映画情報どっとこむ ralph 2018年、監督もキャストも当時はまだ無名にもかかわらず、熱狂的な口コミが日本列島を駆け巡り、観客動員数
220万人・興行収入31億円を突破し、社会現象を巻き起こした『カメラを止めるな!』。海外でも大ブームとなった『カメ止め!』を、第84回アカデミー賞®で作品賞をはじめ全5部門を制した『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督がリメイクした『キャメラを止めるな!』が7月15日(金)に全国公開となります。
『キャメラを止めるな』
ヒット祈願納涼夏祭りイベントが開催、オリジナル版に続き、リメイク版にまたも無茶振りプロデューサー役で出演、先月開催された第75カンヌ国際映画祭のオープニングセレモニー&上映に参加し、強烈な海外デビューを果たした竹原芳子と、上田慎一郎監督が登壇、ゲストとして竹原芳子の「NSC大阪校」33期生の同期、コロコロチキチキペッパーズが応援団として駆けつけ、トークを繰り広げました。
『キャメラを止めるな』納涼夏祭り
『キャメラを止めるな!』納涼!夏祭り試写会トークショー
日時:7月6日(水)
会場:スペースFS汐留
登壇:竹原芳子、上田慎一郎監督、コロコロチキチキペッパーズ(ナダル、西野創人)
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上田監督と竹原登壇

納涼夏祭り試写会ということで、上田監督と竹原さんは浴衣姿で登壇。上田監督は「人生初の浴衣」とのことで「『カメラを止めるな!』はいろんな“人生初”を運んできてくれたんですけど、こうして人生初の浴衣を着させてくれて、感謝しています」とニッコリ。
竹原さんはカンヌで今年の“IT girl(イット・ガール=一躍有名人女性)”と注目を浴びたが、当人は「そうなんですか? 知りませんでした(笑)」と驚いた様子を見せる。現地で本作が上映された際の反響について「会場で拍手を浴びる感じで、スタンディングオベーションも 4 分間止まらなかったです。一緒に見てたんですが、反応がすごくて、最初のほうから笑いが起きてて、『これ、すごいことになったな』と実感しました」と興奮気味に語る。『キャメラを止めるな』納涼夏祭り

上田監督は自身の作品がフランスでリメイクされ、カンヌで上映されるという事態に「全く想像しなかった未来が来てます。正直、まだ疑ってますからね。長い、長い夢なんじゃないか? 壮大なドッキリなんじゃないか? って。想像しなかったことが続々と起こっていくなと感じてます」と改めて驚きを口にする。

コロコロチキチキペッパーズ登場

そこに「ドッキリじゃなくてビックリです!」(ナダルさん)と入ってきたのが、コロコロチキチキペッパーズの2人。『カメラを止めるな!』公開当時、2 人は竹原さんが出演してると知らずに映画館に観に行ったそう。西野さんは「『おもしろ~』って見てたら『同期!』ってビックリしました(笑)」と明かす。ナダルさんも「映画を観ながら『どんぐりさん(※竹原さんの旧芸名)!?』って声が出そうでした。それがいまやカンヌ女優ですからね」とうらやましそうに語り、西野さんも「同期の中で一番売れてますね」と竹原さんの活躍を称える。

コロチキの 2 人は既にフランスリメイク版も鑑賞したが、西野さんは「オリジナル版は芸人の間でも、えげつない伏線回収が話題になってましたけど、(大ヒットで)ハードルが上りに上がった状態でのリメイク! これはこれで、リメイクの良さがあって、シリアスなシーンのガチ感が増してたり、嘔吐物の量とかが(オリジナルよりも増して)面白味がありました! 低予算で作った映画がこうやって世界に羽ばたいていくというのもすごい!」と絶賛する。
ナダルさんは「『カメラを止めるな!』を見てると、前の段階が“フリ”だってわかるけど、それをどんな感じで明かしていくか?という楽しみもあって、最高でした。これにも竹原さんが出てるって知らなくて『どんぐりさん!?』ってなりました(笑)」と熱く語る。
『キャメラを止めるな』納涼夏祭り
さらにトークは竹原さん、コロチキの 2 人の NSC 時代の思い出に。当時、西野さんは19歳でナダルさんは26歳、竹原さんは50歳ということで「普段、なかなか交わることのない年齢差で同じ授業を受けていた」と西原さん。最初は願書を提出した順に振り分けられたクラスが、しばらくすると評価順に ABC と分けられるそうで、西野さんは最優秀の「A」、竹原さんは「B」だったが、講師の高い評価による「選抜」に選ばれていたという。一方、ナダルさんは「C クラス(苦笑)。
800 人くらいいる中で、A は 7 組、B が 15 組で残りは全部 C クラス。その中でも C1 から C4 まであったけど、余裕のC4 でした。週に 1 回、発声練習で大きな声出すだけ…」と苦笑交じりで当時の苦い思い出を明かす。
西野さんと竹原さんはダンスや演技の授業で一緒になる機会も多かったそうで、竹原さんは「演技の授業で一度、お芝居の中で西野くんのことをケチョンケチョンに言ったことがあって、終わった後もシュンとしてて『大丈夫かな?』って思ったのを覚えてる(笑)」と当時の思い出を明かし、西野さんは「当時から竹原さんは異質な演技をしてたのかも…」と笑う。

