門倉貴史 大いに語る！『ドリーム ホーム　99％を操る男たち』イベントで。

『ドリーム ホーム　99％を操る男たち』

が、本日1月30日（土）よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開となりました！

本作で描かれるのはリーマン・ショック後のアメリカを舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たち。

本作の公開を記念して、本日、「ホンマでっか!?TV」などでお馴染み、エコノミストの門倉貴史さんをお招きしてトークショーを実施。

映画の内容はもちろんのこと、サブプライムローン問題の実態をリアルに描いた本作に合わせて、日米経済の違いや、日本で近く起こりうる格差社会を生き抜くための身近なサバイバル術などを語りました！

日時：1月30日（土）
場所：ヒューマントラストシネマ有楽町
登壇：門倉貴史（エコノミスト・経済評論家）

門倉さん：アメリカは世界第一位の経済大国ですが、負の側面として持っているのは“超格差社会”ということなんです。その格差社会の厳しい現実を住宅を舞台にリアルに描かれていると思いました。

MC：映画の背景となるアメリカの住宅ローンについて、

門倉さん：アメリカにはサブプライムローンという仕組みがあり、返済能力が低く本来は融資を受けるべきでないような人たちにまで融資するということをしています。当初は低い金利が適用されてなんとか返済できても、数年後には一気に支払い額が高くなり、返済できなくなる人が出てきてしまう。リーマン・ショック後に住宅の価格が急落して、住宅を売って支払うこともできなくなり、主人公のデニスのように家を差し押さえられてしまう人が続出することになってしまったんです。

と、本作で描かれるアンドリュー・ガーフィールド演じるデニスの家族を襲う悲劇の背景を解説しました。

映画の序盤で描かれる衝撃的な2分間での強制退去シーンについて、

門倉さん：日本ではこんな風にあっという間に身ぐるみをはがされて家から追い出されてしまうことはそんなにありません。ただ、格差が広がってきているのは事実です。

と、“貧困ビジネス”など最近の日本を巡る身近なケースも次々と挙げつつ、日本でも格差が広がり、それが固定化してくる可能性を指摘。観客は、土木職人として真面目に働きながら、リーマン・ショックのあおりで仕事もなく、家のローンが払えなくなったデニスが辿る壮絶な運命に触れたばかり。

門倉さん：1回の出席で1万円ぐらい。スピーチを行うといったオプションもあります。合コンの代理出席もカジュアルな方法として人気があります。でも自分が楽しむというよりも幹事の盛り上げ役に徹する必要があります。

その意味で、『ドリーム ホーム　99％を操る男たち』は今だからこそ観るべき映画かも。

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開中！