映画情報どっとこむ ralph 伝承民話「犬婿入り」をモチーフにシニカルな風刺とエロスが入り乱れる壮大な絵巻を描いた映画『いぬむこいり』が5月13日(土)より、新宿K’s cinemaにて2週間限定上映を皮切りに、全国順次公開となります。

天孫降臨の地より日本の千年を撃つ、美しくパンクな幻想世界!4章構成、4時間を超える衝撃のクロニクルを主演・有森也実が生きる!!

また初日、新宿K’s cinemaの12:30の回上映後には主演の有森也実、武藤昭平、山根和馬、PANTA、片嶋一貴監督による舞台挨拶が行なわれます!。

そして、オダギリジョー、山崎ハコ、荒俣宏、黒瀬珂瀾など著名人から本作の独特な世界観やメッセージに共鳴し、主演の有森也実や本格的な演技初挑戦の武藤昭平(勝手にしやがれ ドラムボーカル)を絶賛するコメントが到着いたしましたので、ご紹介!!

映画情報どっとこむ ralph 親友として。
この武藤昭平を見て欲しい。
この、大きなおもちゃのような映画を相手に初期のトムウェイツを感じさせる
哀愁と可笑しみを持ってカオスに向かって見事に走り切っている。
(オダギリジョー/俳優)

動物と人間との違いは、人間には理性がある事だと聞いた。
本能のままに突き進むのは、まさに犬畜生だと言われる事だ。
本能と理性の間で苦しむ男の姿は、もはや動物ではない。では何なのか。犬にあらず 人にあらず…。

有森也実が体を張っている!有森は「エロいのにエグくない」 裸でも何でも 儚い透明感がある。
なので色を持った周りの人達で、事態は濃くなっていく。 民話な感じの枯れた柄本おじいさえも、色っぽい。美しい日本の自然も色っぽい。
様々な欲望を持った人達は皆「エロくてエグくて残酷」
寓話、神話、民話、童話は いつも残酷さを孕んでいる。
もしかして 未来の人間達への警告かもしれない。それを無視して起こった事を「バチが当たった」と言うのかも。

それならば この映画は、斜めから警告しているのだろうか。
あと1日待てば、犬は人間の男になれた。女もあと1日待てば良かったのだ。本能を押さえて押さえて、捨てて捨てて…。
ああ、でもやっぱり待てなかった…。本能を捨てられなかった…。その瞬間から動物なのさ、人間は。とね。
(山崎ハコ /歌手、女優)

戦闘的で頭のイカレたルイス・ブニュエルの息子が誕生した。
この不可思議なファンタジーを断固として支持する。
追憶を拒否し、すべてを革命的であると宣言する物語に驚愕。
ゲバラは言うだろう。この映画は葬送の詩ではなく、弾丸という物語だと。
(崔洋一/映画監督)

「そっと見たい、シークレットな作品だ。神話なきこの現代、これくらい本気で弾けて、ちょうどいい!」
(荒俣宏/作家)

神話が俗世を浸食し、現実もまた伝説を呑み込む。片嶋監督が映像化したのはまさにその強烈なバトル。馬鹿げた現代に生きる私たちこそ、この四時間の旅を通じて「絶望し、更新されよ!」。犬神様の声が聞こえるだろう?
(黒瀬珂瀾/歌人)

ハリボテのオスプレイが墜落し、日本南島がアラブ世界と繋がる。たむらまさき映像に瞠目。柄本明の俠気、PANTAの虚無。やりたいことをやりきったはずなのに、やりきれなさに身を浸すしかない。勇気と煩悩の四時間。
(坂手洋二/劇作家、演出家)

映画情報どっとこむ ralph <イベントスケジュール>
新宿K’s cinemaでの上映期間中、片嶋一貴監督と豪華ゲストによるトークイベント連日開催!

12:30の回上映終了後
~片嶋一貴監督と豪華キャストによる初日舞台挨拶決定!!~

5/13|土|有森也実×武藤昭平×山根和馬×PANTA 
5/14|日|有森也実×ベンガル
5/15|月|special!!!
5/16|火|寺脇研(映画運動家)×中野太(脚本)
5/17|水|山根和馬×韓英恵×笠井薫明
5/18|木|荒井晴彦
5/19|金|special!!!
 