竹原さんはその後も、コロチキの 2 人の活躍をTVなどで見て「お母さん気分(笑)」で、西野さんに「見たで」などとメールを送ったりしていたという。『カメ止め!』の大ヒット後、ある番組で共演した際に、車の中で竹原さんと西野さんは、当時の思い出話に花を咲かせていたというが、ナダルさんは「僕だけ何の思い出話もなくて、唇をかみしめてました…」と語り、会場は笑いに包まれた。
西野さんは、NSC 時代から竹原さんは「お笑いで脚光を浴びる人と思っていた」と語り、「まさか女優で…」とその後の転身と活躍に驚いたよう。改めて「上田監督、すごいなと思います。どうやって見つけたんですか?」と竹原さんをプロデューサー役に抜擢した経緯を尋ねた。
上田監督は「(竹原さんは)『カメ止め!』が初めての映画で映像での演技も初めてだったんですけど、オーディションで、いままでやった役を聞いたら『蛾だけです」って(笑)」とお笑いの幕間で演じた“蛾”の話が出てきたことを明かし「それで、蛾をやってもらったら、メチャクチャしゃべる蛾だった(笑)。エライ人が来たなって思いました」とふり返る。そのインパクトは当初思い描いていたプロデューサー役のイメージを上塗りするほど強烈だったらしく「(プロデューサー役のイメージは)あったと思うけど、もう覚えてないです。想定がかき消された(笑)」と語る。
そして、今回のリメイク版での竹原さんの演技について、上田監督は「不思議な気持ちになりました。映画の構造的に、本家そのものを取り込んだ映画なので、同一人物の成長した姿みたいに見れました。ちょっとたくましくなって、国を背負って来てる外交官みたいで、チャラけた感じがちょっとシュッとしてました」と嬉しそうに評する。
また、上田監督は竹原さんがフランスリメイク版で「アドリブをぶち込んでます」と暴露! それはオリジナル版の“名言”「アツアツポイント」というワードで、上田監督は「(リメイク版の)セリフになかったけど、みんなわかんないのをいいことにぶち込んでる(笑)」と明かした。
竹原さんは「日本で公開されることがわかってたので、日本のみなさんが見る時にあったほうがいいなと思って、上田監督が作った『アツアツポイント』をぶち込んでやろうと思って(笑)」としてやったりの表情で明かしてくれた
なお、本作はフランス語版に加えて、上田監督が自ら監修を務めた日本語吹き替え版も上映されることになっており、竹原さんは自らの演技に対して自ら吹替の声を吹き込んでいる。上田監督は「吹替にしかないセリフもあります!」とアピールした。
今回、フランス版が制作されたことを受け、西野さんは「いろんな国バージョンで見たくなりました」と語り、ナダルさんは「ハリウッド版をやってほしい。それに出たいです!」と自らのハリウッド進出への色気も見せる。上田監督は「これがヒットすれば、もしかしたらインド版、中国版、ナイジェリア版など様々な国で作られるかも!」とノリノリでさらなる広がりへの期待を口にしていた。
トークの最後に竹原さんは「とても楽しい映画です。『カメラを止めるな!』と『キャメラを止めるな!』とそれから『キャメラを止めるな!』の吹替版を見て、あとはパンフレットにはミシェル・アザナヴィシウス監督の細かい説明も載ってますので、ぜひお買い求めください! 『キャメラを止めるな!』が大ヒットしますように!」と熱く熱く祈願! そして改めて「みなさんが『カメラを止めるな!』を観て広めてくださって、そのおかげで海外へ渡りました。みなさん、ありがとうございました」と観客への感謝を口にした。ナダルさんは竹原さんの言葉に思い切り乗っかり、「みなさんのおかげですからね。本当にありがとうございました!」となぜか“製作側目線”でまとめ、西野さんから「立ち位置どこやねん!」とツッコミが飛び、笑いに包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。

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『キャメラを止めるな!』

7月15日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
『キャメラを止めるな』

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監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
音楽:アレクサンドル・デスプラ 衣装:ヴィルジニー・モンテル
出演:ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ グレゴリー・ガドゥボワ、フィネガン・オールドフィールド、マチルダ・ルッツ、竹原芳子
提供:ギャガ、ENBU ゼミナール 配給:ギャガ シネスコ/5.1ch デジタル/112 分/字幕翻訳:松崎広幸
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