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ベトナム人:チャン・タン・フイ監督長編デビュー作『走れロム』公開初日解禁

第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門最優秀作品賞受賞ほか多くの映画祭で高い評価をうけた映画『走れロム』公開初日解禁!本日から2ヶ月後となる、6月11日(金)より、東京はヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺での公開が決定しました!

大阪は6月18日(金)よりシネ・リーブル梅田、名古屋は、近日公開にて名古屋シネマテークでの劇場公開が決まりました。
『走れロム』

運命を賭けろ!――ベトナム社会のタブーに切り込んだ衝撃作‼
映画『走れロム』は賑わうサイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年ロムが夢を叶えるため、巨額の当選金が手に入る“闇くじ”に挑む姿を、疾走感溢れるスタイリッシュな映像とリアリズムを追求したタッチで描く話題作。監督は、本作が長編デビュー作にして第24 回釡山国際映画祭ニューカレンツ部門(新人監督コンペティション部門)最優秀作品賞、第24回ファンタジア国際映画祭最優秀新人作品賞の受賞はじめ世界各国の映画祭で熱い視線が注がれる期待の新鋭チャン・タン・フイ。
世界で輝かしいデビューを飾った本作だが、社会主義国家のベトナムにおいて顕在化させたくない社会問題となっている”闇くじ”を描いたことで、当局の検閲が入り修正を余儀なくされる。そうした苦境を経て迎えた本国ベトナムでの公開は、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』を興行成績で上回る驚くべきヒットを記録!ミニシアター文化のないベトナムで、インディペンデント映画が商業的にも成功をおさめる一大センセーションを巻き起こした。

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主演は監督の実弟!

『走れロム』の前日譚で、チャン・タン・フイ監督が注目されるきっかけとなった短篇『16:30』に続いて主人公ロムを演じるのは、実弟でもあるチャン・アン・コア。起用についてフイ監督は、
「撮影方法を、各シーンにふさわしい天候や状況、それも太陽が出ている時間帯だけ撮るという手法を選んだため、撮影だけで短篇『16:30』は3ヶ月半、『走れロム』は1年7ヶ月かかり(『走れロム』で実際に撮影したのは89日間)このスケジュールに合わせられることが、キャスティングの条件の一つでした。その上で、知名度や演技経験を問わず、目でストーリーを語れる人を探した中、ロム役に自分の家族を使うという暴挙に出たわけですが、彼以上にロム役にふさわしい人はいなかったと思います。演技経験がないゆえに、失敗をすればするほど経験が増えてロムという人間になっていきました。また、顔が私に似ている点でも私の人生を描いた映画にはぴったりでした。」と語っている。

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才能あふれる優秀なスタッフが集結。

今回、プロデューサーとして参加しているトラン・アン・ユンについて、チャン・タン・フイ監督は、最も影響を受けた映画作家として名前をあげ、彼の手がけた『シクロ』のような社会を映し出す作品を作っていきたいと語っている。

二人の出会いは、トラン・アン・ユン監督がサポーターを務めるオンラインの短編映画祭に、チャン・タン・フイ監督の短編『16:30』が上映されたことが縁となった。現在、フイ監督の次回作『Tick It』(原題)もトラン・アン・ユン監督とともに準備中だ。編集を担当した、リー・チャータメーティクンは、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』(2010)、『光りの墓』(2015)、中国のワン・シャオシュアイ監督『在りし日の歌』(2019)など、アジア映画界を股にかけて活躍するレジェンドで、タイが生んだ名編集者。

音楽は、ダンス、演劇、映画などさまざまなジャンルで活動し、舞踊家の金森穣、台湾の歌手廖士賢をはじめとする各国のアーティストとのコラボレーションでも知られる、トン・タット・アン。

映画音楽を手がけた作品には、レオン・レ監督『ソン・ランの響き』(2018)、アッシュ・メイフェア監督『第三夫人と髪飾り』(2019)、そして、河瀨直美監督『朝が来る』(2020)がある。また、彼の父親は、本作のプロデューサートラン・アン・ユンの監督作品『青いパパイヤの香り』(1993)、『シクロ』(1995)、『夏至』(2000年)の音楽を担当している。
『走れロム』メイキング_向かって左からフイ監督、中央主演ロム役、右フック役_RPhoto:メイキング_向かって左からフイ監督、中央主演ロム役、右フック役_R

臨場感あふれるカメラワークの立役者、撮影監督のグエン・ヴィン・フックは、15歳の時に映画のワークショップでチャン・タン・フイ監督と知り合って以来、切磋琢磨し何本も一緒に作品を作ってきた仲間の一人。新鋭レ・ビン・ザン監督による、人肉ホラーの問題作『KFC』やベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門で審査員特別賞を受賞したレ・バオ監督『Taste』(2021)などの撮影を担当するなど新世代監督たちの撮影を担っている人物だ。

映画情報どっとこむ ralph 新進気鋭の監督、チャン・タン・フンのもとに個性豊かな才能が結集し、

映画『走れロム』
原題:ROM

www.rom-movie.jp

6月11日公開初日決定
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
『走れロム』『走れロム』
STORY:
活気に満ちたサイゴンの路地裏にある古い集合住宅。住民たちは投資家を装う詐欺師の債権者から多の借金を背負い、アパートを維持するため大金が当たる違法宝くじに熱中している。14歳の孤児ロムはそこで宝くじの当選番号の予想屋として生計を立てていた。地上げ屋から立ち退きを迫られている裏町の住民たちを救うため、生き別れになった両親を捜すため、ロムは危険な違法宝くじで一攫千金の賭けに出る!

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監督:チャン・タン・フイ
出演:チャン・アン・コア、アン・トゥー・ウィルソン
プロデューサー:トラン・アン・ユン
2019年/ベトナム/ベトナム語/カラー/DCP/2.39:1/79分/日本語字幕:秋葉亜子
提供:キングレコード
配給・宣伝:マジックアワー
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6月11日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺
ほか全国順次公開

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