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映画村全面リニューアル

この度、東映株式会社が2025 年に開業50周年を迎える「東映太秦映画村」(株式会社東映京都スタジオに営業委託)を全面リニューアルすることを発表する記者会見が11月25日(土)執り行われました。

東映(株)は、11月25日(土)に東映太秦映画村中村座内で東映太秦映画村全面リニューアル計画についての記者会見を行いました。会見では東映株式会社代表取締役社長吉村文雄、株式会社東映京都スタジオ 代表取締役社長鎌田裕也、華道家元池坊次期家元池坊専好、京都府副知事山下晃正、京都市市長門川大作の5名が登壇し、東映株式会社代表取締役社長吉村文雄、株式会社東映京都スタジオ 代表取締役社長鎌田裕也が計画の説明を行いました。
東映太秦映画村
なお、11月25日(土)、11月26日(日)は東映太秦映画村にてナイトイベント「太秦江戸酒場」が開催され、ライトアップされた江戸の町で多くの来場者が地元の酒や食べ物を楽しんでいました。

【開催概要】
日時 :11月25日(土)17:30~
場所 :東映太秦映画村 中村座
登壇者:吉村文雄 東映株式会社 代表取締役社長
鎌田裕也 株式会社東映京都スタジオ 代表取締役社長
山下晃正 京都府副知事
門川大作 京都市市長
池坊専好 華道家元池坊次期家元

【登壇者コメント】

<吉村文雄(東映株式会社代表取締役社長) コメント>
扮装の館で若侍の衣裳を着させてもらい、たいして若くはないですがやはり着てみると気持ちはあがるもので、これこそコト消費です。コト消費が好評を得てテーマパークの走りとなった東映太秦映画村ですが、そこで提供する時代劇の世界観は今や海外から非常に需要があり、大きなチャンスと捉えています。ここから5年の歳月をかけて、新しいコンテンツを作り出しますのでぜひ楽しみにお待ち下さい。

<鎌田裕也(株式会社東映京都スタジオ 代表取締役社長) コメント>
東映太秦映画村は「観る」場所ではなく、日本の文化を誰でも気軽に「体験」できる場所へと生まれ変え、年間160万人の入村者数の目標を早々に達成したいと思っています。これからの東映太秦映画村の全く新しい姿へ生まれ変わることをお楽しみください。

<山下 晃正(京都府副知事) コメント>
いよいよ東映太秦映画村が新しい時代を迎える事を今日の記者発表会見で実感いたしました。そして、この太秦映画村の全面リニューアルに最新技術などが融合されることで観光振興・京都文化の理解だけではなく新しい文化、映像文化産業が東映太秦映画村から生まれてくることを期待しています。

<門川 大作 様(京都市長) コメント>
京都太秦は日本映画の発祥の地です。そして、これまで6500万人もの人々が東京太秦訪れて映画の思い出を作ってきました。
京都には朝の観光、夜の観光がないとよく言われます。映画村から今後そう言った文化が発信されると伺い、大変楽しみにしています。文化で世界に憧れられる国になればと思います。

<池坊 専好 (華道家元池坊次期家元) コメント>
『花戦さ』でお世話になったこともあり思い入れのある東映太秦映画村の全面リニューアルに今からワクワクしています。今日は、記者会見を行った能舞台に、松竹梅として中央に松、左右に竹をあしらいましたが、花はこの東映太秦映画村という舞台で輝き、演じる人になると思っています。歴史と技と心の結集でより文化が発展するところを願います。

