映画情報どっとこむ ralph 100年に1人と言われる天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖[さとし]。病と闘いながら将棋に全人生を懸け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く、奇跡の実話を元にした感動のエンターテイメント『聖の青春』は11月19日(土) 丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開となります。

この度、松山ケンイチと森義隆監督が、村山聖さんのご実家がある広島、そして村山さんが将棋人生の大半を過ごした大阪を訪問しました!
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映画情報どっとこむ ralph 11月7日(月) 広島
ご実家訪問 (森義隆監督)&広島試写会舞台挨拶
場所:広島バルト11
登壇:松山ケンイチ、森義隆監督
ゲスト:村山家ご両親 (村山伸一さん、村山トミコさん)

本作の公開を村山さんとご両親に報告するため、広島県府中町にある村山聖さんのご実家を森義隆監督が訪問しました。
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映画化を志した8年前から、毎年ご実家に訪れていたという森監督。
ご両親と撮影当時を振り返りながら、「実家に帰ってきたような感じ」と、思い出話に花が咲きます。その後、お墓参りをし、村山さんに映画の完成と公開を報告。8年の月日をかけ、ようやく良い報告できたということで、森監督も安堵の様子でした。

夜には松山さんも合流し、広島バルト11で行われた試写会の舞台挨拶に登壇。地元、府中町から生まれた天才棋士を描いた作品ということもあって会場は超満員となりました。まず、原作との出会いを振り返ったお二人。

森監督:原作との出会いが8年前で、29 歳という村山さんが亡くなった年齢だったんです。村山さんの生き様に、自分自身の人生を問いかけられているようでした。彼の人生をなぞるのではなく、彼の魂の形をお客さんに届けられたらなと思っておりました。

と、森監督は当時を振り返ります。同じく松山さんも29歳のときに原作を読んだそうで、

松山さん:家の本棚を整理していると偶然見つけたんです。同い年というところに惹かれ手に取りました。ここまで命を燃やすということを体言している人はいないなと心を打たれ、役者として命を燃やしてこの役に臨みたいと思ったんです。

そして、役者魂に火をつけられた松山さんはリサーチしていく中で、森監督が映画化に動いているという話を聞き、自らアプローチをしたそう。

森監督:私が松山さんを選んだのではなく、作品が松山さんの名乗り出を待っていた。

松山さん:29歳のときに原作を読んでいなければ、ここまで強い気持ちは持てなかったと思います。そういうめぐり合わせに深い縁を感じます。

と松山さんは語り、運命的な役との出会いであったことが明かされました。今回肉体的にも、精神的にも村山聖という人間に向き合った松山さん。その役作りの始まりが、府中町だったといいます。

松山さん:演じることが決まり、ご両親に挨拶をするため府中町を訪れました。ご実家から村山さんのお墓に歩いていく道中、『村山さんはどんな風に道を歩いたんだろう』、『この景色をみて何を感じていたんだろう』と、ゆっくり考えながらお墓に向かいました。それが村山さんと向き合った、最初の瞬間でした。

また、

森監督:(村山聖の故郷である)広島の地を(松山くんに)歩かせたい、という強い想いがあり、予算オーバーになりながらも、広島の海での撮影を決めたんです。

と、広島での撮影についても触れました。

イベントの最後には村山聖さんのご両親、村山伸一さん、村山トミコさんが映画完成のお祝いにかけつけてくださりました。

映画情報どっとこむ ralph 11月8日(火) 大阪
大阪試写会舞台挨拶
場所:なんばパークスシネマ
登壇:松山ケンイチ、森義隆監督
ゲスト:村山聖の師匠・森信雄さん

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村山聖さんが故郷の広島を出て、将棋人生の多くを過ごした大阪。そんな第二の故郷といえる大阪のなんばパークスシネマで行われた試写会には多くの観客が駆けつけました。満員の観客の熱気が漂う中、松山ケンイチさんと森義隆監督が舞台に登場。会場からは割れんばかりの拍手が起こります。

まず、話題となっている松山さんの役作りに話が及ぶと、ポスター画像に写っている自身を指しながら

松山さん:サモ・ハン・キンポーではないです!!

