イケメン俳優アダム・バクリが衝撃の結末を語る
「監督に”人生で一番ハッピーな日だと思って演じてくれ“と言われた」 このたび、映画『オマールの壁』がいよいよ今週末4月16日(土)角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほかにて公開となります。つきましては、公開を記念して初来日を果たした主演俳優アダム・バクリへインタビューが到着しました。 |
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衝撃のパレスチナ映画『オマールの壁』公開(4/16)を記念して、主演を務めたアダム・バクリが初来日。イスラエル生まれのパレスチナ人として本作に臨んだアダムの内に秘めたる思いとは?――劇中、丸刈りだった髪を伸ばし、端正なマスクから時折笑顔をのぞかせる27歳の青年が、パレスチナの今を生き抜く若者たちのリアルな心情を語りました。 Q:本作がパレスチナ初の“純国産”映画であることについて アダム:100%パレスチナで資金が調達され、スタッフ・キャストも99.9%がパレスチナ人、つまりオール・パレスチナ人で完成させた最初のパレスチナ映画であることをとても誇りに思っています。その記念碑的作品がアカデミー賞外国語映画賞のノミネートされたこともとても光栄です。 と笑顔。 |
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しかしながら、イスラエル・ヤッファ生まれのパレスチナ人であるアダムは、実際には分離壁に囲まれて育った経験がない。
Q:本作の撮影で初めて間近で壁を見て、 アダム:その緊迫感たるや、物凄くエモーショナルな体験だった。視界からは空が見えなくなり、太陽が隠れてしまう大きさで、そこに立って初めて壁が持つパワーを感じた。それを毎朝起きて、見なければならないフラストレーションとか無力感には耐えられない。 と吐露。 Q:高さ8メートルの壁をよじ登るシーンでは、 アダム:かなりトレーニングを積んでトライしたが、半分以下の3,5mで力尽きた。もっとも全部登り切ったら銃で撃たれちゃうからね。壁をまたぐシーンはセットなんだよ。 と、笑うに笑えない裏話を明かしました。 |
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そして気になる衝撃の結末。窮地に追い込まれたオマールが辿り着いた終着点…議論が必ず巻き起こるであろうラストシーンについては、ハニ・アブ=アサド監督から「人生で一番ハッピーな日だと思って演じてほしい」と指示が飛んだという。
アダム:あの時オマールは、自分自身が下した“決断”に心から納得し、そして平和を感じたんだと思う。 と噛み締めるように語りました。 映画『オマール壁』 は2016年4月16日(土)より、角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国順次公開です。
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物語・・・
思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。
監督・脚本・製作:ハニ・アブ・アサド(『パラダイス・ナウ』)
出演:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター、リーム・リューバニ ほか
配給・宣伝:アップリンク
2013年/パレスチナ/97分/アラビア語・ヘブライ語/カラー/原題:OMAR