『山歌』公開前先行試写会第17回大阪アジアン映画祭 JAPAN CUTS Award受賞‼ 4月22日(金)の公開を前に行われたトークイベントでは、日本の失われつつある文化を追い続けてきた笹谷遼平監督と、サンカの一家と交流する都会の少年・則夫を演じた杉田雷麟、野性味あふれる心優しいサンカの娘・ハナ役を演じた小向なる、その父親で流浪の民サンカ一家の長・省三を演じた渋川清彦が登壇した。 |
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登壇:杉田雷麟、小向なる、渋川清彦、笹谷遼平監督渋川から「監督はなぜサンカをテーマにしたんですか?」と聞かれた笹谷監督は「サンカというのは、山から山へ放浪する不定住の人々なのですが、そんな生き方に憧れがあったんです。高校生くらいの時、映画を作りたいなと思い始めたきっかけが、フランスのジプシーを描いた映画を観たことだったんです。定住していない人の力強さに魅せられて、こんな世界観の映画を作りたいと思い始めて、その後日本にもサンカという人々がいたことを知ったんです」と、映画化に至った経緯を明かした。 最後に、笹谷監督から、この作品に出合ってから何か変化はあったか?感じたことなどを教えて欲しい問いかけられ、杉田は「自然の大きさ、どうしてもあらがえない事、魚を生きている時に焼いて食べる。など当たり前のことですけどすごく頑張って生きている。これまで生きてきて、そこまで考えたことが無かったけれど、この作品を通して、改めて、命や自然の偉大さを思い知ることが出来ました」と語った。 小向は「子供のころは虫と戯れたり、花が綺麗だと感じたり、自然が身近にあったが、大人になるにつれて無くなってくる。でも、この作品に出合うことが出来て、生きていることは素晴らしい、また、生きている事って当たり前じゃないとも、改めて実感できました。機会を与えてくれた監督に感謝します」と告げると監督は嬉しそうにその言葉を受けとめた。 笹谷監督は最後に「撮影も大変だったのですが、その後にコロナ禍があり、大変な中でこうして公開が出来ることを嬉しく思っています。自然の一部として生きてきたサンカの人々の世界を撮りたい、という思いで実現した本作の撮影は、自然の中で撮っている、というよりは、撮らせてもらっている、恵みを頂いているという感覚を強くもつことができました。スタッフ、キャスト、関わってくれた全ての人が200%以上の力を出し切ってくれたので何とか成立し、ここまでの映画になったと本当に感謝しています」と映画に携わった人々への謝意の言葉で締めた。 |
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映画『山歌(サンカ)』4/22(金)よりテアトル新宿、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開 公式サイト: 主人公則夫を演じるのは、『半世界』『罪の声』『孤狼の血LEVEL2』など話題作への出演が続き、いま最も注目される若手実力派俳優、杉田雷麟。初主演となる本作ではナイーブさを漂わせた孤独な少年を好演する。則夫が出会う野性味あふれる心優しいサンカの娘ハナには、女優、アーティストとして活動する小向なる。その父親で流浪の民サンカ一家の長、省三を渋川清彦が独特の存在感をたたえ体現している。監督は、北日本の馬文化に密着したドキュメンタリー映画『馬ありて』など「自然の中で人間がいかに生きるか」をテーマに映画を撮り続ける笹谷遼平。 映画『山歌(サンカ)』は、第18回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞した『黄金』(旧題)の映画化で、自身初の長編劇映画作品となる。 |
監督・脚本・プロデューサー:笹谷遼平
出演:杉田雷麟 小向なる 飯田基祐 蘭妖子 内田春菊 / 渋川清彦
2022年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/77分
ⓒ六字映画機構 配給・宣伝:マジックアワー