“若手映像クリエイターの登竜門”として2004年に埼玉県川口市でスタートしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、9月26日(土)より初めてとなるオンライン配信での開催を迎え、最終日となった本日10月4日(日)、SKIPシティ映像ホールで開催した授賞式にて、グランプリをはじめとする国際コンペティション、国内コンペティションの各賞を発表しました! 国際コンペティション・国内コンペティションを通じた全日本作品を対象に、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に対し贈られる「SKIPシティアワード」には国内コンペティション審査委員長の部谷京子氏から「独特の世界観を持つとてもユニークな作品」と評価された『写真の女』(串田壮史監督)が選出されました! ©ピラミッドフィルム ■受賞コメント 串田壮史監督 ありがとうございます。SKIPシティアワードは制作のサポートを得られる賞と聞きましたので、次回作もぜひ作りたいと思っています。自分自身もオンラインで映画を楽しんだのですが、映画の素晴らしさを再確認する機会となりました。今、コロナの影響、そして政治的な立場の違いにより世界中で分断が広がっていますが、映画的な喜びは、その分断された人たちを国籍、文化、性別、人種を超え、ひとつにすることができるものだと思っています。次回作は、映画の喜びを皆さんに届けられるものを撮りたいと思っています。 |
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国際コンペティションでは、事実婚のパートナーと6人の子どもたちに囲まれて暮らす女性アンニャが、クリスマス直前に受けた末期ガンの宣告に苦悩する11日間を描くノルウェー・スウェーデン合作『願い』(マリア・セーダル監督/英題:Hope)に贈られました。
マリア・セーダル監督が自身の実体験を元に脚本を書き上げ、実に9年ぶりの監督復帰作となった本作。国際コンペティション審査委員長の澤田正道氏からは「監督自身がこの主人公と寄り添って『生きる』ということを問いただしているように思える」と高く評価され、満場一致でのグランプリ受賞となりました。 またロシア作品『ザ・ペンシル』(ナタリア・ナザロワ監督/英題:The Pencil)が、本映画祭初めての快挙となる監督賞と審査員特別賞をW受賞! |
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国内コンペティションでは、 長編部門で『コントラ』(アンシュル・チョウハン監督) ©2020 KOWATANDA FILMS. ALL RIGHTS RESERVED. ■受賞コメント アンシュル・チョウハン監督 自粛の中、ベッドルームから出てこうやって皆さまの前に立てたことを嬉しく思います。本日、コロナの影響でチームの皆を連れてくることができませんでしたが、プロデューサーの茂木美那さん、出演してくれた円井わんさんが来てくださいました。私のことを信じてくださって、参加してくださってありがとうございました。この映画は、自分の大切な部分を表現したものになっています。日本社会にとってセンシティブな部分を指摘する映画になっているのですが、それが皆さまに伝わったことを嬉しく思います。映画の最後でも言っているように、日本の兵士の皆さんに捧げている映画でもあるので、当時亡くなった皆さんに捧げる賞でもあります。皆さまありがとうございました。 短編部門で『stay』(藤田直哉監督) がそれぞれ優秀作品賞に輝きました。 |
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また観客からの投票で決定する観客賞には、国際コンペティションでヒューゴ・ウィーヴィング主演作『南スーダンの闇と光』(ベン・ローレンス監督)。 ©2019 Hearts and Bones Films Pty Ltd, Spectrum Films Pty Ltd, Lemac Films (Australia) Pty Ltd, Create NSW and Screen Australia ■受賞コメント(ベン・ローレンス監督) 『南スーダンの闇と光』が観客賞をいただき、映画祭、そして観客の皆さんに感謝いたします。滞在していたロンドンから発つ直前の、早朝の空港でこのニュースを聞き、とても驚いています。本当にありがとうございました。できれば実際に映画祭に参加したかったのですが、いつかそれが叶うことを願っています。 国内コンペティション長編部門で『コーンフレーク』(磯部鉄平監督) 短編部門で『ムイト・プラゼール』(朴正一監督)が受賞しました。 |
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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020(第17回)開催概要 会期:2020年9月26日(土)~10月4日(日) <9日間> 上映:オンライン配信 (配信サイト:シネマディスカバリーズ) 部門:国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門)、国内コンペティション(短編部門) 主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会 映画祭公式サイト:www.skipcity-dcf.jp |