映画情報どっとこむ ralph

ロッテルダム国際映画祭に正式出品

俳優として主演映画『飢えたライオン』(2017)がロッテルダム国際映画祭、東京国際映画祭などで上映された松林麗の長編初監督作品『ブルーイマジン』(山口まゆ主演)が、1月25日より開催される第53回ロッテルダム国際映画祭のBright Future部門に正式出品されることが決定し、主演・山口まゆと松林麗監督のコメントと海外版ポスターが到着しましたので、ご紹介。

主演:山口まゆコメント
『ブルーイマジン』
ロッテルダム国際映画祭での上映、とても嬉しいです!
『ブルーイマジン』は松林監督やスタッフの方々とたくさん模索して作り上げた作品です。私自身も乃愛を通して、自分が知らなかった世界をたくさん見ることができました。
国境を越えて、多くの方々に届くことを願っております。
私も完成した作品をスクリーンで観られる日を楽しみにしています!

監督:松林麗コメント
『ブルーイマジン』
日本でもようやく動き出した#MeToo運動。連なる告発の数々を、事勿れ主義の傍観者で留まらず、この光を消してはいけないと思いました。私が生きている環境の中での葛藤、トラウマを作品にして昇華したい…そんな想いから初プロデュース・出演を務めた映画『蒲田前奏曲』を製作してから、コロナ禍により生活環境も大きく変化しました。ジェンダーへの問題意識は普遍的な問いではありますが、日に日に増え続けています。今この問題を真正面から受け止め、正直に向き合う作品を届けたい。自分自身のトラウマから逃げずに、向き合い過去と対峙すること、それは一歩先に進めるきっかけの一つなのかもしれません。
「ブルーイマジン」のように、集まる人と人とが守られながら安心して傷つき、寄り添い合える空間が必要です。本作をきっかけに、真の意味で性暴力に対して声をあげる方が増え、それぞれが自分のルール創りの実践者となり、新時代の日本のブルーアワーになりますように。映画の旅は始まったばかりですが、国境を超えて『ブルーイマジン』の輪が広がりますよう、願っております。

監督:松林麗Profile
(マツバヤシ ウララ)
 日本の俳優、プロデューサー。長編映画『1+1=11』(2012年/矢崎仁司監督)で俳優デビューして以来、東京国際映画祭やロッテルダム国際映画祭など著名な映画祭に出品された『飢えたライオン』(2017年/緒方貴臣監督)の主人公を務めるなど、数多くの作品でさまざまなキャラクターを演じている。
 2020年には、映画界におけるセクシャルハラスメントに立ち向かう長編映画『蒲田前奏曲』を製作。同作品は大阪アジアン映画祭のクロージング作品に選ばれ、国際コンペティション部門の審査員も務めた。2021年には映画『愛のまなざしを』(万田邦敏監督)でアシスタント・プロデューサーも務めた。近年の作品では、映画『緑のざわめき』(2023年夏都愛未監督) でコプロデューサー、出演として参加。『ブルーイマジン』が長編映画監督デビュー作となる。

映画情報どっとこむ ralph

『ブルーイマジン』

公式Twitter(X) :
@blueimaginefilm

公式Instagram:
@blueimaginefilm

本作は、2024年3月より、新宿K’s cinema他にて日本公開が決定し、劇場公開の宣伝費応援の為の目的で、12/19(火)からMotionGallery でクラウドファンディングが開始されます。
クラファンはこちらから 

性暴力やDV、ハラスメント被害者のトラウマに寄り添い、救済するためのシェアハウス「ブルーイマジン」を舞台に、心に深い傷を負った女性たちの信念と連帯と葛藤のドラマを描いた青春群像劇。

“黙ってちゃだめだ。声を届けられるなら、どんなかたちでも届けたい”

という信念を胸に、これまで抑圧されてきた女性たちが共に連帯し、勇気をふりしぼって声をあげようと葛藤する物語が展開する。その真摯な姿勢と誠実な心の叫びが多くの人々の心を揺さぶり、やがて主人公たちは自分自身の本当の生き方や居場所を見つけ出していく。閉鎖的で偏狭な日本社会をシニカルに捉え、時にブラックユーモアも交えながら、傷みを抱えた女性たちが、微かな希望と青く澄んだ一縷の光を取り戻していく姿を、透明感あふれる鮮やかな映像美で描き出している。

勇気をもって自らの信念を行動に移す主人公・斉藤乃愛(のえる)を演じるのは、山口まゆ(『樹海村』)。乃愛の親友でミュージシャン志望の佳代を川床明日香(『沈黙のパレード』)、佳代と音楽ユニットを組む友梨奈を北村優衣(『ビリーバーズ』)、「ブルーイマジン」に駆け込む俳優志望・凛を新谷ゆづみ(『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』)、乃愛の兄で人権派の弁護士・俊太を細田善彦(『海辺の映画館キネマの玉手箱』)が演じるほか、フィリピン映画界からイアナ・ベルナルデス(『メタモルフォシス』)、ステファニー・アリアン(『PLAN75』)らも参加し、国際色豊かな共演陣が映画に華を添えている。撮影と照明は、矢崎仁司監督作品などでもコンビを組んだ石井勲と大坂章夫が務めた。
『ブルーイマジン』

物語・・・
「なんであのとき、ちゃんと言えなかったんだろう……」

俳優志望の斉藤乃愛(のえる=山口まゆ)は、かつて映画監督から受けた性暴力の被害者だったが、過去の自分のトラウマを誰にも話せずにいた。乃愛は、性暴力やDV、ハラスメント被害を受けた女性たちを救済するためのシェアハウス「ブルーイマジン」に入居する。巣鴨三千代(松林うらら)が相談役を務める「ブルーイマジン」は、住人たち皆が心の傷みを知っている場所だった。
 乃愛は、親友の佳代(川床明日香)、俳優志望の凛(新谷ゆづみ)、兄で人権派弁護士の俊太(細田善彦)、フィリピンからやってきたジェシカ(イアナ・ベルナルデス)ら、「ブルーイマジン」に集う個性あふれる面々との交流を通じて、初めて自身の心の傷と向き合えるようになっていく。やがて乃愛は、「ブルーイマジン」の人々との連帯を深め、さまざまな葛藤を積み重ねながら、勇気をふりしぼって“声をあげるための行動”を起こす決意をする――。
 一方そのころ、佳代と音楽ユニットを組んでいる「ブルーイマジン」の住人・友梨奈(北村優衣)はある晩、自らの葛藤を込めた自作の歌詞を、ひとり口ずさむのだった。彼女たちにかすかな希望の灯りがある未来は、やってくるのだろうか――?

霧のなか何処へ 哀しみはつづく
夜空にも届かぬ 今は私だけ……

***********************************

山口まゆ 川床明日香 北村優衣 新谷ゆづみ 松林うらら イアナ・ベルナルデス  日高七海 林裕太 松浦祐也 カトウシンスケ 
品田誠 仲野佳奈 武内おと 飯島珠奈 宮永梨愛 渡辺紘文 ステファニーアリアン 細田善彦

監督:松林麗プロデューサー:松林うらら、後藤美波
コプロデューサー: ライザ・ディニョ
脚本:後藤美波
撮影:石井勲
照明:大坂章夫
録音:石寺健一
音楽:渡辺雄司
美術監修:北地那奈
編集:菊池智美製作:Blue Imagine Film Partners
配給:コバルトピクチャーズ

2024年/日本=フィリピン/日本語/93分/英題:Blue Imagine /HD/カラー/シネマスコープ/ステレオ
©Blue Imagine Film Partners

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