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文化学園でトークイベント

北欧デザインブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラの知られざる人生とデザインの源泉を紐解くドキュメンタリー映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』が2023年3月3日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となります。
Maija-Isola_マイヤ・イソラ
2月2日(木)、新宿区の文化学園にて、デザインやファッションを学ぶ生徒たちに向けて本作の特別試写会と、フィンランドから来日したレーナ・キルペライネン監督とマイヤ・イソラの孫で彼女の残したデザインを管理し継承する仕事をしているエンマ・イソラ、本作プロデューサー、メルヤ・リトラのトークイベントが行われました。

日付:2月2日(木)
会場:文化学園
登壇:レーナ・キルペライネン監督、エンマ・イソラ、メルヤ・リトラ

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レーナ・キルペライネン監督ら登壇

日本でも人気の北欧デザインブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラ(1927-2001)。ケシの花をモチーフとした「ウニッコ」など、2021年に70周年を迎えたマリメッコを代表するデザインの多くはマイヤ・イソラが手掛けたものである。会場には「ウニッコ」のファブリックが飾られ、色とりどりの「マリメッコ」の洋服をまとった学生や教員たちが、ファブリックの前で記念撮影を行うなど、会場は華やかな雰囲気に包まれた。

監督「私の人生の一部であり、身近に感じていた人物だった」
映画上映後、お気に入りのマリメッコの服に身を包んで登場した監督たちは事前に学生たちから寄せられた質問に真摯に答えた。
最初に、レーナ・キルペライネン監督は「マイヤさんは私の出身のフィンランドの偉人で小さい頃から私の人生の一部であり、身近に感じていた人物だったから」とマイヤ・イソラを題材にした理由を語った。leena_director『マイヤ・イソラ-旅から生まれるデザイン』貴重なアーカイブ映像や資料でマイヤの人生を紐解いていく本作を撮るにあたり苦労したことについて「多くのアーカイブ映像を使用していますが、マイヤが生きた時代のものを探すのが楽しい作業であると同時に大変でした。例えば、パリは何度も異なる時代に住んでいたり…。また、実は私はマイヤが画家であったことを知らなかったんです。デザイナーとしてだけではなく画家としての彼女も知りたく調査に3年くらいかかりました」と入念な準備をしたことを明かした。プロデューサーのメルヤ・リトラさんは「この映画の準備を始めてから、マイヤがいかに勇敢で現代的でクリエイティブな人物だということを知って驚きました」とマイヤの新たな魅力を発見できた喜びを語った。『マイヤ・イソラ-旅から生まれるデザイン』

孫娘エンマさん「祖母は独立心の強い女性で、私もそのように生きたいと思った」
祖母であったマイヤ・イソラの魅力を聞かれたエンマ・イソラさんは「独立心の強い女性で、私もそのように生きたいと思いたくさんのことを教えてもらいました。遊び心もあって、小さい頃一緒にテレビで、アニメのキャラクターがバナナの皮で滑ったのを見て、私が『ほんとにこんなことが起こるの?』と聞いたら『じゃあ、やってみよう』と実際やってくれたんです。本当に遊び心たっぷりで世界のことをもっと知りたいという人でした」と祖母との楽しい思い出を語った。『マイヤ・イソラ-旅から生まれるデザイン』
デザインを学ぶ学生たちに向けて、監督は「目を大きく見開いて、マイヤのようにたくさん旅をして好奇心を持ってください」とアドバイスし、エンマさんは「考え方をオープンにして、遊び心を持って」と語りかけた。最後にメルヤさんが「彼女たちの言うことに加えて、歴史を学んでください。それによって今の時代に作るべきものが見えてきます」とエールを送ると、会場は暖かい拍手に包まれた。

デザイン・ファッションを学ぶ学生たちからも感嘆の声
イベントに参加した学生たちからは「自由や孤独についてもとても考えさせられました」「自分もたくさん旅をして、その街の文化を体内にどんどん入れていきたいと思った」「邦題にあるように“旅する”ことで得たデザインが素晴らしかったです」「一緒に旅をしているワクワク感と、マイヤさんの喜び、悩み、葛藤が伝わってきました。それらが表現された作品からマイヤさんの生命力を感じ、マリメッコのファブリックを見る目が変わりました」など熱心な感想が多く寄せられた。
『マイヤ・イソラ-旅から生まれるデザイン』
フィンランドの国民的ブランド「マリメッコ」を代表するデザイナー、マイヤ・イソラ。旅を愛し、世界のすべてをかたちにしてきた彼女が生み出したカラフルなデザインや絵画、アーカイブ映像で振り返る、傑作ドキュメンタリー!
日本でも人気の北欧デザインブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラ(1927-2001)。19歳で娘を出産後、世界中を旅しながら多彩なデザインを次々と生み出し、マリメッコの成長と共にデザイナーとしての才能が開花。38年間でマリメッコに500以上のデザインを提供したマイヤ・イソラの創作の源とは?

結婚・離婚を繰り返しながらも娘への愛に溢れていた人生を、娘のクリスティーナ・イソラの証言と送られた手紙、本人の日記や当時のアーカイブ映像で綴る本作は、旅先でのインスピレーションから生まれたデザインや絵画を、彩り鮮やかに映し出している。旅を愛し、世界のすべてをかたちにしてきたデザイナー、マイヤ・イソラの人生を体感する必見のドキュメンタリーがいよいよ日本公開される。

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映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』

原題:Maija Isola
英題:Maija Isola Master of Colour and Form

3月3日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

公式サイト:
https://maija-isola.kinologue.com 

戦時下を生き抜き、19歳で娘クリスティーナを出産後に芸術大学へ進学したマイヤは、在学中にマリメッコ創業者であるアルミに認められ、デザイナーとしての道を歩むこととなる。そして、旅することを原動力としたマイヤは、社会が移り変わる激動の時代に世界中を旅し、そこで出会った人々や見聞き経験したすべてをエネルギーに変えて絵を描き、新たなデザインを生み出していく独自のスタイルを作っていった。それは、何物にも縛られない自由なスピリットと、常に貪欲に挑戦し続ける創作への情熱を生涯持ち続けた人生だった。また、恋多き女性でもあったマイヤは三度の結婚・離婚を繰り返し、恋愛をも創作の糧としていた。
『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』ポスター

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監督:レーナ・キルペライネン
出演:マイヤ・イソラ、クリスティーナ・イソラ、エンマ・イソラ
2021年/フィンランド・ドイツ/フィンランド語/100分/カラー・モノクロ/ビスタ/5.1ch
後援:フィンランド大使館
配給:シンカ + kinologue
© 2021 Greenlit Productions and New Docs

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