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【FAQ】

●新規建設のオープンセットの規模
2800㎡(総敷地面積 4,644.6㎡の内)
●来場目標
温浴施設も含めて160万人/年 ※現在約60万人/年 ※歴代最高1982年256万人
●改修計画
総事業費は120億円
●入場料金
料金体系を検討中
●リニューアルの理由
開業から50年という時期に当たり、施設の老朽化という側面もありますが、レジャーの多様化やインバウンド需要の拡大などの社会状況の変化の中で、京都太秦のこの場所のポテンシャルを最大限活かして、東映がこの地で培った映像製作に関する資産を最大活用してお客様をもっと楽しませることが出来るはずだという結論に至ったためです。
●(時代劇のテーマパークを標ぼうしていた映画村が)温浴施設を建設する理由は?
今回建設を予定する温浴施設は、江戸時代の町並みの延長線にあるもので、映画および映画村の世界観に浸って頂く1つのアトラクション的位置づけで考えています。ただし、映画村にご来場の方しかご利用いただけない施設では勿体ないですし、近隣の皆様にも映画村の世界観を身近にお楽しみいただきたいということで、温浴施設のみでもご利用いただけるように考えています。
●現行のオープンセットはどうなりますか?
基本的に一新します。
●インバウンド戦略について
インバウンドにおける京都の夜の観光の満足度は現状あまり高くはありません。江戸時代に京都の街並みの中で京都の美味しい料理とお酒と伝統文化を楽しんでいただける「太秦江戸酒場」のようなナイトイベントで、京都の夜を存分に楽しんでいただきたい。
●京都への経済効果
最大で年間100億円規模に達する見込みです。
●新規の雇用数(予定)
アルバイトスタッフを含めて100名以上になる見込みです。
●工事の着手開始日は?
2024年の春を予定しており、正確な時期が確定次第お知らせします。
●工事中、休業期間はありますか?
部分的な休業はありますが、映画村全体としての休業期間はありません。
●今後の東映グループとして映像事業への波及効果はありますか?
今回の発表は映画村だけの内容ですが、隣接する京都撮影所も含めて東映の太秦地区を盛り上げ、新進気鋭のクリエーターの方々が集う場所にしたいと考えています。そして、そのような方々と太秦から最先端のエンターテインメントを発信していきたいと思います。
●時代劇の撮影本数を教えてください。
累計10,000作品以上
東映の前身となる東横映画撮影所時代からカウントすると、2023年までのおよそ80年の間に、推定1万を超える作品を製作してきました。

映画情報どっとこむ ralph 【リニューアルの方向性】
コンセプト:日本の「ものがたり」を世界へ
東映太秦映画村は 1975 年に、日本で初めて映画づくりを見学できるテーマパークとして、東映京都撮 影所内に誕生し、開業から累計 6500 万人以上のお客様をお迎えしてきました。50 周年を迎えるにあた り、社会状況や消費者ニーズの変化などに対応しながら当社ならではの美術セットや衣装、役者など時代劇の資産を活かし、よりわくわくするエンターテインメントを提供するため、全面リニューアルを実施します。京都の観光や日本文化発展の一翼を担い、ここ映画村から生まれる日本の新しい文化、新しい日本の「ものがたり」で、私たちは世界 中を魅了していきます。

① 「観る」場所ではなく、日本の文化を誰でも気軽に「体験」できる場所へ。
京都の有名店や文化人にご参加頂き、旬の京都に出会って「体験」できる場所を目指します。
京都の江戸時代の中へ入り込み、自ら江戸時代を「体験」することを楽しんで頂きたいと思います。

② 朝・昼・夜の 3 つの顔。温浴から江戸酒場まで、お子様も大人も満足できる村へ。
ファミリーから大人、また海外からのゲストまでが満足できる施設を目指し、朝・昼・夜の顔をつくります。朝は温浴施設での朝風呂や新鮮な京野菜を提供するマルシェ、昼は映画村で江戸をテーマにした飲食や文化体験、また忍者アトラクションなど、夜はライトアップが施された「太秦江戸酒場」で京都の夜を満喫いただくことができます。

③ 伝統文化の実験場へ
茶の湯、いけばな、工芸など、伝統文化や老舗が数多く存在する京都において、映画村を伝統文化の新たな「実験場」に。時代劇の役者もいる特別な空間の「映画村」で、誰もが伝統文化へのチャ レンジや斬新なコラボレーションにトライできる場所を作ります。

【ターゲット】
これまでのファミリー層も大切にしながら、20代・30代の女性やカップル、外国からの観光客の層を拡大していきたいと考えます。

【成長に向けたトピックス】 
時代劇へ没入する空間をバーチャルではなくリアルに体験できる施設であることを目指します。そして、国内・インバウンドの両者で進行する「コト消費」への需要に応えていきます。
また、「太秦 江戸酒場」をリニューアル後は夜の通常営業とし、夜の営業により京都における「ナイトタイムエコノミー」の拡大に寄与します。

