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『マイスモールランド』舞台挨拶

是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新人監督・川和田恵真監督による商業映画デビュー作『マイスモールランド』が、公開となりました。
在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公サーリャ(嵐莉菜)が理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語を描いた本作。

この度、主演の嵐莉菜、奥平大兼、川和田恵真監督、そしてなんと劇中で主人公サーリャの家族を演じ、嵐莉菜の本当の家族でもあるアラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデーが勢揃いする公開記念舞台挨拶を開催しました!
『マイスモールランド』
日程:5月7日(土)
場所:新宿ピカデリー
登壇:嵐莉菜、奥平大兼、川和田恵真監督、アラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデー

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at 新宿ピカデリー

自身も5カ国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍中の現役高校生でありながら、映画初出演にして見事初主演・サーリャ役を務め上げた嵐莉菜。嵐と同じくオーディションで選ばれ、劇中でサーリャの家族を演じたのが実際の嵐の家族であることに触れられ「信じられない光景というか、私の家族にとって貴重な経験だと思ってます」と感謝。『マイスモールランド』

川和田監督も、アムネスティ国際映画賞《特別表彰》に輝いたベルリン国際映画祭に参加した際、「(キャストクレジットの」名前を見て『本当に家族なのか?』という質問や、『この家族は今も暮らせているのか?』など、映画の出来事が現実の物語だと勘違いしているような質問も頂いた」と、本当の家族だからこそ醸し出すことができた<家族の空気>がベルリン国際映画祭の観客に響いていたことを振り返った。『マイスモールランド』

奥平は、嵐の実際の家族が出演するということを事前に聞いてはいたが「監督から『撮影現場で初めて会って欲しい』と言われて。実際の撮影で会うまで一回も会わなかったんです」と明かす。しかし、事前に嵐から「弟のリオン君が『すごくかわいい』っていうのをたくさん聞かされていました。「どんなにかわいい子がいるんだ!?>と現場行ったら、こんなかわいい子がいて、これは確かにかわいいと思いました」と言い、嵐からも「すごく弟のアピールをしていましたね。笑」と和気藹々だった撮影現場の様子を述べた。『マイスモールランド』

一番撮影で思い出に残ったシーンについて嵐は「クライマックスのシーンです。そのシーンを撮り終わった時に、監督が涙を流してくださって。演技で人を感動させることができるんだと、初めての感情でした」と述べ、そのシーンの後、思わず嵐をハグしたという川和田監督も「私もあの時のシーンは印象的でした」と同意。

奥平は「聡太の家で、サーリャと弟のロビンと一緒に絵を書くシーン」だと言い、「とても大きな木を描いたんですよ。で、その後に皆で『どの色を追加していくか』って話して、そして、リオン君は<お絵かきしりとり>をやってて、すごく楽しかった」と思い出を語り、川和田監督も「リオン君、夢中になってずっとお絵かきしてて、ずっと手からスプレーを離さなかったんです。」と語った。

そして最後、監督から「私は、オープニングの結婚式のシーンもとても思い出深いです」との言葉も。「難民申請中の方には(出演することで不利益が出る可能性があるので)、メインのキャストとしては出演頂いていないのですが。だけど、この映画のオープニングにはエキストラとして出演していただいていて。私自身も、いくつか(本当のクルドの)結婚式に自分も参加させてもらって、その時に見たことからこのシーンは作っているので。だから、想いが強いです」と付け加えた。

その後、18歳で新成人を迎えることになった2人がその気持ちを語る場面も。
嵐は「成人といえば20歳だと思っていたので、まだしっくりは来ないんですが、責任感を持って生活しようと思います」と頼もしい発言!

その後、奥平は「成人してるんだ、という実感があまりないんですけども」と前置き、しかし「つい最近の撮影で日をまたいで撮影する機会がありまして。これまでは年齢の為に時間制限があり、できなかった撮影なのですが、今年高校も卒業して、初めて日をまたいで撮影して『眠かったな、、』というのをすごく覚えていて笑 大人の人はみんなこれやってるんだなーと思うとすごいなと!僕も頑張ろうと思います」と宣言、笑いを誘っていた。

そして、監督やキャストへのサプライズとして、同じ「分福」チームの一員であり、同時に川和田監督の先輩でもある是枝監督からのサプライズの手紙が。

「この映画の企画書を読ませてもらってから、何年経ったのか、もう忘れてしまいましたが、どうしても映画にしたい、しなければならないというあなたの切実さをひしひしと感じたことははっきりと覚えています。あの日、この作品が間違いなくあなたのデビュー作にふさわしいと確信しました」「この映画が難民問題を扱いながら、青春映画としても成立していることを僕はとても素晴らしいと思っていますが、それはあなたの<海図なき航海>という、まさに青春そのもののような映画作りという旅に同行してくれた2人がいてくれたからこそだと思います」「仲間たちと、今日は作品のお披露目を心から喜んでください。祝ってあげてください。明日からは、あなたにとって、このデビュー作が最大のライバルになります。強敵ですよ。また、長い旅が始まります。頑張ってください」
という温かいメッセージが寄せられ、川和田監督が思わず涙ぐみながら「是枝さんの背中を追ってきたので、こういった言葉をもらえると励まされます。やってきてよかったなと。ここで止まらず、この作品を届けていくことが私にとってやらなければならないことだと改めて思います」「この2人(嵐莉菜、奥平大兼)、そしてその家族の皆さんがいなければこの映画は作れなかったと思うので、出会えたことに感謝してますし、この2人のことはずっと心から離れないですし、ずっと見ています」と感謝をあらわしました。

最後、「この作品を信じて応援してくださったたくさんの皆さん、クルドの皆さんのおかげで、この日を迎えることができました」「少しずつ<知る>という事を重ねることで無関心が関心に変わっていくことで社会が変わっていく、と信じてこの映画を作りました。この映画がその第一歩になれればと心から願っております」という監督の願いとともに舞台挨拶の幕が閉じた。

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埼玉県・川口での舞台挨拶も

なお、同じ日(5/7)に、クルド人のコミュニティがあり、映画の舞台にもなった埼玉県・川口での舞台挨拶も開催。
『マイスモールランド』
クルド監修に携わったワッカス・チョーラク氏も登壇し、川和田監督から、本作に関わったクルド人の方々への感謝の気持ちを伝えると、そのワッカスさんらクルド人の方々から、川和田監督とキャストに感謝の気持ちを込めて、花束が手渡された。クルド人の方々の想いを受けて、川和田監督が涙で声を詰まらせると、嵐も感極まって涙するなど、あたたかい涙の文化交流が行われた。
『マイスモールランド』『マイスモールランド』『マイスモールランド』

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『マイスモールランド』

ストーリー
クルド人の家族とともに、生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳の少女、サーリャ。少し前までは同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた。ある日、難民申請が不認定となり、家族の日常が一変する。
埼玉に住むサーリャは、在留資格を失った今、バイトをして、大学に進学し、
東京の高校に通う聡太と自由に会うこともできない。
日本に居たいと彼女が望むことは“罪”なのだろうか――? 
『マイスモールランド』

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出演:嵐莉菜、奥平大兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴
アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー、韓英恵、サヘル・ローズほか
監督・脚本:川和田恵真 
主題歌:ROTH BART BARON 「N e w M o r n i n g」
企画:分福
制作プロダクション:AOI Pro. 共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
配給:バンダイナムコアーツ 
上映時間:114分 
©︎2022「マイスモールランド」製作委員会  
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