公開記念舞台挨拶木幡竜主演の映画『生きててよかった』が5月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開中。 この度、本作主演の木幡竜、鎌滝恵利、今野浩喜、鈴木太一監督登壇の公開記念舞台挨拶を行いました。 |
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木幡竜、鎌滝恵利、今野浩喜、鈴木太一監督登壇ステージに登壇した鈴木監督は「6年前に木幡竜さんで映画を撮ろうというお話をいただいてから紆余曲折ありました。木幡さんからボクサーの生きざまを聞いたりしながら、脚本も何回も描き直したりしたんですが、こんなに時間がかかるとは思わなかった。ただこの映画では、僕や木幡竜の思いをはじけさせてくれたし、本当に自由にやらせてくれた。本当にありがたいと思っています」と晴れやかな表情。 一方の木幡も「最初、この脚本ができたときはギリギリ30代でした。その時でも腰が痛くなりそうな感じで、どれだけ動かなきゃいけないんだろうかと思っていたんですが、(実際の撮影時は)40代半ばになったので、地獄のトレーニングを重ねて撮影をしました。なので、なんとかできて良かったです」としみじみ。 そして2011年製作となる鈴木監督の長編デビュー作『くそガキの告白』で主演を務めた今野は、ある種、鈴木監督の盟友ともいうべき存在となる。それだけに「鈴木監督がやっと映画を撮れるんだなと。早く次の作品を撮ってもらいたいなという思いはずっとあったんで」としみじみ語る今野だったが、鈴木監督が「それはうれしかった、ということでいいですか」と念押しすると、今野は「うれしかったかどうかは覚えてないけど、やっとだなという思いですよ」とコメント。さらに今野が「今回、僕は主演じゃないので、鈴木太一を客観的に見たいという思いで現場にいました」と付け加えるなど、気心知れたふたりのやりとりに、会場からは笑いが漏れた。 そしてヒロイン・幸子役の鎌滝は「私はオーディションで決まったんですが、監督と面談をした記憶があります。ハードな場面も多い作品ですが、監督とはしっかりとそのあたりのことは話し合って、私の意思をちゃんと確認してくださったし、意見も聞いてくれた。私はすごく信頼していたんですけど、ただ監督が(人見知りのために)塩対応だったので(笑)オーディションは落ちたと思っていたんです」と笑いながら述懐。 劇中、木幡演じる主人公の創太と幸子の夫婦が互いの感情をぶつけ合う“バトルセックス”と現場で呼ばれていたという激しいセックスシーンが存在する。鎌滝はなんとクランクインして2日目にその難シーンの撮影に挑むスケジュールだったようで、共演した木幡は「7~8分続く長回しのシーンで、数回やってみて、もう良いだろうと思ったら鎌滝さんが『もう1回やらせてください!』と言われていて。納得いくまで食らいつく姿勢に頭が下がりました」とその俳優魂を称賛。それに対して鎌滝は「みんな汗だくになって疲れている中、時間を取ってしまい申し訳ないなと思いつつ、やらせていただけてありがたかったです」と壮絶シーンの撮影を振り返った。 またクライマックスの格闘シーンを目の当たりにして「本当に印象に残っています。実際に観てもすごい雰囲気で。木幡さんはずっと集中されていて、本当に格闘家という感じで。皆さんずっと本気でアクションをやられていたというのが印象に残っています」という鎌滝。木幡も「乱闘シーンがあったんですが、あの時は本当に疲弊していたんです。体重も今から10キロくらい痩せていて。普通のボクサーであれば、例えば53.5キロというリミットがあったら、そこにいくのは1日でもほんの一瞬だと思うんですよ。だから計量に合わせてそこの体重を目指すんですが、撮影になるとずっと同じ体重をキープしないといけない。それは僕にとっても新境地だったので、だんだんハイになってきました」と振り返った。 そして最後のコメントを求められた鈴木監督は「この映画は僕と木幡竜の気持ちを込めて作った映画です。僕も10年に1回しか映画を撮っていないんで、僕の人生の映画にしたいものを全部込めました。キャスティングもすごく自由にやらせていただいたので、好きなキャストばかりですし、スタッフも本当にプロフェッショナルな人ばかりで、支えてくれました。そういう熱い人たちと作った映画なので、広げていっていただければ」とメッセージを送った。 |
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『生きててよかった』全国公開中 公式サイト: 公式Twitter: |
出演:木幡竜
鎌滝恵利 今野浩喜 栁俊太郎 長井短 黒田大輔 渡辺紘文
永井マリア 木村知貴 松本亮 三元雅芸
銀粉蝶 火野正平監督・脚本:鈴木太一(『くそガキの告白』)アクション監督:園村健介(『ベイビーわるきゅーれ』)
エンディングテーマ:betcover!! 『NOBORU』(cutting edge)
特別協力:大橋ボクシングジム 制作プロダクション:オフィスアッシュ ハピネットファントム・スタジオ
企画製作・配給 ハピネットファントム・スタジオ
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