園子温監督ハリウッドデビュー日本の鬼才・園子温監督とハリウッドスターのニコラス・ケイジが初タッグを組んだ映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』がついに劇場公開!園子温監督を筆頭に、坂口拓(TAK∴)、中屋柚香、出演者の栗原類が登壇して公開記念舞台挨拶が行われました。 |
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本作で念願のハリウッドデビューを飾った園監督は「15年以上前からハリウッドで映画を撮りたいという思いが強く、この度やっとハリウッドで第一作目が作れた。感無量であります。あとは野となれ山となれ!」と清々しい表情。ニコラスについては「いい意味でスター性を感じず、若手の俳優の様に謙虚だった。それだけに何も考えず演出をしていました。たまにニコラス・ケイジだったことを思い出したくらい」と飾らない人柄に感謝していた。ニコラスとはすっかり意気投合し「撮影前には安居酒屋に行ったり、カラオケに行ったり、今ではLINE友達。完成した映画にも『ファンタスティック!』と言ってくれた」と報告。
用心棒のヤスジロウ役の坂口は、アクションデザインで参加した『愛のむきだし』以降、多くの園監督作に携わっている。本作ではニコラスに殺陣を仕込んだというが「ずっとアクションをやられている方なので、基礎がしっかりしている。ニコラス・ケイジだとは意識せず殺陣を教えていたけれど、クランクアップ直前に『俺はニコラスと一緒に芝居をしているんだ…』と初めて意識した」と照れ笑い。ニコラスについては「気さくな方でした」と紹介した。 園子温監督によるNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』で女優デビューした中屋は、ヒーローの敵役ガバナーお気に入りの少女・スージーを好演。「朝から晩まで園監督の現場で芝居できることが嬉しくて、かつハリウッド作品という大きな節目に携われたことは私の人生の中での宝物」と自身のハリウッドデビューに感無量のようだった。 不思議な街ゴーストランドの住人・キュリ役の栗原は「僕はイロモノ系の役をやることが多いので、今回の役のアプローチはスムーズでした」と自信を覗かせ「ニコラスはハリウッドスターだけれど、一切それを出さず、気さくで話しやすいお兄さんという感じ。そんな紳士的な態度が、ハリウッドの第一線で活躍できている理由の一つだと思いました」とニコラスのスターらしからぬジェントルメンな姿に感動していた。 実はニコラスにとっても本作は運命的出会いを果たした作品なのだという。現在のニコラスの妻である日本人女性は、なんと本作の共演者だった。園監督は「彼女はずっと前から僕の現場に見学に来ていて、今回の作品で役を与えた途端、ニコラスとのハリウッドドリームを掴んだ。とてつもないことですね!」と驚き顔。ニコラスはコロナ禍が収まったら挙式を日本で挙げたいと言っているそうで、園監督は「そのときは僕が仲人をやりたい!」と名乗りをあげていた。 日本公開を記念して壇上にはニコラス本人ではなく、劇中衣装を着用したマネキンにニコラスのお面をつけた“マネキン・ケイジ”が花束を持って登壇。花束を受け取った園監督に向けて坂口は「ハリウッドデビュー作、おめでとうございます!」と祝福し、中屋も「私をここに連れてきてくれてありがとうございます!」、栗原も「これからも日本映画を世界規模で盛り上げてほしい!」と激賞した。 最後に園監督は「2年前に僕が心筋梗塞で倒れたことで、心配したニコラスがメキシコではなく日本で撮影しようと提案してくれた。当初の企画からは180度変化した映画になったけれど、心筋梗塞のお陰でこのような映画を作ることができました」としみじみしながら「今は自分の心筋梗塞に感謝したい。日本で公開を迎えることができて、この上ない幸福を感じております」と大ヒットに期待を込めていた。 |
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『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』STORY |
監督:園子温
キャスト:ニコラス・ケイジ ソフィア・ブテラ ビル・モーズリー ニック・カサヴェテス TAK∴ 中屋柚香
YOUNG DAIS 古藤ロレナ 縄田カノン
脚本:アロン・ヘンドリー レザ・シクソ・サファイ
音楽:ジョセフ・トラパニーズ 原題:Prisoners of the Ghostland 2021/アメリカ/105分/カラー/PG-12
提供:POTGJPパートナーズ
配給:ビターズ・エンド 公式ツイッター:@POTG_movie 公式Facebook:@POTG.movie