1947年、独立前夜、混迷を深める激動のインドで歴史に翻弄された人々を鮮やかに描いた感動の人間ドラマ『英国総督 最後の家』が8月11日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーとなります。
この度、インドのインターナショナルスクール「India International School in Japan」協力の元、在校生徒を対象に母国の重要な歴史的転換期を認識してもらい、さらに母国の歴史を探求してもらう目的で、本作の上映会及び特別授業が行われました。 日時:7月12日(木) |
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“歴史的な英国のインド返還”の一方で、信仰の違いから起こった“インドの分断”に最後まで諦めずに向き合った真実の人間ドラマ『英国総督 最後の家』の公開に先駆けて、インドのインターナショナルスクール「India International School in Japan」の生徒に向けて本作の上映会付き特別授業を実施しました。 上映終了後に、大妻女子大学、淑徳大学兼任講師でインド史を教えている関口真理氏が伝統衣装のサリーを身に着けて登場。生徒達に 関口先生:映画はどうでしたか? と質問すると、大きな拍手が起こった。 関口先生:ラブストーリーが良かった。総督の奥さんの働きも良かった。 と本作で描かれる異教徒同士の恋に感動した生徒や、中でも一番多かったのが 関口先生:インドの当時の状況を、映像として観ることでよくわかった。 という感想が寄せられた。今から70年前の出来事を描いた映画ということもあってか、ほとんどの生徒が両親や祖父母からもインドの分離独立の話は聞いたことが無いと答え、生徒達にとっては自分たちのルーツであるインドの歴史を学ぶ貴重な映像体験になったようだった。 多くの生徒が今現在のインドの大統領官邸のことは知っていたが、 関口先生:映画の中の英国総督の屋敷が今のインドの大統領の官邸です。 と明かすと、生徒たちは驚きの声を上げていた。 |
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トークテーマを少し変え、
関口先生:日本でインド映画を観る機会はありますか? と聞くと、「日本でも人気の『バーフバリ』を観ました」と答えた生徒が多く、続けて好きなインド人の俳優を聞かれると、シャー・ルク・カーン、アジャイ・デーヴガンなど、インドのスター俳優たちの名前を続々と挙げました。好きな映画作品を聞かれると、日本では公開されていないインド映画の作品名が多く挙げられるなど、やはり日本で生活していても、ハリウッドを凌ぐとも言われるボリウッド映画の国として知られる自国インドの映画が好きな生徒が圧倒的に多かった。 明日から夏休みに入り、祖国に帰郷する生徒達に向かって とメッセージを送り、特別授業を締めくくった。 |
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映画『英国総督 最後の家』 原題:Viceroy’s House は8月11日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー 二つの国が生まれる時―英国領インド最後の6か月、真実の物語 STORY |
監督・脚本:グリンダ・チャ―ダ(『ベッカムに恋して』)
出演:ヒュー・ボネヴィル、ジリアン・アンダーソン、マニーシュ・ダヤール、フマー・クレイシー、マイケル・ガンボン
2017年|イギリス|カラー(一部モノクロ)|2.39 : 1|106分|5.1ch|英語、パンジャービー語、ヒンディー語|日本語字幕:チオキ真理|
配給:キノフィルムズ/木下グループ
後援:ブリティッシュ・カウンシル
公式サイト:eikokusotoku.jp
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