」と、現在は”ベストフレンド”になった奇跡的な出会 いについて語った。 最近では、大坂なおみ選手や八村塁選手などハーフの方が差別に対しても声を上げたりしている。監督は、「昔と比べると、彼らが声を出すことによって、差別や区別に注目が集まっているけれど、そんな彼らでも差別的な言葉を浴びせられたり、バッシングもされたりしているので、まだまだ理解が足りていないと思います。ミックスルーツの方々が、様々なプラットフォームを使って声を上げていくことによって、良い方向に向かっていくのではないかと思います。」と話した。 本作のどこに注目して観て欲しいか聞かれ、サンディーは「川添兄弟の美しく繊細な物語の描き方を、 ぜひ楽しんでください」、ウスマンは「春樹と誠の成長していくプロセスが注目ポイントだと思いま す」と回答。 最後にビイラル監督が、「この映画はミックスルーツの方々の経験や葛藤を描いているんですけれど、 ハーフの方、ミックスルーツ、マイノリティの方でなくても、何かしら感じ取れる作品を撮りたいと 思って作りました。深く考えず、楽しんでいただければと思います」とメッセージを送って、舞台挨 拶は終了した。 |
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映画『WHOLE/ホール』アップリンク吉祥寺にて公開中 全国順次公開 公式HP: 純粋な目線で、どこにでも居るハーフの日々の生活を通して、アイデンティティーや日本社会に対する複雑な気持ちを誠実に描いた。多様性を目指す現在の日本社会に語りかける本作は、第14回大阪アジアン映画祭でJAPAN CUTS Award スペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS及びソウル国際映画祭に正式出品された。 |
ディー 海 川添 ウスマン 伊吹 葵
菊池 明明 尾崎 紅 中山 佳祐 松田 顕生
監督・編集:川添 ビイラル
脚本:川添 ウスマン
配給宣伝:アルミード
2019年 / 日本 / カラー / 44分 / 16:9 / Stereo
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