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大ヒット記念トークイベント

 
今年1月9日(金)から全国公開が始まった『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』。
65館以上での上映が決定しており、すでに動員は1.6万人、興行収入は2,000万円を越える大ヒットスタートとなっている。
今回、その大ヒットを記念したトークイベントが1月30日(金)アップリンク吉祥寺にて行われ、上映前に本作に出演している蓼科山頂ヒュッテの米川佐和子氏と、永山由紀子プロデューサーが登壇しました。
『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』大ヒット記念トークイベント
 
大ヒット記念トークイベント
日付:1月30日(金)
場所:アップリンク吉祥寺
登壇:米川佐和子、永山由紀子プロデューサー

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米川佐和子、永山由紀子登壇

 
満席となった会場を見渡し、笑顔で挨拶をした2人。
まずは永山プロデューサーが、深澤慎也監督から山小屋支援の動画を見せてもらったことを機に始まった本作の制作を振り返る。「映像がとても綺麗で、小屋番さんたちの言葉が人生の芯をついていて素晴らしかったんです。ちょうど社内で企画募集の話があったので、小屋番さんたちの日常を追うことで作品になるのでは?と作り始めました。2024年から1年かけ、『コヤガタケと言われるほど八ヶ岳には山小屋が多い』と教えてくださった山岳写真家の菊池哲男さんが山小屋を巡っていくという形で構成をしていきました」といい、「山を題材にすることで社会の問題も見えてくる」と、八ヶ岳という場所を選び制作を進めた狙いを話した。

11年前に先代の父から夫婦で蓼科山頂ヒュッテの経営を行ったという米川は、本作への出演オファーに関して「山小屋、とくに小屋番を映画で取り上げていただけることがまずとても嬉しかったです」と思い返し、最初は出演への迷いがあったという。「わたしは普段東京で暮らしながら、兼業という形で経営をしているんです。なので、そんな今の状況をお伝えして監督と永山さんにご判断を委ねました。結果的に、山小屋から離れている時間があるからこそ、山小屋、そして人とのつながりの大切さを考え続けている自分もいることに気がつけたので、これもひとつの関わり方なのかなと思っています」と、制作に参加することで発見があったと語る。

本編では、2歳の子どもを背負って急な岩場などを登山する場面も。子育てもしながら運営をするにあたって、いまもなお試行錯誤を繰り返しながら経営を行っている米川は「両立するには距離的な問題もありますし、子どもが生まれる前は山小屋に行ける限り行っていましたが、生まれてからは山小屋をどう続けていけるかに重きを置いて、常勤スタッフに加えてピンチの時に単発で来てくださる方が10名ほどいらっしゃいます。スタッフ以外にもたくさんの仲間に支えられて続けられています」と感慨深げに語る。

永山プロデューサーから、「山小屋を継ぐというのはなかなかできない決断ですが、どのような思いで?」と質問が投げかけられると、「もともと私は別の仕事を目指していて、東京で働きながら夜間学校に通ってその勉強をしていたんです。ある時、父が引退するという話を受けて『どうしよう……』と本格的に悩みました。継いで欲しいと言われたわけではないのですが、小さい頃から思い出のある大切な場所だったので、夫に相談したら前向きに考えてくれて。山小屋の規模のことなども踏まえて現実的な兼業という形で、夫に背中を押されて決めました」と、覚悟を決めて山小屋経営に乗り出した経緯を明かした。

アウトドアが好きなものの山登りもほとんどしたことがなかったという米川のご主人。当初は蓼科山頂ヒュッテのことを「山の麓にあるペンション」だと想像していたという。米川が「初めて蓼科山に登ったのが、天気もあまり良くないなか、自分で食料を背負って運ぶ”歩荷”という作業で。頂上に着いた時はゲッソリしていました」と笑い混じりに話し、会場の笑いを誘った。

そんな急斜面での撮影について永山プロデューサーは「20キロくらいの機材を持って監督は登っていました。まずは(被写体の)後方から撮影して、急な斜面を追い抜いて前方から撮影、さらに走って登ってドローンでも撮影……」とその過酷さを振り返る。その苦労を見ていた米川も「ただ荷物を持って登るだけでも大変な場所なので、監督すごいな!と」と驚いた様子が窺える。

