須藤蓮監督ｘ渡辺あやオリジナル脚本『逆光』各種舞台挨拶決定

映画『逆光』が東京に上陸。

2021年夏、広島・尾道から上映を開始し、初週歴代一位の動員数を記録。異例の大ヒットを生んだ、完全自主制作映画『逆光』が12月18日ついに東京に上陸する。
上映に伴い都内複数会場でクリエイターを巻き込み、同時多発的に“映画的熱空間”を立ち上げる。

異例のヒット映画『逆光』が、新たな映画文化の可能性を切り拓く

本作は『ジョゼと虎と魚たち（2003）』『メゾン・ド・ヒミコ（2005）』や、NHK連続テレビ小説 『カーネーション（2011）』を手掛けた脚本家・渡辺あやと、NHKドラマ『ワンダーウォール』に主演した若手俳優・須藤蓮が企画・制作したオリジナル作品であり、宣伝・配給も自ら行う完全自主制作映画。脚本・渡辺あや、音楽・大友良英と新世代の俳優・スタッフ陣がタッグを組み、監督・須藤蓮がその美意識と感性でまとめ上げた。クラウドファンディングでは目標金額である300万円の185％を達成、さらに通常の興業ルートでは難しいとされる尾道→京都→東京の公開順を実現させた。目指したのは、観客と作り手の垣根を超えた「本当に楽しい映画体験」の共有。監督須藤自ら2ヶ月間 広島市・尾道市内に滞在しながら、新たな映画文化の可能性を掘り起こすための配給活動を行ってきた。

クリエイターを巻き込み、都内各所で同時多発的に企画を展開

2021年7月17日よりロケ地である広島県尾道市から上映を開始し、広島県内4館、京都府1館で約2000人を動員。シネマ尾道では、初週歴代一位の動員数を達成。異例の大ヒットを記録し、11月には台北金馬映画祭にも出品された同作が、満を持して東京に上陸。先行公開された各地でトークや音楽イベント、展示会などを主催し、映画作品に留まらない様々なクリエイター（写真家、イラストレーター、古着屋など）を巻き込んだ配給活動を展開したが、東京でも同様の様々な企画を実施。都内複数会場で同時多発的に映画『逆光』の関連イベントが開催される。

監督からのコメント

以下、監督から東京公開に向けてのコメントです。
“映画的熱空間”
初めまして。映画『逆光』の監督を務めました須藤蓮です。今年の夏尾道から上映をスタートした本作が、いよいよ12月18日から東京公開します。本作は自分たちでお金を出して作る、いわゆる自主映画です。かつ宣伝と配給も全て自主で行うという無謀な実験にチャレンジしています。 実は僕にはかつてたくさんのことを諦めている時期がありました。「成功や正解は自分の外側に存在していて、それらは多くのことを我慢しなければ手に入らない」と思いこんでいました。しかし昨年のコロナ禍、それまで自分が大事にしていたささやかな希望や計画が一気に吹き飛んだ時から「もう何も我慢せず本当にやりたいことを、やりたいようにやろう。」と思い始めました。そうして「とにかく映画を撮る！届けたいように届ける！」と決めてみました。すると自分の中に、自分自身も知らなかったようなものすごい熱が湧き起こってきて、代わりにそれまで抱え続けできた閉塞感が嘘みたいに消えていきました。さらに同じような熱源を抱えた仲間が不思議なくらいどんどん集まってきてくれました。彼らとお互いの熱と熱をぶつけ合うように活動していくうちに、誰も彼もが驚くほど魅力的になっていき、どんどん才能を発揮し始めて、僕は度々圧倒されました。そして確信したことがあります。それは「本当に価値があるのは、その人の中にある熱なんだ」ということです。それこそが、この映画を通じて、僕がまだ見ぬ同世代の仲間に、伝えたいことです。存在しない「正解」のために、自分を押し殺すことはやめにして、あなたの「熱」を起こしましょう。共に本当にやりたいことをやりましょう。僕らの中にある熱量と喜びが世界を切り開き、次の時代を彩っていくんだと信じています。そのための「映画的熱空間」を、これからどんどんと東京に立ち上げていきたいと思います。 皆さんぜひ、遊びにきてください！
Statement by Ren Sudo

映画『逆光』

あらすじ
1970年代、真夏の尾道。22歳の晃は大学の先輩である吉岡を連れて帰郷する。晃は好意を抱く吉岡のために実家を提供し、夏休みを共に過ごそうと提案をしたのだった。先輩を退屈させないために晃は女の子を誘って遊びに出かけることを思いつく。幼馴染の文江に誰か暇な女子を見つけてくれと依頼して、少し変わった性格のみーこが加わり、4人でつるむようになる。やがて晃にとって退屈でしかなかった故郷の夏の時間が次第に胸の痛みとともに別の景色に変わっていく…

舞台挨拶情報

「映画的熱空間、舞台挨拶シリーズ」

会場：ユーロスペース（渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F）

12月18日20時10分〜　キャスト挨拶 須藤蓮 中崎敏 富山えり子 木越明

12月19日20時10分〜 「vol1. 才能と熱量」　渡辺あや　綿貫大介　須藤蓮
映画の企画はどのように始まるのか/オーディションでは何を見ているのか/結局才能とは

12月21日20時10分～
「vol.2 音は色気」岩崎太整　木越明　須藤蓮　
須藤がこだわった色気のある音作り/みーこの弾き語り

12月24日20時10分～
「vol.3 ファッションの効用」 長畑宏明　髙橋達之真　須藤蓮
逆光の衣装はどのように決まったのか/現代ファッションの動向/ファッションセンスはいかにして 磨かれるのか？

12月29日20時10分～
「vol.4 かわいいプロモーション」 ゆっきゅん　須藤蓮
逆光が宣伝でがんばっていること/従来の映画宣伝/ゆっきゅんのセルフプロデュース力

*vol.5の日時は後日発表
「vol.5　写真と映像」 石間秀耶　須藤しぐま 須藤蓮
スチールとムービー/カラーとモノクロ/逆光現場裏話 　その他、ナナヲアカリさんやたなかみさきさんなど豪華ゲストも参加予定！！