【リニューアル概要】
<施設名> 東映太秦映画村
<総事業費> 120 億円
<スケジュール> 2024 年春 第1期エリア・リニューアル工事着工(同エリア閉鎖) 2025 年 第1期エリア・リニューアルオープン ※以降、順次着工
第1期リニューアル
・新入場ゲートがオープン
・江戸時代の京都の町並みが一部オープン
・江戸時代の町並みの中に飲食/物販の実店舗が並ぶ中央通りがオープン ・新アトラクションがオープン(※現在開発中)
第2期リニューアル
・迫力の忍者ショーなどが観られる新たな芝居小屋がオープン ・江戸時代の京都の町並みが完成
第3期リニューアル
・江戸時代の世界に温浴施設がオープン

その後、忍者の森の建設を検討中。

◆リニューアル内容
<コンセプト>日本の「ものがたり」を世界に
東映が長年培った時代劇製作におけるの美術や衣装、役者などの資産をベースに日本の文化を発信していく施設にリニューアルします。
・新オープンセットの建設 
来春までに2800㎡の広さで江戸のオープンセットを建設し、実際の店舗などが入居する江戸の建物と街並みを時代劇の制作スキルに富んだ撮影所のスタッフが作り出します。その中で江戸時代にちなんだ新規の飲食や物販、体験の提供を行い、江戸の町を散策する楽しみ、迷い込む楽しみ、発見する楽しみなどをも提供体験いただけます。
・新アトラクション用建物の建設
 3~4のアトラクションを導入予定です。
・芝居小屋のリニューアル
 さらにスケールアップした忍者ショーなどの演目やイベントを実施します。
・温浴施設の建設
 江戸時代の世界観で楽しめる温浴施設を新たに建設します。また温浴施設のみでもご利用いただけるようにいたします。
・忍者の森
アスレチックを楽しめる忍者の森が誕生します。
・夜営業の拡大
 村内をライトアップし、フォトジェニックでお酒も楽しめる時間帯も新たに提供します
・江戸の町中での役者によるショーの拡充
現在も映画村には一定数の役者が村内に配置され、お客様にチャンバラなどのショーを提供しておりますが、リニューアル後はその人数やショーの数を拡大し、更には複数人で行う路上町中でのショーを充実させます。

【東映太秦映画村 概要】
名称:東映太秦映画村
住所:京都市右京区太秦東蜂岡町 10 番地
アクセス:JR「太秦駅」より徒歩約5分        嵐電「太秦広隆寺駅」より徒歩約5分        京都市営地下鉄「太秦天神川駅」より徒歩約12分        京都バス「太秦映画村前」よりすぐ
入村料(現在):大人 2,400 円、中高生 1,400 円、子ども(3 歳以上) 1,200 円 公式サイト  :https://www.toei-eigamura.com/TEL     :0570-064349(ナビダイヤル)開業日    :1975年11月1日敷地面積   :14,110坪(46,644.6㎡)         ※JR北側の駐車場(4347坪/14,370.2㎡)含むサイト

【東映太秦映画村沿革】
1968年9月   映画村(東映京都スタジオ)の前身となる
京都東映ボウリングセンター(24レーン)がオープン。
1974年5月   京都撮影所事業部による「京都撮影所再開発プラン」の検討開始。
1975年4月   映画村事業推進のための実験として全撮影所規模で「一日映画村」を実施。
オープンセットの公開の他、江戸風の縁日、模擬撮影や映画会などの催しを行い、
約2万人の入場者を記録した。
      9月 (株)東映京都スタジオ(社長高岩淡)設立。
     11月1日 東映太秦映画村オープン。
              オープン初日より3日間で70000人以上を動員。
1977年4月   映画村新施設一斉完成
              (中村座、大手門、ガラス張りステージ、武家屋敷等)
1980年10月   映画村の入村者数が1000万人を突破。
1982年     年間入村者数256万人超えを記録。(1982年度/歴代最高)
1989年4月   映画村入村者数が3000万人を突破。
1997年3月   大型屋内エンタテインメント施設『パディオス』オープン。
2001年3月   入村者数が5000万人を突破。
2011年9月   開村以来最大規模のリニューアルを実施。
             「からくり忍者屋敷」などの新アトラクションオープンや
             JR太秦駅からのアクセスに便利な新ゲート「撮影所口」を開設。
2020年10月  「エヴァンゲリオン京都基地」オープン

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