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吉浦康裕x田中哲郎スタッフトーク上映会

ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルム『アイの歌声を聴かせて』が10月29日(金)より絶賛公開中です!
「アイの歌声を聴かせて」場面写真
本作のロングラン上映を記念し、イオンシネマ シアタス調布にて原作・脚本・監督を務めた吉浦康裕、デジタル演出・CGディレクターを担当した田中哲郎が登壇したスタッフトーク上映会を実施しました。
『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク
映画『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク上映会
日程:12月1日(水)
会場:イオンシネマ シアタス調布
登壇:吉浦康裕(原作・脚本・監督)、田中哲郎(デジタル演出・CGディレクター)

映画情報どっとこむ ralph 今回で5度目となる『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク上映会。⾳楽・脚本・美術監督に続いて今回は吉浦監督とともに、デジタル演出・CGディレクターの田中哲郎が登壇し、本作のデジタル演出についての制作の裏側やこだわりを包み隠すことなく紹介した。
『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク
吉浦と本作品で初めてのタッグを組んだという田中は、まず初めに「実は『イブの時間』を学生時代に拝見し、CGを使った作品に影響を受けた。初めてお会いしたときは歴史上の人物のような感じでした」と、吉浦と仕事ができることに対しての嬉しさを吐露した。一方の吉浦は田中について、「冒頭のシオンがいるネット空間の描写をどうしようかという時にプロデューサーに相談したところ、田中さんを紹介していただきました。田中さんを調べてみると「とある魔術の禁書目録Ⅲ」のオープニングもやられていて、その映像がめちゃくちゃかっこよくて。デジタル技術を持っていて、かつ演出をされているというのが大きくて、ぜひオープニングの華やかなネット空間を作ってくれませんかとお願いしました。」とオファーした際の裏話を包み隠すことなく語った。
続いて製作段階の話に話題が及び吉浦は「絵コンテの段階でCG箇所を明確に決めていたんですが、この作品はCGが担う部分が結構多くて、重要なオープニングや立体的なCGワークじゃないとできない特別なカットを最初にご相談させていただきました。お任せできてとても心強かった」と語ると、続けて「上がってくるものが毎回素晴らしくて、もっとやっていただきたいと気持ちにシフトして。制作終盤になるにつれ段々とCGが増えてきて「お掃除ロボをCGでお願いしたい」や「ビル内のバイのアクションシーンもCGでできないか」などと要望も増えていったんですが、最終的に大きなリテイクもなかったです」と初タッグながら絶大な信頼を寄せている様子が垣間見えた。

田中が「星間が作っているお掃除ロボットで顔があるということは、それなりにユーザーとコミュニケーション取るんだろうなと思いまして。人が動いたらそれに反応する方がいいかな。など、作品全体の雰囲気的にもロボットたちにもキャラクター性が見えてくるくらいのバランスがいいのかなと思って、表情を付けた」と語り、吉浦は田中の発言に納得の表情で「当初はお掃除ロボを人間っぽく、愛嬌あるものにするか悩んでいたんですが、いただいた案が魅力的で採用しました。映画全体を吟味して作っていただけているというのはすごく貴重で、それぞれの現場スタッフの工夫が積み重なって、いい具合にお客さんに届いていると思います」と満足げに語った。
『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク
吉浦が「個人的に一番嬉しかったのが、クライマックスのシオンが宇宙に旅立つシーンのエフェクトなんです。絵コンテ上ではファンタジックにお願いします。と書いたんですが自分が考えたイメージも10倍すごいものが上がってきて、見た時に声出ました」と田中の仕事っぷりに興奮を隠せない様子。
その後、最初に絵コンテを読んだ際の感想を問われると田中は「初めから仮の音楽や効果音、監督の声の入っているビデオコンテを拝見させていただきました。その時点で2時間の映画を体験した感じで、仕事中なのに止められなくなり最後まで観てしまい、皆さんが感動したであろうものと同じ印象を当時受けました。その時にぜひやりたいです。と回答させていただきました」と即答でオファーを快諾したという裏話を吐露した。
続いて本作でデジタル演出を⽀えた田中は【本作ではじめて挑戦した点】を聞かれると「全体的に大変だったんですけど、シオンの秘密が明かされるシーンを制作したことです。CG制作において泣けるシーンを担当することがあまりなくて・・・音楽も声も入っているものをずっと聞きながら制作していると作業中にも泣けてくるんです。画面が歪むんですけど、ブロックノイズなのか自分が泣いて歪んでいるのか分からない感じで作業していました・・・(笑)」と語り、笑いを誘った。

吉浦は田中について「おかげさまでこの映画の評価が数十%が上がったんじゃんないか。というくらい色々やっていただけたので、頭が上がらないです。公の場で言っていきたいんですが、次もぜひお願いしたい」と総評を語ると、会場からは大きな拍手が起き、温かい雰囲気に包まれた。
イベントも終盤に差し掛かり最後の挨拶で田中は「作っている最中がすごい楽しいなと思えた作品です。“アイ歌の世界”を楽しんでいただける方が増えて、この一か月間すごく幸せでした。これからも皆さんの力で輪を広げていただけると嬉しいです」と語り、吉浦は「公開から一か月経ったんですが、これからもこの映画の上映や活動は続けていきたいと思っていますし、良かったらみなさんもイベントなど参加いただけると嬉しいです。それから、皆さんも宣伝切り込み隊員として周りの人におすすめしてくださると嬉しいです。どうかこの映画を末永く愛していただければ、監督として今後も頑張れると思います」と、さらなる飛躍を期待しての想いを語り、イベントを締めくくった。

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『アイの歌声を聴かせて』

絶賛公開中!

STORY
景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(cv土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!
シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(cv福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。
彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(cv工藤阿須加)、人気NO.1イケメンのゴッちゃん(cv興津和幸)、気の強いアヤ(cv小松未可子)、柔道部員のサンダー(cv日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。
しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。
ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!
「アイの歌声を聴かせて」最新ポスタービジュアル

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<CAST>
土屋太鳳 福原 遥 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野 聡
大原さやか 浜田賢二 津田健次郎 咲妃みゆ カズレーザー(メイプル超合金)

<STAFF>
原作・脚本・監督:吉浦康裕 共同脚本:大河内一楼 キャラクター原案:紀伊カンナ 総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
メカデザイン:明貴美加 プロップデザイン:吉垣 誠 伊東葉子  色彩設定:店橋真弓  美術監督:金子雄司〈青写真〉
撮影監督:大河内喜夫  音響監督:岩浪美和  音楽:高橋 諒  作詞:松井洋平
アニメーション制作:J.C.STAFF 配給:松竹  歌:土屋太鳳  ©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
公式HP:ainouta.jp  公式Twitter/Instagram:@ainouta_movie

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