15:00の回上映終了後
5/20|土|白井良明(ミュージシャン)×PANTA
5/21|日|武藤昭平×PANTA <ミニライブ>
5/22|月|special!!!
5/23|火|鈴木邦男(著述家・元一水会最高顧問)×内田春菊(漫画家・作家・俳優)
5/24|水|足立正生(映画監督)×太田昌国(評論家・編集者)
5/25|木|たむらまさき(撮影)×磯見俊裕(美術)
5/26|金|有森也実×武藤昭平×(その他飛び入りあり) 最終日
※当日、ゲストの変更等がある場合がございます。予めご了承ください。

映画情報どっとこむ ralph 『いぬむこいり』

監督は、映画『ピストルオペラ』『オペレッタ狸御殿』のプロデューサーで21世紀鈴木清順ワールドを世に出し、監督作『アジアの純真』『たとえば檸檬』で鮮烈な印象を与えた片嶋一貴。強烈なメッセージ性に静かな情感とパンクな映像表現を巧みに合体させた監督作『アジアの純真』は、ロッテルダム映画祭で物議をかもす一方で“白黒の奇跡”と評された。 撮影には青山真治監督『EUREKA(ユリイカ)』や、河瀬直美監督『萌の朱雀』で知られる、たむらまさきを起用。息を呑む美しい映像美がしなやかに物語を綴っていく。4つの場所に4つの試練。4章構成の壮大な物語構造をもつ本作は、魂の救済をテーマに様々な問題を内包した、上映時間4時間を越える意欲作である。主演・有森也実は、犬男との異種恋愛という奇妙な関係を体当たりで艶やかに熱演。その大胆な演技は、今までのイメージを覆す新境地へと到達している。結成20周年のジャズ・パンクバンド「勝手にしやがれ」の武藤昭平は、本作の主題歌「カオス」で聴かせる歌声同様、唯一無二の存在感を放つ。緑魔子、PANTA、石橋蓮司、柄本明、ベンガルなど次々と現れる個性的なキャラクターが彩る神話的スペクタクルは、まさに至福!!

あらすじ

東京で小学校の教師をつとめる梓(有森也実)には、自分の家に先祖代々伝わる物語があった。それは、お姫様と軍功を上げた家来の犬が結婚するという不思議な犬婿伝説だった。ある日、梓は学校で問題を起こし、長年つきあっていたフィアンセには別れを告げられ、大喧嘩になって、警察沙汰になる。何もかもうまくいかない梓が落ち込んでフラフラと街に出たとき、空からお告げの声が聞こえる。「イモレ島へ行け。そこには、おまえが本当に望んでいる宝物がある」と…。梓はすべてを捨てて、宝探しの旅にでるが、行く先々にはたいへんな苦難が待ち受けていて、それが家に代々伝わる伝説と関係があることが少しずつわかってくる。オフビートなペテン師、ゴロツキ革命家、引きこもりの元ギタリスト、犬に変身する亡命王子など…どこか狂った連中との出会いと別れの中に、それぞれの人生固有の情熱と悲哀、そして、社会の抑圧と、繰り返される絶望を目の当たりにして行く。イモレ島の謎とは? 犬婿伝説とは? なぜ私にお告げが? 望んでいる宝物とは? 沖之大島から無人島を経て、悲劇のイモレ島へ…。梓は、数々の煩悶と挫折を繰り返しながら、辿り着けない宝物に向かって邁進して行く。その果てに、愛と希望の光を見いだすことができるのだろうか?

公式HP:
/inumuko.html

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出演:有森也実/武藤昭平/江口のりこ/尚玄/笠井薫明/山根和馬/韓英恵/べンガル/PANTA/緑魔子/石橋蓮司/柄本明  

監督:片嶋一貴
脚本:中野太・片嶋一貴
主題歌:「カオス」勝手にしやがれ(hige records/Barbate Rock)
特別協力:指宿市
企画・製作:ドッグシュガー
配給・宣伝:太秦 (映倫R-15)

2016年/日本/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/245分
(C)2016 INUMUKOIRI PROJECT  
    

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