吉浦康裕x田中哲郎スタッフトーク上映会ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルム『アイの歌声を聴かせて』が10月29日(金)より絶賛公開中です! |
|
今回で5度目となる『アイの歌声を聴かせて』スタッフトーク上映会。⾳楽・脚本・美術監督に続いて今回は吉浦監督とともに、デジタル演出・CGディレクターの田中哲郎が登壇し、本作のデジタル演出についての制作の裏側やこだわりを包み隠すことなく紹介した。 吉浦と本作品で初めてのタッグを組んだという田中は、まず初めに「実は『イブの時間』を学生時代に拝見し、CGを使った作品に影響を受けた。初めてお会いしたときは歴史上の人物のような感じでした」と、吉浦と仕事ができることに対しての嬉しさを吐露した。一方の吉浦は田中について、「冒頭のシオンがいるネット空間の描写をどうしようかという時にプロデューサーに相談したところ、田中さんを紹介していただきました。田中さんを調べてみると「とある魔術の禁書目録Ⅲ」のオープニングもやられていて、その映像がめちゃくちゃかっこよくて。デジタル技術を持っていて、かつ演出をされているというのが大きくて、ぜひオープニングの華やかなネット空間を作ってくれませんかとお願いしました。」とオファーした際の裏話を包み隠すことなく語った。 続いて製作段階の話に話題が及び吉浦は「絵コンテの段階でCG箇所を明確に決めていたんですが、この作品はCGが担う部分が結構多くて、重要なオープニングや立体的なCGワークじゃないとできない特別なカットを最初にご相談させていただきました。お任せできてとても心強かった」と語ると、続けて「上がってくるものが毎回素晴らしくて、もっとやっていただきたいと気持ちにシフトして。制作終盤になるにつれ段々とCGが増えてきて「お掃除ロボをCGでお願いしたい」や「ビル内のバイのアクションシーンもCGでできないか」などと要望も増えていったんですが、最終的に大きなリテイクもなかったです」と初タッグながら絶大な信頼を寄せている様子が垣間見えた。 田中が「星間が作っているお掃除ロボットで顔があるということは、それなりにユーザーとコミュニケーション取るんだろうなと思いまして。人が動いたらそれに反応する方がいいかな。など、作品全体の雰囲気的にもロボットたちにもキャラクター性が見えてくるくらいのバランスがいいのかなと思って、表情を付けた」と語り、吉浦は田中の発言に納得の表情で「当初はお掃除ロボを人間っぽく、愛嬌あるものにするか悩んでいたんですが、いただいた案が魅力的で採用しました。映画全体を吟味して作っていただけているというのはすごく貴重で、それぞれの現場スタッフの工夫が積み重なって、いい具合にお客さんに届いていると思います」と満足げに語った。 吉浦は田中について「おかげさまでこの映画の評価が数十%が上がったんじゃんないか。というくらい色々やっていただけたので、頭が上がらないです。公の場で言っていきたいんですが、次もぜひお願いしたい」と総評を語ると、会場からは大きな拍手が起き、温かい雰囲気に包まれた。 |
|
『アイの歌声を聴かせて』絶賛公開中! STORY |
<CAST>
土屋太鳳 福原 遥 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野 聡
大原さやか 浜田賢二 津田健次郎 咲妃みゆ カズレーザー(メイプル超合金)
<STAFF>
原作・脚本・監督:吉浦康裕 共同脚本:大河内一楼 キャラクター原案:紀伊カンナ 総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
メカデザイン:明貴美加 プロップデザイン:吉垣 誠 伊東葉子 色彩設定:店橋真弓 美術監督:金子雄司〈青写真〉
撮影監督:大河内喜夫 音響監督:岩浪美和 音楽:高橋 諒 作詞:松井洋平
アニメーション制作:J.C.STAFF 配給:松竹 歌:土屋太鳳 ©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
公式HP:ainouta.jp 公式Twitter/Instagram:@ainouta_movie