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浅野忠信 主演最新作
国際派俳優として世界が注目する浅野忠信が、天才写真家 深瀬昌久を演じる最新主演作、仏日西白合作映画『レイブンズ』が、3月28日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国公開となります。
カメラを手に、生きること愛することの輝きと葛藤を全身で駆け抜けた写真家・深瀬昌久の人生が今、実話とフィクションを織り交ぜた映画によって鮮烈に甦る。
浅野忠信は真骨頂ともいえる役どころで深瀬昌久を演じ、スクリーンには深瀬の弱さや強さ、繊細さ、純粋さが浅野の魅力全開に息づく。深瀬昌久の助手正田役には池松壮亮。深瀬が酒に溺れ、自暴自棄に陥ろうとも、正田は60年代から晩年まで公私ともに彼に寄り添った。浮き沈みする深瀬の激しい心情や行動に向き合いながら、ときに叱咤し、ときにやわらかに支える正田を演じる池松のたたずまいからは、深瀬の理解者として、リスペクトの念が静かに溢れている。
浅野忠信が「好き放題やりました」と語り、池松壮亮が浅野忠信について語るインタビュー動画2点、浅野忠信と池松壮亮のユーモラスであたたかい師弟愛をきりとった本編動画を3点、計4点一挙解禁。
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インタビュー動画
浅野インタビュー
池松インタビュー
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本編動画
1,<名作「豚を殺せ」誕生>編(file buta)
1960年.トラックの中には食用に解体される動物の死体。
正田 「 彼の子供が今日うまれそうで。」精肉業者(大山雄史)「はあ!?じゃあ、ここじゃなくて、生まれる方に行かなき ゃ。」 深瀬 「ある意味で始まりと終わりは一緒です。どちらも血とはら わたと悲鳴がある」。 正田は笑う。名作「豚を殺せ」誕生の瞬間。
2、<警察署へお迎え>編 (file police)
正田「これからどうします? 」深瀬 「北海道に帰るか。」 正田は深瀬に彼のニコンのカメラバッグを手渡そうとする。 深瀬はカメラを拒む。 深瀬「 何を撮っていいか分からない。 」深瀬は旅行鞄を持ち上げて歩き去る
3、<幽霊>編 (file ghost)
展覧会「写真葬」。深瀬が風呂で撮影した水中セルフポートレイトの数々。 世界を旅して撮ったセルフィーもある。正田 「街の中をさ迷う深瀬さんの幽霊ってとこですかね。」深瀬「 死ぬのも順番待ちだから。俺はもう幽霊になったのか… 」
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著名人コメント
深瀬昌久と親交のあった写真家石内都、俳優で写真家の永瀬正敏、画家で武蔵野美術大学教授の諏訪敦、ベネチア映画祭出品「海辺へ行く道」で特別表彰を受けたばかりの映画監督横浜聡子、そのほか、石井正則(俳優)、森晶麿(小説家)、島口大樹(作家)、古屋呂敏(俳優、フォトグラファー)、門間雄介 (ライター、編集者)らがコメントを寄せた。
浅野忠信が演じる深瀬昌久は「深瀬さんが生き返った」と思えるほど、本人にそっくりだ。(その身体性、しぐさ、風貌、立ち振る舞いが私の知っている深瀬昌久そのものだ。)20年間の完全な沈黙を経て世を去った深瀬昌久が、映画の中に見事に蘇る。『レイブンズ』は写真の魔力に殉じた男、深瀬昌久の生き様を永遠に語り継ぐ物語になった。
石内都(写真家)
深瀬昌久氏の大きな手のひらの間にある
小さな塊の奥に潜む様々な感情を
全てスクリーンの中に閉じ込め
そこから噴き出す濃縮されたモノを
全身に浴び続けたようだ
光の中に消え、暗闇から現れる
僕自身のもう一人の自分は
さて、一体どんな姿形をしているのだろう
僕はそいつに向け、シャッターを切れるだろうか
浅野忠信、此処にあり!!!