とジョークをとばす松山さん。体重増加という外面的なアプローチに関し、撮影中に履いていた大きいサイズの下着を今でも使用していることを明かし、

松山さん:(あまりの大きさに)ズボンを履く時に下着もずり上げて履くのですが、食い込んでしまうんです。

と会場を笑わせました。村山さんが亡くなった年齢である29歳の時、ふとしたきっかけで原作に出会った松山さん。その生き様に心を打たれ、当時映画化に動いていた森監督に自らアプローチをしたという経緯がありました。そんな松山さんからのアプローチを森監督は振り返り、

森監督:8年という月日がかかって完成した本作ですが、映画が松山さんを待っていたということだと思います。村山さんと同様、命を燃やして演技をする松山さんが途中で燃え尽きないように見守ることが僕の仕事でした。それがとても幸せでした

と撮影を振り返り、撮影方法も通常、ストーリーの時系列を考えず、効率のよい順番でシーンの撮影を行うのが映画撮影の常ですが、本作ではストーリーの流れ通りに撮影を敢行したことも明かしました。

ここで、リリー・フランキー演じる、村山聖さんの師匠である森信雄さんがゲスト登壇。

森師匠:撮影中は、『村山くん』と声をかけたくなるぐらい、彼そのものでした。18年ぶりに彼に会えた気がしてとてもうれしかった。

と、絶賛。本作の見所の一つである対局シーンの撮影の指導(主に指し手)にも入った森さんは。

森さん:一切の手抜きが無かった。私が『もう良いんじゃないか』と言っても松山さんは納得しないで…。最後はすごく良い駒音が出ました。

と、プロの目から見ても納得の出来であったと対局シーンに太鼓判を押します。

松山さんは対局シーンでの所作の演技の苦労を語りながら、納得のいく演技をすることができたと森さんに感謝の言葉を述べました。

最後に、観客に向けメッセージを送ったお三方。

森さん:村山聖が18年ぶりに帰ってきました。じっくり見てほしい。

森監督:限られた命を燃やした村山さん。その姿にどの年代の方も何かを感じるはずです。

松山さん:この村山聖役は、自分にとってとても貴重な経験になりました。命を燃やすということは決してよいことばかりではないですが、その美しさを見てほしい。

と舞台挨拶をしめました。

映画情報どっとこむ ralph 『聖の青春』は11月19日(土) 丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開
satoshi-movie.jp

物語・・・
聖の青春 本ポスター1994年、大阪。路上に倒れていたひとりの青年が、通りかかった男の手を借りて関西将棋会館の対局室に向かっていく――。彼の名は村山聖[さとし](松山ケンイチ)。現在七段、“西の怪童”と呼ばれる新世代のプロ棋士だ。聖は幼少時より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っており、無理のきかない自らの重い身体と闘いながら、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指して快進撃を続けてきた。そんな聖の前に立ちはだかったのは、将棋界に旋風を巻き起こしていた同世代の天才棋士・羽生善治(東出昌大)。すでに新名人となっていた羽生との初めての対局で、聖は必死に食らいついたものの、結局負かされてしまう。「先生。僕、東京行きます」どうしても羽生の側で将棋を指したいと思った聖は上京を希望し、相談を持ちかける。先生とは「冴えんなあ」が口癖の師匠・森信雄(リリー・フランキー)だ。聖は15歳の頃から森に弟子入りし、自分の存在を柔らかく受け入れてくれる師匠を親同然に慕っていた。

体調に問題を抱える聖の上京を家族や仲間は反対したが、将棋に人生の全てを懸けてきた聖を心底理解している森は、彼の背中を押した。東京――。髪や爪は伸び放題、本やCDやゴミ袋で足の踏み場もなく散らかったアパートの部屋。酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、同時にその強烈な個性と純粋さに魅了され、いつしか聖の周りには彼の情熱を支えてくれる仲間たちが集まっていた。その頃、羽生善治が前人未到のタイトル七冠を達成する。

左:松山ケンイチ、右:村山聖
左:松山ケンイチ、右:村山聖

聖はさらに強く羽生を意識し、ライバルでありながら憧れの想いも抱く。そして一層将棋に没頭し、並み居る上位の先輩棋士たちを下して、いよいよ羽生を射程圏内に収めるようになる。
左:羽生善治 右:東出昌大
左:羽生善治 右:東出昌大

そんな折、聖の身体に癌が見つかった。「このまま将棋を指し続けると死ぬ」と医者は忠告。しかし聖は聞き入れず、将棋を指し続けると決意。もう少しで名人への夢に手が届くところまで来ながら、彼の命の期限は刻一刻と迫っていた…。

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松山ケンイチ 東出昌大 染谷将太
安田 顕 柄本時生 鶴見辰吾 北見敏之 筒井道隆 /竹下景子/リリー・フランキー

原作:大崎善生(角川文庫/講談社文庫)
監督:森義隆『宇宙兄弟』『ひゃくはち』
脚本:向井康介『クローズEXPLODE』
主題歌:秦 基博「終わりのない空」 AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan
©2016「聖の青春」製作委員会
配給:KADOKAWA

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