『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』公開スタート伝説のバンド“ザ・スミス”の名曲で彩る珠玉の青春音楽映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』が12/3(金)よりTOHOシネマズシャンテ・渋谷シネクイントほか全国で公開中です。 この度、公開を記念し、当時無名のQUEENを日本にいち早く紹介し、さらにSEX PISTOLS,THE CLASHなどのロンドン・パンクを現地取材、伝説のラジオ番組「全英TOP 20」でザ・スミスの最新情報を日本に発信した、まさにロックの伝道師・レジェンド大貫憲章と映画・音楽ジャーナリスト宇野維正によるトークイベントが、渋谷のシネクイントで行われました。 映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』トークイベント日時:12月4日(土) |
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大貫憲章x宇野維正がトークイベント本作は、1980年代に痛烈な歌詞と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド“ザ・スミス”の名曲の数々と、貴重なインタビュー映像を交えて描き出した青春音楽映画。映画上映後に登壇した大貫さんは「『全英トップ20』というイギリスのチャートを紹介するラジオ番組があって。イギリスの音楽をそこまでとりあげるというのが、当時としても画期的な番組だったと思うんですが、そこでいろんな音楽とリアルタイムで接することができたというのが自分としては大きかった。そしてそこにザ・スミスがあったので、ある意味で一般の方よりもチャートのアクションと同時に知ることができたわけです」と述懐。ザ・スミスをリアルタイムで知ることができたということもあり、1980年に大貫さんがスタートさせたロック系クラブイベント「LONDON NITE」でも、「ジス・チャーミング・マン」をはじめ、初期の頃からザ・スミスの曲を流していたそう。 一方の宇野さんも「ザ・スミスとザ・キュアーという二つのバンドは、日本だけでなく世界中で今でも特殊な人気があるバンドなんですよ。アメリカの映画とかドラマシリーズなどでも、極端にザ・スミスとか、ザ・キュアーが使われる機会が多くて」と切り出すと、「ザ・スミスにはいろんなレイヤーがあって。モリッシーがアメリカのメキシコ移民にやたら好かれているんです。『アントマン&ワスプ』などメキシコ系の人が出てくる作品では、モリッシーって特別な扱いなんですよね」と指摘。 また本作でザ・スミス解散のニュースにショックを受ける若者たちが登場することを踏まえ、「今では想像できないと思いますけど、日本では、当時のバンドの解散って雑誌で知ったんですよ。ザ・スミスって一般紙が扱うような知名度のバンドではないので。(イギリスの音楽雑誌)NMEの記事を翻訳で知るという感じで。でも今では、解散のニュースは1秒後には世界中に知れ渡るので、当時はどれだけのどかな時代だったのか、という感じでしたね」と述懐。大貫さんも「月刊誌は(情報が)遅いから、リアルタイムでは(ニュースが)分からない。だからあなたの言われたことが分かりますよ。クイーンをロンドンで観たときも、レコードが発売されていることも知らなかった。今とは全然違いますよね」とSNS時代の現代との違いを感じたそう。 本作は、ザ・スミスの楽曲20曲以上が全編にちりばめられ、メンバーとの関係や、解散について語る若き日のモリッシーの映像が映し出されるところが特徴。この選曲に宇野さんは「(ザ・スミスのフロントマンの)モリッシーはなぜオッケーしたんでしょうね。(モリッシーの若き日を描いた映画)『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』では1曲も使われていなかったんですが、とにかくモリッシーは、メキシコ移民やナショナリストなど、とにかく弱者の味方なので。きっとこの映画のコンセプトなどを見て、ファンに寄り添おうとしたんだろうなと。自分を描いたわけじゃなく、ファンのことを描いた映画だから、モリッシーはファンに寄り添おうと思ったんじゃないかと思います」と指摘。 さらに大貫さんが本作について「一夜の物語を描いた映画というと、僕らの世代は『アメリカン・グラフィティ』を思い出しますけど、この映画はあれのザ・スミスバージョンという感じになっているなと感じました」と語ると、宇野さんも「今は時期的にイベントもなかなかないですけど、映画館の音響でザ・スミスの曲が聴けるというのも、いい経験じゃないかなと思いますね」と観客にメッセージを送りました。 |
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『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』本作は1980年代、痛烈な歌詞と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド“ザ・スミス”の名曲の数々と、貴重なインタビュー映像を彩りに80年代が蘇る青春音楽映画。ザ・スミスの楽曲20曲以上が全編に散りばめられ、メンバーとの関係や、解散について語る若き日のモリッシーを見ることができる。さらに80年代のファッションや空気感を見事に再現し、未来への不安と自分を探して彷徨う刹那を描いた、珠玉の青春音楽映画が誕生した! |
出演:ヘレナ・ハワード、エラー・コルトレーン、エレナ・カンプーリス、ニック・クラウス、ジェームズ・ブルーア、ジョー・マンガニエロ
監督・脚本:スティーヴン・キジャック『WE ARE X』、『JACO[ジャコ]』 映倫:G
2021年/アメリカ=イギリス映画/英語/カラー/シネスコ/91分/原題:SHOPLIFTERS OF THE WORLD ©2018 SOTW Ltd. All rights reserved
公式サイト:sotw-movie.com