一筆のタッチの向こう側に、画家たちは何を見ていたのか?
映画『アート・オン・スクリーン』は、“映画館の大画面で美術を楽しむ”というコンセプトで贈る斬新なアート・ドキュメンタリーシリーズ。 2018年初夏、『ミケランジェロ:愛と死』『私は、クロード・モネ』『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』の3作品が日本で連続公開され、多くの美術ファンをうならせました。映画『アート・オン・スクリーン』が3年ぶりに新ラインナップとして、『天才画家ダ・ヴィンチのすべて』『ピカソがピカソになるまで』『フリーダ・カーロに魅せられて』1月29日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開となります。 |
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映画『アート・オン・スクリーン』感想コメント
アート・オン・スクリーン シリーズ 「天才画家ダ・ヴィンチのすべて」 海外旅行どころか国内の美術館めぐりも難しくなってしまった今、レオナルドをたどるヴァーチャル巡礼の旅が、映画でならできる。この画家の作品が世界中で大事にされていることが、それぞれの美術館での展示風景から伝わってくるはず。 映像が美しい。とくに、絵を拡大した画像の精細さには目を瞠る。・・これまで美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を見た人も、まだその実物を見たことがない人も、この美しく精細な映像でその絵画を鑑賞体験すれば、今まで気づかなかった、知らなかった、ダ・ヴィンチ絵画の魅力を再発見することだろう。 「ピカソがピカソになるまで」 ピカソはピカソとして生まれ、ピカソとして去って行った!彼は鑑賞者の為に絵を制作したのでは無く、常に実験者で在り続けた。描けば描くほど、次に描かねばならぬ程、焦燥者で在った! ピカソは勿論、最初からピカソだったが、私たちの知っている「あのピカソ」とは、違った画家になっていた可能性も、大いにあった。彼の空前絶後の才能と絶え間ない努力だけでなく、時代、土地、友人、恋愛、偶然、……と、様々な要素が絶妙に影響し合って、美術史上、?最強?の芸術家が形作られてゆく。 「フリーダ・カーロに魅せられて」 フリーダ・カーロが好きだ。自分のブランド名にするほど好きだ。大胆不敵なのに繊細。過激で爆発的な絵に宿る緻密さと品位。「爆弾に結ばれたリボン」とはまさにその通りで、自分を偽らない表現は、見てるこっちがどぎまぎするのに、気になって仕方ないのは美しい色使いや繊細な筆遣いにある。彼女の人生をなぞるドキュメンタリーで終わらず、美術館にいるように絵を愛でられる贅沢体験ができる映画。私が1番好きな絵は、晩年に描かれたスイカの「人生万歳」。この映画で見るスイカはネットや本で見るより鮮やかで、人より困難が多かった彼女の人生を想うと、鮮やかさに泣きそうになった。 【現代の華麗なるイコン】フリーダ・カーロ。類いまれな美貌、そして鋼鉄のように強靭な精神と、ひなげしの花びらのような繊細さ。彼女の自画像は、傷だらけの身体と心の葛藤を平然と白日のもとに曝して容赦ない。それはいつしか鏡となって、見る者の心の闇を写し出し、浄化し開放するがゆえに、彼女は今や、“現代の華麗なるイコン”として、人々の共感と崇拝を集めている。 |
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「アート・オン・スクリーン」
1月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 <公式HP> <チケット> 〔ムビチケ前売券発売中!〕 |
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一筆のタッチの向こう側に、画家たちは何を見ていたのか?
本作のテーマは、「時代を創った芸術家たちの作品とその背景」。 脳科学者の茂木健一郎、片岡鶴太郎、平野啓一郎など、映画『アート・オン・スクリーン』をご覧いただいた様々なジャンルの文化人の皆様から、続々とコメントが到着しました。 プロデューサーは、エミー賞やBAFTAの審査員も務める名碗プロデューサーのフィル・グラブスキー。 世界中の巨匠に恋をしながら、映画館で究極の名画の旅をお楽しみください。 アート・オン・スクリーン 「天才画家ダ・ヴィンチのすべて」 「ピカソがピカソになるまで」 「フリーダ・カーロに魅せられて」 |