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トークショー付き上映会

 
「クズとワルしか出てこない」と話題の傑作小説を北村匠海の主演にて映画化した『悪い夏』が3月20日(木・祝)より全国公開となります。このたび、3月10日(月)にトークショー付き上映会が起こ緒なわれ、染井為人が登壇しました。
悪い夏
 
トークショー付き上映会
日時:3月10日(月)
会場:ユーロライブ
登壇:染井為人(「悪い夏」原作者)
進行:SYO(映画ライター)
 

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染井為人登壇

 
原作が出版されたのは、2017年。染井は、(デビュー当時は)素人だったから、と自嘲気味に前置きしつつ、「タブーと言われそうなことは考えず本当に自由に書いていた気がする」と振り返った。その発想が、本作に登場するユニークなキャラクターたちを生み出したわけだが、構想について問われると、明確にこういうキャラクターを出そうとか、そういうことは思わなかったという。「計算して、これを出そうとしたわけではなく、書いてるうちに、この人は本当はどういう人なのかな、この人にも実はなんか色々事情があるんじゃないかなって思いながら、彼らの視点にしていった方が面白いかな」と、ライブ感ある流れの中で、出来上がっていったことが明かされた。
 
そんなキャラクターたちが、映像の中で躍動している本編を見た染井は、キャスト陣の演技に驚かされたという。主人公の佐々木を演じる北村匠海については、「すごいな、と。本当に、死んでる目をできている」と闇堕ちの体現ぶりに圧倒され、愛美役の河合優実については、共演者たちが、“(演技の)バケモノ”が出てきたなと表現を使っていたことに、自分も納得したといい、金本役の窪田正孝については、撮影現場で挨拶した際の穏やかなたたずまいから、「怖くないじゃん、と思って映画を見たら、めちゃくちゃ怖い(笑)」とその役作りに驚いたそうで、自分自身の物作りにおいても、勉強になったそうだ。
 
今回の映画化にあたり、原作と映画ではラストが違っていることに話題が及ぶと、「全然ウェルカム。脚本読んだ時に、すごいなと思った」と、向井康介の脚本を賞賛。向井からは、原作そのままにしただけですよ、と返されたそうだが、「プロの技を見せられたっていう感じがした。それで、城定さんがああいう風に撮る。だから、こんなすごい映画になったのではないかなという気がする」と、映画
版ならではの展開も楽しめたという。
 
原作の映画化というつながりで話題は、今週金曜日に、各部門の最優秀賞が発表される「第48回日本アカデミー賞」へ。本年度の最多12部門13の優秀賞に輝いている『正体』は、染井の原作小説を映画化したものだ。来年は、『悪い夏』が、日本アカデミー賞を席捲するのでは?と聞かれると、「必ずノミネートされると思うし、たくさんの賞を獲るんじゃないかなという気がする。なかなか、今はこうやって攻めた映画も少ないと思う」と、気持ちを明かした。「(観終えたあとに)ある種ちょっとした疲労感とともに、ちょっとした爽快感と、なんかすごいものを見たっていうような気分になると思う。スタッフやキャストたちと一緒に試写を観たとき、みんな同じ顔をしていたんですよ。本当にぐったり疲れていて、でもすごいものを見た、という感じだった」と、作品の持つ圧倒的なエネルギーを力説する一幕も。
 
そして、それを生み出した元にあったのは、3人の目線が似ていたことだった、という。「(原作者としては)自由に作ってください、という感じでお伝えした。やっぱりこういう風に、こんなよい作品が出来上がったということは、城定さんと向井さんと僕とが、共通の思いというか、目線がちょっと似ていた。3人で話しをしていてすごく思ったけれど、それがカチッとはまった。それがベースにあった上で、これだけ素敵な役者が出てくれたから、なんかパワフルで、エネルギッシュな映画になったんじゃないかなと思う」と、奇跡的なめぐり合わせから、本作が誕生したことが分かった。
 

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『悪い夏』

 
3月20日(木・祝)全国公開
 
公式サイト:
https://waruinatsumovie.com
 
公式X:
@waruinatsumovie
 
「クズとワルしか出てこない」と話題の傑作小説を映画化した『悪い夏』が3月20日(木・祝)より全国公開いたします。第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説が映画化。
監督は田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。主人公・佐々木守を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。真面目に生きるも、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく男の姿を渾身の力で体現する。更に色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・愛美を演じる
河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者・金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚・宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩・高野役に毎熊克哉、金本の愛人・莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人・山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!中毒者続出の極悪小説と日本映画界の旗手たちの奇跡の化学反応が、衝撃のサスペンス・エンターテインメントを生み出した。
 
 
物語・・・
その出会いが、破滅への転落の始まりだった—地獄の果てに希望はあるか!?
市役所の生活福祉課に務める佐々木守(北村匠海)は「職場の先輩・高野(毎熊克哉)が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と同僚の宮田(伊藤万理華)から相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。真面目で気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、その女性、育児放棄寸前のシングルマザー・愛美(河合優実)のもとを訪ねる。愛美は高野との関係を否定するが、実は裏社会の住人・金本(窪田正孝)、その愛人の莉華(箭内夢菜)、手下の山田(竹原ピストル)と共に、ある犯罪計画の片棒を担ごうとしていた。そうとは知らず、徐々に愛美へと惹かれてゆく佐々木。ふとしたきっかけで万引きを繰り返すようになってしまった生活困窮者・佳澄(木南晴夏)らを巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まろうとしていた……。
 
『悪い夏』

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北村匠海
河合優実 伊藤万理華 毎熊克哉 箭内夢菜
竹原ピストル 木南晴夏 / 窪田正孝
 
監督:城定秀夫
原作:染井為人『悪い夏』(角川文庫/KADOKAWA刊) 
脚本:向井康介 音楽:遠藤浩二
製作:藤本款 遠藤徹哉 久保田修 エグゼクティブプロデューサー:藤本款 プロデューサー:深瀬和美 秋山智則 近藤紗良
スーパーバイジングプロデューサー:久保田修 共同プロデューサー:姫田伸也
撮影:渡邊雅紀 照明:志村昭裕 録音:秋元大輔 美術・装飾:松塚隆史 小道具:タグチマリナ 編集:平井健一 カラーグレーディング:稲川実希
VFXスーパーバイザー:鹿角剛 整音:伊香真生 音響効果:小山秀雄 スタイリスト:浜辺みさき ヘアメイク:板垣実和 助監督:戸塚寛人 制作担当:相良晶 
製作:映画「悪い夏」製作委員会(クロックワークス/KADOKAWA/C&Iエンタテインメント)
製作幹事・配給・宣伝:クロックワークス 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
Ⓒ2025 映画「悪い夏」製作委員会 

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