今年5月、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少、26歳の監督作品が選出された。オリジナル脚本・初長編作品『見はらし世代』で、その快挙を成し遂げたのは、短編『遠くへいきたいわ』(ndjc2021)で注目を集めた団塚唯我監督。 主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉。そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になった、ランドスケープデザイナーの父。渋谷の街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする彼らを描く本作は、普遍的な家族の風景から、都市の再開発がもたらす影響までを繊細に描き出す。きわめて軽やかに、ただ、決して切実さは失わずに。観客に開かれた、新人監督の瑞々しい感性による新しいスタイルの日本映画が誕生した。 再開発が進む東京・渋谷を舞台に主人公・蓮を演じるのは『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞 新人賞を受賞した黒崎煌代。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑んだ。父親・初を演じるのは、悪役からコミカルなキャラまで幅広い役を演じ、多数の作品で存在感を発揮する遠藤憲一。母親・由美子をドラマ・映画・舞台・モデルなど幅広い分野で活躍する井川遥、姉・恵美を数々の映画新人賞に輝く若手実力派の木竜麻生が演じる。
この度、黒崎煌代、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生ら渋谷を舞台に描かれる4人の家族がそれぞれの思いを胸に日々を過ごす日常を切り取った場面写真が一挙解禁されました。 この度解禁された場面写真は、全部で9点。渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く主人公・蓮(黒崎煌代)を捉えた1枚は、冬の強い日差しを背に、蓮が配達中の胡蝶蘭を抱える様子が浮かび上がる。仕事中に見せるその視線の先には何があるのかが気になる印象的なカットになっている。 その他にも、蓮が姉の恵美(木竜麻生)とともに工事中の夜の渋谷の街並みを歩道橋から見下ろす姉弟の様子や、ソファに佇み、虚空を見つめる母・由美子(井川遥)、自身が手がけた商業施設の写真を背に、どことなく孤独を感じさせる父・初(遠藤憲一)、職場で思い詰めた表情を見せる蓮、渋谷の夜空を見上げる恵美など、4人の家族がそれぞれの思いを抱えながら日々を過ごす日常が切り取られている。蓮の計らいによって数年ぶりに再会した初、恵美の家族3人でテーブルを囲むカットからは、どことなくぎこちなさが感じられ、現在の家族の関係性が思いやられる。 再開発が進み、変化の絶えない渋谷の街で紡がれる家族の物語を描き出した映画『見はらし世代』。第78回カンヌ国際映画祭・監督週間に日本人最年少で選出された団塚唯我監督による、新しいスタイルの日本映画をぜひ劇場で見届けて欲しい。
10月10日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開 物語・・・ 再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。ある日、蓮は配達中に数年ぶりに父に再会してしまう。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。家族にとって、最後の一夜が始まる。
池袋シネマ・ロサにて一週間限定公開決定! 第26回TAMA NEW WAVEある視点部門ノミネート、ハリウッド・ショート・フェスティバル ベストショートにノミネートされた本作は、ミュージカル女優、可知寛子を主演に迎え、ミュー