永瀬正敏(俳優、写真家)
狂気が芸術性を担保するかのように思えた、そんな時代の夢幻能か。自ら転落を予言していた新宿ゴールデン街の階段は、深瀬にとっての橋掛かりではなかったか。
諏訪敦(画家)
哀しみとおかしみが同居する浅野さんのお芝居。
人間の内面はこれほどまでに揺らぐのかと驚き、
だからこそ美しいのだと理解した。
横浜聡子(映画監督)
これは観る者全ての「セルフポートレート」です。あなたの中にも鴉がいます。
石井正則(俳優)
俳優・浅野は映画を食う「」を封印してきた。だが今、伝説の写真家を100%演じ、同時に「アサノ」が解き放たれた。
森晶麿(小説家)
痛切な詩情や悲哀の滲む遊戯性、そして何より、彼の孤独に惹かれてきた。こうして繙かれる、当人にも把捉できなかった魂の遍歴に目を見張りたい。
島口大樹(作家)
表現者なら誰しもが嫉妬する。
写真を憎んで写真に愛されすぎた男、深瀬昌久の人生の光と影。
心に沈黙とざわつきが残る素敵な作品でした。
古屋呂敏(俳優、フォトグラファー)
写真によって自由な精神を手にし、写真によって破滅した、深瀬の生涯はせつない。だがこうやって彼の生の軌跡や、本作に挿入された数々の写真に触れるとわかる。その魂は純粋だった。そして深瀬という写真家はかくのごとく生きたのだと、ギルは、役者たちは誠実に記録する。
門間雄介 (ライター、編集者)
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『レイブンズ』
2025年3月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国ロードショー
Instagram:
@ravens__movie_jp
X:
@RAVENS_movie_JP
公式サイト:
https://www.ravens-movie.com
解説

【撮ることでしか、愛しかたを知らなかった―――
天才写真家の光と闇をワイルド&繊細に 浅野忠信の魅力炸裂!】
駆け出し写真家の初々しい深瀬、最高の被写体にして最愛の洋子を撮りまくる恋する30代の深瀬、芸術か生活かで悩み酒に溺れ暴れ、吠え、焦る深瀬、天才と認められても洋子は去った喪失感の40代の深瀬・・・浅野忠信の色気、野性味、孤独、躍動、様々な表情に心を揺さぶられる。写真の魔に憑りつかれた天才の光と闇、そして撮ることでしか愛しかたを知らなかった不器用な男を、繊細かつワイルドに演じ浅野忠信の魅力が炸裂する。
【“美貌&自由” 圧倒的存在感 瀧内公美】
洋子役は、本作で海外合作映画初挑戦の瀧内公美。『由宇子の天秤』『敵』、大河ドラマ「光る君へ」などの最旬実力派俳優。被写体を楽しみ、ミューズという古典的役割を軽々と飛び越え、“女性能楽師”という困難な夢にのめりこみ、時代の先端をいく洋子役を、圧倒的な存在感で演じ、東京国際映画祭では「美貌&自由なしっかりした女に心底惚れた」など観客を魅了した。
【古舘寛治、池松壮亮、高岡早紀 実力派俳優が集結】
古舘寛治は、深瀬の父親の深瀬助造役。北海道で老舗写真館を経営し、戦争で心を病み、息子に厳しく接する複雑な心情を抑えた演技でみごとに表現。池松壮亮は写真家深瀬昌久(浅野忠信)の助手正田役。60年代から晩年まで、公私ともに師を支え深瀬がアル中になっても見捨てなかった。深瀬のぎりぎりの精神を支えたリスペクトをやわらかな演技で表現した。高岡早紀は深瀬の行きつけの新宿ゴールデン街のバー「南海(なみ)」の店主。泥酔する深瀬を見守りつつ、写真家としての才能を信じ続ける。懐深い役を知的にエレガントに演じた。
【ザ・キュアーのエンド曲に感涙。GS、昭和歌謡 ギル監督の日本愛爆裂】
監督、脚本は写真家、グラフィックデザイナーとしてのキャリアを持つイギリス・マンチェスター出身マーク・ギル(『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』)。2015年深瀬昌久の作品に衝撃を受け、9年かけて映画化にこぎつけた。『殺し屋1』で一目ぼれして以来の大の浅野ファン、深瀬役は浅野以外考えられなかったという。監督はニューオーダーやジョイ・ディビジョンとも親交が深い、元ミュージシャン。楽曲センスは圧巻。Spotifyで見つけた昭和音楽(GS、歌謡曲、フォーク)は、時代の雰囲気を奏でる。国境を越え時空を超え、ギル監督の日本愛が爆裂、極上のライブのような疾走感に心躍り、撮影フェルナンド・ルイスの映像美学と響きあい、心にしみる余韻に浸れる。2024年11月、16年ぶりにニューアルバムをリリースしたイギリスを代表するバンド ザ・キュアーの曲「PICTURE OF YOU」は物語と歌詞が見事にシンクロし、感動の涙を誘う。
【幻の写真家深瀬昌久とは?】
カラスを執拗に撮り続けた代表作《鴉》(英:《Ravens》)は世界の写真史にその名を刻み、世界的にも高い評価を受け続けている深瀬昌久。
1974年、一躍時代の寵児となるも、たびたび酒に溺れ、1992年転落事故で脳障害を負い20年の闘病の末、2012年亡くなった伝説の鬼才。近年、欧米を中心に再評価が進み、大回顧展「深瀬昌久1961-1991レトロスペクティブ」(東京都写真美術館、2023)では、プライベートを晒しながら、狂気、被写体への愛、ユーモアが混在し唯一無二、“セルフィーの先駆者”でもあるその革新性で若い世代を魅了した。本作では深瀬の35㎜フィルム作品が多数登場し、見る者の心を揺さぶり、鷲掴みにする。
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監督/脚本:マーク・ギル
製作:VESTAPOL/ARK ENTERTAINMENT/ MINDED FACTORY/ KATSIZE FILMS/THE Y HOUSE FIILMS 製作協力:TOWNHOUSE MEDIA FILMWORKS
撮影:フェルナンド・ルイス
音楽:テオフィル・ムッソーニ ポール・レイ
出演:浅野忠信、瀧内公美、古館寛治、池松壮亮、高岡早紀
2024年/フランス、日本、ベルギー、スペイン/日本語、英語/116分/カラー/2.35:1/5.1ch
原題:RAVENS/日本語字幕:先崎進/配給:アークエンタテインメント
ⒸVestapol, Ark Entertainment, Minded Factory, Katsize Films, The Y House Films
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