北米最大のジャンル系映画祭であるカナダ・モントリオールで行われた『第28回ファンタジア国際映画祭』のシュバル・ノワール・コンペティション部門に選出され、観客賞金賞を受賞した『侍タイムスリッパー』の初日舞台挨拶が2024年8月17日に池袋シネマ・ロサで行われ、山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、庄野﨑謙、井上肇、安藤彰則、安田淳一監督が登壇しました。 初日舞台挨拶 日付:8月17日 登壇:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、庄野﨑謙、井上肇、安藤彰則、安田淳一監督
普段は米農家でもある安田監督は満席となった客席を見渡し「お客さんが来てくださるか本当に心配だった。自主映画で時代劇ということで撮影がしっちゃかめっちゃかだったけれど、みなさんの力で育てていただければ」と安堵の表情で挨拶をした。 高坂新左衛門を演じた主演の山口は初日を迎えた感想を「エンドロールが終わって、裏にまでお客さんの拍手が聞こえてきて感無量でございます。言葉にできません。シネマ・ロサというインディーズ映画のパワースポットみたいな映画館で初日を迎えられて本当に幸せだなと思っております」と喜びを嚙みしめた。 ライバル役の冨家は劇中での好きなセリフを挙げ「“一生懸命やっていればどこかで誰かが見ていてくれる”で。いつもこの言葉を心に刻みながら役者をやっているんです。今日のみなさんがまさにこのセリフのとおりで。感無量です」と思いの丈を述べた。 また、助監督役の沙倉は「たくさんの人に支えてもらってこの作品ができて。シネマ・ロサさんで上映が決まったときもみんなが自分のことのように喜んでくれて……本当に幸せでした」と涙に声を詰まらせると、隣にいる山口も感極まってもらい泣き。 本作はカナダ・モントリオールで行われた『第28回ファンタジア国際映画祭』のシュバル・ノワール・コンペティション部門に選出され、観客賞金賞を受賞したばかり。安田監督が「北米最大のジャンル系映画祭と言われていて、観客動員数は10万人を超えるんです。観客賞金賞をいただきました!」と快挙を報告すると客席からは大きな拍手が起こった。 映画祭に参加した山口は「海外の方のリアクションは非常に大きいんです。時代劇がわかってもらえるかドキドキしていたんですが、上映後に挨拶をしたときにスタンディングオベーションが起きて。僕は大号泣してしまったんです」と振り返り、山口の号泣話で盛り上がった。 最後の挨拶では安田監督が「この作品の構成は『蒲田行進曲』、ギミックは『マトリックス』、目指したところは『カメラを止めるな!』でございます。キャスト陣には光があたって、僕はコストが回収できればそれでいいんです」と笑いを誘いながら締めくくった。
公開中! 公式サイト: https://www.samutai.net/ 物語・・・ 時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。
北村匠海 脚本・監督 俳優でありアーティストとしても活動しマルチな才能を発揮する北村匠海が、初めて短編映画の脚本・監督を務めた映画『世界征服やめた』が、2025年2月よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開となります