「男はつらいよ」シリーズ終了から20年。

山田洋次監督待望の喜劇「家族はつらいよ」が完成いたしました。本作は「東京家族」の家族8名と山田洋次監督の親睦の中から生まれ、「この家族で喜劇をつくりたい」という山田監督の願いで実現した作品です。

3月12日(土)の全国公開に先立ち、完成報告会見、完成披露試写会での舞台挨拶が橋爪功さん、吉行和子さん、西村雅彦さん、中嶋朋子さん、林家正蔵さん、妻夫木聡さん、蒼井優さんの豪華キャストと山田洋次監督が登壇して、行われました。
家族はつらいよ記者会見

『家族はつらいよ』完成報告会見レポート

日時:1月19日(火)
完成報告会見
場所:有楽町・朝日スクエア
登壇:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督

完成披露試写会・舞台挨拶
場所:丸の内ピカデリー 
登壇:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督

家族はつらいよ記者会見2

記者会見内容

MC:出演には、2013 年公開の『東京家族』で演じたキャスト8名が再び結集。結婚50周年を迎える夫婦に突然起きた“熟年離婚”騒動に大慌てする一家を、最高のアンサンブルで演じあげました。はじめに、本作のメガホンを取られました山田洋次監督、ご挨拶をお願いいたします。

山田洋次監督:久しぶりに家族の皆に会えて幸せです。封切りが迫り、このように発表させていただけて嬉しいです。きっと皆さんにも大笑いして観ていただけると思います。
家族はつらいよ記者会見山田監督

MC:ありがとうございました。妻から突然の離婚を突き付けられる平田家の主・平田周造役を演じられました橋爪功さん。

橋爪さん:撮影が終わってから一年以上たち、公開が待ち遠しいのですが(皆さんの反応が怖くて)まだ客席には座る勇気がありません(笑)。
家族はつらいよ記者会見橋爪功

MC:その周造の妻・平田富子役の吉行和子さん。

吉行さん:山田監督もおっしゃったように、ついこの間まで家族だった気がします。『東京家族』とは違ってちょっと困った奥さんの役ですが、やっている方は楽しくて楽しくて。今でも橋爪さんの顔を見ると笑ってしまいそうです。
吉行和子

MC:周造の長男・平田幸之助役の西村雅彦さん。

西村さん:一年ちょっとぶり。今日は山田監督と一言も言葉を交わしていないので、どこかで機会をみてお話をしたいと思います(笑)。
家族はつらいよ記者会見西村雅彦

MC:周造の長女・金井成子役の中嶋朋子さん。

中嶋さん:山田監督の喜劇というとワクワクしますが、私はあまり喜劇を演じたことが無いのでヒヤヒヤしていました。この笑いが全国に広まってもらえるとありがたいです。
家族はつらいよ記者会見中嶋朋子

MC:成子の夫・金井泰蔵役を演じられました林家正蔵さん。

林家さん:先日母、嫁、戻ってきた姉の3人で作品を観させていただき、大笑いして心が温かくなったと言って帰ってきました。母には「このような良い映画に出演できて親孝行だね」と言われましたが、同時に「海老名家もつらいよ」という話にもなりました(笑)。
家族はつらいよ記者会見林家正蔵

MC:次男・平田庄太役の妻夫木聡さん。

妻夫木さん:この作品で『東京家族』と同じ家族が、喜劇に生まれ変わるのを心待ちにしていました。
家族はつらいよ記者会見妻夫木聡

MC:庄太の恋人・間宮憲子役の蒼井優さん、お願いします。

蒼井さん:『東京家族』の撮影の時に皆で『崩壊家族』とか『脱線家族』とか妄想しながら笑い話をしていたのが基で、こうして映画になるのは感慨深いです。
家族はつらいよ記者会見蒼井優

MC:今回、喜劇作品をお作りになるにあたって、なぜ“熟年離婚”という題材をテーマにされたのでしょうか。また、『家族はつらいよ』というタイトルに込めた想いはございますか?

