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活弁シネマ倶楽部“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」の開始から、早くも4年目となる2022年。番組お馴染みのMC陣が集結する回が収録された。遅まきながら各人にとっての2021年ベスト作品の発表をしているほか、2021年の映画シーンの総括や、2022年の展望など、ざっくばらんに語り合っている。 |
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座談会の模様まずSYOは、12月31日より配信されている『ロスト・ドーター』を挙げ、「できれば劇場で観たかった作品ですが、自分自身の価値観を何かしらアップデートしてくれた感覚がある映画です」と語る。その他、『皮膚を売った男』などに思い入れがあるようだ。徐は、日本で公開・配信済みの作品3本と、未公開作3本を挙げた。「4月23日から公開される『インフル病みのペトロフ家』は、いまの国際情勢からしても重要な一本。ソ連崩壊についての話なので、現在進行系の世界を描いているんです。現実や夢の中を彷徨う主人公の脳内をツアーするような映画で、とにかく演出が素晴らしいです」と語っている。その他、ヨアキム・トリアー監督の新作や、『ONODA 一万夜を越えて』を挙げている。 月永は「まず邦画に関して5本選びました。一つのテーマとしては、『映画ってこういうこともできるんだな』という、映画の可能性を感じさせてくれた作品たちです」と話し『へんしんっ!』や『愛のまなざしを』などを挙げる。続いて海外の作品では『17歳の瞳に映る世界』を挙げ、「この作品を観てから、少女の性をめぐる問題というものを、いままで映画がどういうふうに描いてきたのかをすごく考えさせられました」と述べている。折田は、『ルクス・エテルナ 永遠の光』『ライアー×ライアー』『砕け散るところを見せてあげる』『リル・バック ストリートから世界へ』『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』の5作品をピックアップ。ギャスパー・ノエ監督の劇薬映画からドキュメンタリーまで、毛色のまったく異なる映画を並べた。特に少女マンガを原作とした作品については熱弁をふるっている。 森はDisney+で配信されている『ザ・ビートルズ Get Back』を挙げる。IMAXシアターの巨大スクリーンと高音質サウンドで上映する仕様にした『ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート』も今年の2月9日から上映されている本作。「昨年は音楽モノの映画が多かったですよね。しかもライブドキュメンタリーでなく、もろにライブを上映するようなものがです」と昨年の映画シーンの話と絡めつつ、“配信版”と“劇場版”両作の魅力を語っている。5人それぞれの個性が反映された“2021年ベスト”だ。 また、昨年の日本映画界の印象について、「2020年に公開延期とされていたものが2021年に公開されたので、2年分くらいの充実度がありましたよね。それに、濱口(竜介)さんが頑張ったというのが大きい。徐さんは『大谷翔平みたいなものだ』って言ってましたけど」と森が述べると、「濱口さんの活躍によって、海外からの日本映画への注目度がガツッと上がった年でした」と徐が続けている。 |
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ベスト映画2021年ベスト/SYO |
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