本編にも登場する印象的なシーンとして、月に1回行われるヘリコプターでの物資移動がある。ヘリコプターが飛ぶかどうかは天候次第で、それに頭を悩ませるスタッフの姿も。米川も「大変な仕事というとやっぱり荷上げですね。わたしも30キロぐらいは背負って登ったり、気合いを試されます」と話す。永山プロデューサーも、カラになったプロパンガスを担いで山を降りていく女性の小屋番と出会ったエピソードを挙げ「ゴミを担いで下山されたり、みなさんのご苦労があって、私たちが大好きな山に行けるんだなと思っています」と改めて小屋番という仕事の大変さを登山者の視点から指摘した。
 
イベント最後には、
米川「この映画では、八ヶ岳の壮大な自然を大きなスクリーンで感じていただけるということと、過酷な環境下でも小屋番がどのような情熱を持っているのかが丁寧に描かれています。山小屋って日常から少し離れた場所にあるからこそ、大自然を前にして自分が素直になれたり、不思議と知らない人とでも繋がれたり、力があると思っています。映画をご覧いただいて、山の世界の空気を少しでも感じていただけたら嬉しいです。みなさんの忙しい毎日のなかで心が安らぐ時間になったらいいなと思っています」
永山「現代社会は忙しく情報が溢れていて、みなさん疲れていらっしゃるんじゃないかなと思っています。山の上は電波が悪かったりして、情報を取ろうにも取れない環境になるんです。スマホで何もできなくて、ただお昼寝をしたり本をめくってみたり、景色をみたり、何もしない時間があってもいいんだなと癒しを受ける瞬間があります。そんなことを、山にいらっしゃらなくても感じていただけるようにメッセージを込めました。感じとっていただけたら幸いです」と、それぞれ映画の魅力をアピールし、イベントは幕を閉じた。
 

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『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』

 
1月9日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
 
公式HP:
https://koyaban.com 
 
公式X:
@koyaban _movie
 
最後の逃げ場が山しかなかった——
“山”そして“命”を知る小屋番たちの言葉が、いまを生きるわたしたちの心をほどいていく
2025年3月に開催された「TBSドキュメンタリー映画祭2025」で上映され、舞台挨拶回が即完になったほか超満員での上映を迎えるなど、6都市各地で大きな注目を集めた映画『小屋番 KOYABAN〜八ヶ岳に生きる〜』。その後、追加撮影や再編集を重ね、四季折々の荘厳な自然を捉えた新たな映像やインタビューが加わった『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』が完成した。
“コヤガタケ”と呼ばれるほど沢山の山小屋が存在する八ヶ岳。本作では、そんな日本百名山のひとつを山岳写真家の菊池哲男と巡っていく。ナレーションを務めるのは、庄司智春(品川庄司)、木村卓寛(天津)らと<東野登山隊>としてガチ登山に挑戦していることでも知られるお笑い芸人・東野幸治。そして日頃から数多くの登山に挑戦し『小屋番 KOYABAN〜八ヶ岳に生きる〜』でも声を吹き込んだ一双麻希が続投をしている。監督は、連続ドラマや報道特番のMAミキサーとして活動する傍ら、コロナ禍を機に山小屋支援のため、山の美しさや登山の魅力を動画などで届けてきたTokyo Climb代表・深澤慎也。企画・プロデュースを、多くの情報番組やドラマ制作に携わってきた永山由紀子が担当している。
さまざまな想いを抱えながら「小屋を営むもの=小屋番」という道を選んだ人々。コンビニも車もない、自然と真正面から向き合う過酷な日常を選んだ理由とは?「最後の逃げ場が山しかない」「お客さんや仲間が遭難し、亡くなられるケースを防ぎたい」「ちょっと立ち止まって自分を振り返る」……“山”を、“命”を知る者たちの言葉が紡がれていく。
登山を楽しむ人々を支え、時には死とも遭遇する小屋番という仕事。山小屋の生活は不便さを感じさせる一方で、忙しなく行き交う情報社会に疲れ、何もかもが身近に手にできてしまう現代を生きるわたしたちに対して「暮らしそのものの在り方」さらには「人生の在り方」への新たな視点をそっと提示してくれる。
 
『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』

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監督・撮影・MA:深澤慎也(TBS ACT)
プロデューサー:永山由紀子
 
出演:菊池哲男(山岳写真家)
 
ナレーション:東野幸治 一双麻希
 
エグゼクティブプロデューサー:津村有紀
総合プロデューサー:須永麻由 小池 博
協力プロデューサー:石山成人 塩沢葉子 和田圭介
進行プロデューサー:鈴木秀明 尾山優恵
製作:TBS  配給:KeyHolder Pictures
宣伝:KICCORIT
2026年/日本/85分/5.1ch/16:9 ©TBS
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