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SKIPシティグランプリ『stay』石川瑠華公式インタビュー

遠藤祐美、菟田高城、石川瑠華、山科圭太、長野こうへい、金子鈴幸『stay』
持ち主のいない古い空き家で共同生活を送っている男女5人。
そこへ村の役所から派遣された矢島が、彼らに退去勧告を言い渡しにやってくる。
しかし矢島は、リーダー格の男・鈴山のペースに巻き込まれ、立ち退きを説得できないどころか、その家で一晩を明かす羽目になり…

「誰でも来ていいから、みんなここに集まるんだよね」

生き方が多様化していく現代、人と人との数々のつながりが絶たれた2020年。改めて、「人と共に生きる」とはどういうことなのか。その根源的な意味を静かに問う作品が誕生した。4月23日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて公開となる。

この度、長期滞在している躊躇なく意見を言うマキ役の石川瑠華公式インタビューが到着しました。

映画情報どっとこむ ralph この度、唯一無二の独特の魅力で注目の石川瑠華のオフィシャルインタビューが到着した。
『stay』石川瑠華インタビュー
Q. 監督とはイン前にどのような話をしましたか?
A:どういう映画なのか、何を伝えたいのかということを明確にわかりたくて、たくさん説明をしていただきました。マキというキャラクターが過去何をしていたということではなくて、どういうキャラクター・性格・役割なのかを話しました。

Q.ご自身の役を、どのように捉えましたか?
A:「明るく、天真爛漫で部屋の中を駆け回っているイメージ」という解釈が監督と一致したんですが、明るくなりたいがために、変わりたいがために来た場所だったと思っています。自分と年齢も近かったので、私が思うような「自分を変えたい」という想いでここに来たのかなと思いました。「マキ」は本名ではなく、この家での名前として自分で決めている名前なのではないかと思っていました。キャバクラとかでも名前をつけるじゃないですか。そういうのと一緒で大事なのではないかと思います。

Q. 山科圭太さん、菟田高城さん、遠藤祐美さんとの共演はいかがでしたか?
A:山科さんは山科さんとしてではなく役者さんとして見ていたのもあったんですけれど、意外に愉快な人でもあって、現場で踊っていた気がします。ラップもしていました。男性同士でいる時はめちゃくちゃポップな感じで、私はそれを遠くから見ていました。

菟田さんは、この役にすごく合っていると思いました。この役のまま接していいんだろうなと思いましたし、それをよしとしてくれました。心優しく、まず作品を根っことして考える人でもあって、すごく素敵な俳優さんだなと思いました。

遠藤さんも役として見ていました。役と似ているのかなとも思いました。私から見たら、大人の人で、俯瞰で見ていて、マキが明るく演じようというのがバレているのもわかるし、いろんなことがバレているけれど、それを包んでくれる優しさだったり、朗らかな雰囲気に安心しちゃう自分もいました。

Q. 撮影時の面白いエピソードはありますか?
A:夜、脚本家の(金子)鈴幸さん演じる滞在者が寝ているという設定のシーンで、いびきの音が聞こえてきて、そのせいでカットがかかってめちゃくちゃおもしろかったです。
『stay』石川瑠華インタビュー
Q. 完成した本作を観た時の感想はいかがでしたか?
A:監督すごいなと思いました。私が脚本を読んだ時には全然イメージができていなかったテーマとか伝えたかったことで、映画を観て初めてわかったこととかもあって、すごいなと改めて思いました。

Q. SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020の短編部門で優秀作品賞を受賞したと聞いて、どう思われましたか?
A:すごく嬉しかったです。賞って、1個の認められた形だし、本作は派手な作品ではないので、目に留まって嬉しかったです。

Q.本作で特に注目してもらいたい部分はありますか?
A:ここの人たちが集まって、夜に夕食を食べているところは、集まって夕食を食べる必要はないのに、夕食を食べて疑似家族みたいになって、みんなのキャラクターも見えるところだし、楽しくは食事しているんですけれど、自由じゃない感、縛られている感を感じると思います。

Q.読者の方にメッセージをお願いします。
A:設定は単純なんですけれど、こんなに魅力的な実際の古民家で撮影できて、見所がいっぱいあると思います。家の映画でもあり、そこにいる人たちも色々と動いていて、色んなストーリーとテーマがある映画なので、受け取り手によって色んな解釈と感想があると思います。ぜひ色んな人に観てもらいたいです。

映画情報どっとこむ ralph SKIPシティグランプリ『stay』

4月23日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて公開

公式サイト:
https://stay-film.com/​
公式Twitter:
@stay_film2021
公式Facebook:
@stayfilm2021
公式Instagram:
@stay_film2021

stay
舞台は、いつの時代の、どことも知れない山奥に佇む一軒の古民家。そこに素性も知れない人々が住んでいる。誰でも出入りができて、誰の場所でもない「自由」な家。だからこそ住人たちはお互いに干渉せず、深い事情には立ち入らない。それでも匂い立つ、それまでの人生で培われた、一人一人の肉体から沸き立つ生活の匂い。そこから生じるわずかなズレが、気遣いとなり、役割となり、ストレスとなり、やがて「不自由」へと繋がっていく−− 他者と接することにおいて、否応なしに向き合わざるを得ない物事を、多面的な角度から、重層的な寓意を込めて描いた本作はまさに「現代の寓話」と言えるだろう。

家の人々に立ち退きを迫りながら、いつの間にかその家に引き込まれて行く主人公・矢島を演じるのは、主演した東京国際映画祭正式出品作『あの日々の話』(19)での細やかな演技が印象深い山科圭太。躊躇なく意見を言うマキには、上田慎一郎らが監督し話題を集めた『イソップの思うツボ』や東京国際映画祭正式出品作『猿楽町で会いましょう』主演で注目の石川瑠華。家の中心的役割を担う鈴山役は、白石和彌組の常連で、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(09)で演じた知的障害者役で評価を集めた菟田高城が軽やかに好演。滞在者の分の家事も行っているサエコは、奥田庸介監督の『ろくでなし』や春本雄二郎監督の『かぞくへ』でヒロインを務めた遠藤祐美が、包みこむような柔らかさの中に芯もある絶妙な存在感で演じている。

本作は、芳泉文化財団の映像研究助成を受けて制作され、第20回TAMA NEW WAVEで初上映され、2020年のSKIPシティDシネマ国際映画祭の短編部門では審査員の満場一致でグランプリを受賞。満を持しての劇場公開となる。
stay_ポスタービジュアル

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山科圭太 石川瑠華 菟田高城 遠藤祐美
山岸健太 長野こうへい 金子鈴幸

スタッフ
監督:藤田直哉
プロデューサー:井前裕士郎 脚本:金子鈴幸
撮影:井前隆一朗  照明:中田祐介 録音・整音:坂元就 美術:中村哲太郎 
音楽:関口諭  ヘアメイク:石松英恵 スチール:柴崎まどか 助監督:山本英
プロダクションマネージャー:大塚安希 撮影助手:関瑠惟 照明助手:松島翔平
美術助手:清水夏海 美術助手:山田祥子 宣伝デザイン:内田美由紀(NORA DESIGN)

製作:東京芸術大学大学院映像研究科 助成:芳泉文化財団助成作品 配給:アルミード

©東京藝術大学大学院映像研究科 
2019 / 日本 / カラー / シネマスコープ/ DCP/ 39min

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