石田衣良の恋愛小説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李x三浦大輔のコンビで映画化、4月6日(金)より全国公開となります。 この度、本作の監督をつとめた三浦大輔、「娼年」原作者である直木賞作家・石田衣良に加えて、本作を一足先に鑑賞し絶賛した著述家・湯山玲子をMCに招き、映画『娼年』について語りつくすトークイベントを実施いたしました。 映画 『娼年』公開直前トークイベント |
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退屈な日常を送る20歳の大学生・森中領は、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に誘われ“娼夫”となる。リョウはさまざまな女性たちと身体を重ねながら、彼女たちの心の奥に隠された欲望や心の傷を優しく愛し、自らも少しずつ成長していく。原作の魅力をそのままに、美しくも鮮烈な愛のドラマが完成いたしました。
トークイベントは、MCの湯山玲子の映画『娼年』への感想から始まった。 湯山さん:女性のパンドラの箱を開けてしまったエンターテインメント。松坂桃李演じるリョウがいれば、ほかの男性はいなくても良いという、男性にとって不都合な真実が隠されているのでは?今は女性が性の欲望を認めはじめ、謳歌するまでの端境期です。映画は時代を変えていきます。この映画『娼年』が存在した以降、10年後はどうなるんでしょうか?ワクワクしました。 という称賛のコメントで会場を盛り上げ、脚本・監督の三浦大輔と原作の石田衣良を迎えた。 石田先生:大人向けの恋愛映画がやっとできたと思えました。こんな映画をずっと待っていました。 と映画を大絶賛。原作については 石田先生:子どものころから妄想していたことが初めて役に立った小説。(原作を)書いているときは楽しかったなあ。 と振り返る先生の子供の頃が気にかかる発言も。一方、先生の作品を舞台化・映画化した三浦監督は 三浦監督:撮影は本当に大変でした。舞台も映画もやりきらないといけないという義務感はありました。撮っているときは、役者も口を揃えて辛かったと言っていますが、楽しくはなかったです(笑)。でも、良い作品ができるとは思っていました。 と語った。 |
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セックスシーンについて
湯山さん:(他の映画は)そんな表情をしないよとか、嘘がばれることがよくあります。でも、この作品には嘘が無かった。 と話を振ると、 石田さん:普通、セリフで心境の変化や成長を描くじゃないですか。それをセックスシーンだけで描くのは大変だったと思います。三浦監督がボリショイ・バレエのような細かい演出をしているんです。 と解説した。 湯山さん:この映画は、女性の欲望を喚起するシーンはあるのに、男性が好むチラリズム的な描写が全くない。 とが指摘すると、 石田先生:三浦さんは女性に対してファンタジーを持っていないんです。本当にリアルに描く方で、それがこの作品に合っていたんだと思います。 三浦監督:女性への優しい目線は、石田さんの原作を受け継ごうと思いました。 と説明した。 |
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話は、主演の松坂桃李起用へと移る。
三浦監督:舞台の時から、小説を読み込み、役作りも相当していたし、覚悟が決まっていました。松坂くん以外は考えられません。 と力説。 石田先生:この役は散々セックスをするので、透明感がある俳優じゃないとどんどん汚れていってしまう。松坂くんの透明感はぴったりだと思いますよね。 と称賛。熱演した女優たちについても、 三浦監督:現場で松坂くんについていけば自然に感情が湧くようになっていました。 との松坂への賛辞がつづくのを聞いた石田先生は 石田先生:30代の松坂くんがやるようないい話を考えてみようかな・・・ と会場から嬉しい悲鳴が上がるコメントも。 |
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最後に・・・
三浦監督:R18+作品ですが、いろんな人に観てもらわないと意味がないと思っています。普段映画館へ行かない人まで広まったら、面白いことになるんじゃないか、映画界が賑やかになるんじゃないかと思っています。ぜひ周りの人に勧めて欲しいです。 石田先生:女性同士で観るのも良いし、あとはカップルで観てほしいです。帰りに一杯飲みながら、本当はこんなことしたかったんだけど・・・と『娼年』をネタに盛り上がりラブホテルへ行ってください。 湯山さん:女性同士で行って、観た後は飲みに行くと盛り上がると思う。 と三人三様の楽しみ方を提案。大盛況のうちにトークイベントは終了した。 映画 『娼年』 物語・・・ |
松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李 西岡德馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会