山田監督:蒼井優ちゃんが話してくれたエピソードが印象強くて、喜劇にしようというきっかけになっています。タイトルについてですが、人間、家族をどういうアングルからみるかによって、真面目な家族でも滑稽にみえることが多々あります。「ああ、自分たちにもこういうことがあるなぁ」と思いながら、苦笑して涙ぐんでいただければと思って、『男はつらいよ』と根本的にテーマは同じだ、自分の作品ならマネしてもいいだろうと思ってこのタイトルをつけました。
家族はつらいよ記者会見山田監督1

記者からの質問。

Q:『東京家族』の制作時から喜劇と言う発想はあったのですか?また先ほどお話に出た雑談のなかからアイデアが生まれたというのを具体的に教えて下さい。

山田監督:視点をずらすと滑稽にみえるというのは作りながら思っていました。喜劇として作るのが可能だと考えてクランクインを迎えられた時とても嬉しかったです。雑談の中からアイデアが出てきたというのは蒼井さんのお話からです。

橋爪:そのことを裏で話していたら、蒼井さんが「それなら私が先生ね」と言っていて、空いた口がふさがらなくなりました。(笑)

山田監督:原案だから蒼井先生だね。

蒼井:それは私の周りにいた不幸な友達のことを話しただけなので……。

山田監督:でもそれを覚えていて話したことがきっかけなんだから。

蒼井:じゃあ蒼井先生で(笑)。

家族はつらいよ完成披露舞台挨拶

舞台挨拶

山田監督:実はこの映画2年前の秋完成で。こうやって出演者の皆さんと会うとついこの間撮ったのではないかと新鮮で嬉しいです。

橋爪さん:今日雪かきして。終わった瞬間に屋根から雪が落ちて。。客観的に見ると、今の俺の顔面白いだろうなと。そういう映画です。ここは“つらいよ”は、監督の映画はオーバーのことはしちゃいけない。嘘をつく芝居はいけないと。撮影で監督の来るまでの間がね。辛かったです。

吉行さん:私は東京家族ではいい奥さん役。今度はこんな女房がいたらどうしようという役です。実は『男はつらいよ』出たかったんですけど声がかからないで。やっと「つらいよ」出演出来ました。

西村さん:辛かったのは・・・物事はつらいと思えばつらい。この作品を通して。。振り返れば。。。辛かった自分がいます。

中嶋さん:家族って暖かいですし、家族って団体でいるのは難しいよだとか。考えさせられた作品です。

妻夫木さん:東京家族に引き続きみんなで演じました。今回は戦友のような空気の中でやってました。僕の役は本読みの後に夜22時くらいに、“山田洋次監督”から着信があって。和田アキ子さんから着信があったときぐらいの衝撃でした(笑)。電話で、役を調律師に変えたいと言われてから、調律師について勉強しましたが、そのあと現場で、「最後にショパンでも弾いてくれないかな」と言われて、一カ月半練習しました。
その成果は是非スクリーンでご確認ください。つらかったのは・・・ショパンですね。

蒼井さん:ショパンを練習する妻夫木君をよそ眼に私は、沢山の差し入れを食べてました。これから家族になる立場だったので、お客さん目線で現場にいられたので笑いをこらえるのが大変でした!

一人じゃできないことが二人ならできる。二人でできないことは三人なら。相手の俳優がよりいい芝居が出来るように芝居をしていく。そういうアンサンブルを演じてくれたことがこの映画になっていると思います。この映画はにぎやかに笑いながら観て欲しいです。楽しんでください!

【ストーリー】
妻よ、笑顔を下さい。夫よ、離婚を下さい。
結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと・・・「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子供たちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出!一家の運命やいかに!?
家族はつらいよ

家族はつらいよ

2016年3月12日(土) 全国ロードショー

公式サイト:http://kazoku-tsuraiyo.jp/

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『家族はつらいよ』ポスター橋爪功 吉行和子  西村雅彦 夏川結衣  
中嶋朋子 林家正蔵  妻夫木聡 蒼井優

小林稔侍 風吹ジュン 中村鷹之資 丸山歩夢 笹野高史 笑福亭鶴瓶(特別出演)

監督:山田洋次
脚本:山田洋次・平松恵美子 音楽:久石譲 撮影:近森眞史 美術:倉田智子
照明:渡邊孝一 編集:石井巌 録音:岸田和美 プロデューサー:深澤宏
製作:「家族はつらいよ」製作委員会 制作・配給:松竹株式会社 
(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会

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