「鬼が笑う」タリンブラックナイト映画祭ノミネート
今年で25回目となる「タリン・ブラックナイト映画祭」のグランプリを競うメインコンペティション部門 (Official Selection – Competition/全19作品)に『鬼が笑う』(英題:Make The Devil Laugh)は、唯一の日本作品としてノミネートされました。

「タリン・ブラックナイト映画祭」は、エストニアの首都タリンで開催される国際映画祭であり、国際映画製作者連盟(FIAPF / International Federation of Film Producers Associations)公認の、カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、ロカルノなどの世界15大映画祭のひとつで、近年その価値を急激に高めているヨーロッパの重要映画祭です。今年は11月12日に開幕し11月28日まで開催され、各賞は現地11月27日に発表されます。今年のグランプリを競うメインコンペティション部門 (Official Selection – Competition) は全19作品。その中で、兄の三野龍一が監督を務め、弟の三野和比古が脚本を担当する兄弟ユニット“MINO Bros.”の新作『鬼が笑う』(英題:Make The Devil Laugh)は唯一の日本作品としてノミネートされました。デビュー作『老人ファーム』(2017)は海外映画祭には出品されていなかったため、初めての海外映画祭が、いきなり世界15大映画祭のメインコンペティション部門という快挙となります。
キャスト、監督、脚本、プロデューサーからコメント
またこの度のノミネートを受けて、キャスト、監督、脚本、プロデューサーからコメントが届いています。
【主演:半田周平 コメント】
「エストニア…バルト三国…見えない大きな力による占領、支配、そこからの独立、解放を勝ち得てきたこの国の歴史が偶然にも『鬼が笑う』で描かれている人間の姿に重なる。これは魂の解放へと向かう信念と行動の物語であると僕は思っています。どんな中にあっても映画を必要とした人々、人々に必要とされた映画の力…この国で開催される映画祭への選出を誇りに思うと共に映画『鬼が笑う』への皆様の深い眼差しを願ってやみません。」
【梅田誠弘 コメント】
「『鬼が笑う』がタリン・ブラックナイト映画祭のような大きな舞台に参加できること嬉しく思うと共に『老人ファーム』に続きMINO Bros.と半田周平さんがタッグを組んだ作品が世界に進出していくことがとても喜ばしいです。閉塞的で暴力的な場所で、何かを背負い生きることの難しさを独特の空気感で描いたこの作品がエストニアでどう受け取られるのか楽しみに思います!」
【岡田義徳 コメント】
「この度、タリン・ブラックナイト映画祭に『鬼が笑う』が選出された事が本当に嬉しく誇らしく思います。それも、この作品に携わる全ての方々の思いや志が強くあったので実現したと感じています。日本映画を世界に。壁は高いですが、高い壁ほど面白いと自分はいつも思っています。
この作品は全体的に若いスタッフ、キャストで制作し、撮影現場では作品が良くなるように皆で沢山話し合い、答えを出して撮影してきました。この作品をご覧になってどのような感想を抱くのかは十人十色ですが、何かを感じていただける事ができたら幸いです。」
【監督:三野龍一 コメント】
「世界で戦える映画を作りたい。これは、私が映画監督を志したときからの目標でした。今回、国際映画製作者連盟公認映画祭のメインコンペディションに選出され、ひとつ目標に届きました。ですが、やはり日本人として、日本の映画ファンに映画を届けたい。この結果が『鬼が笑う』に興味を持ってくださるきっかけになることを期待します。」
【脚本:三野和比古 コメント】
「国際映画製作者連盟公認映画祭のメインコンペディションに選出された事は大変光栄でどう言葉に表していいのか分かりません。」
【プロデューサー:三野博幸 コメント】
「映画祭でのプレミア上映は FIAPF 世界15大映画祭でおこないたい。それが『鬼が笑う』チームとしてのひとつの目標でした。エストニア、タリン、と聞いても世界地図で正確に指をさせませんが、そんな遠く離れた言葉も文化も異なる国での上映。『鬼が笑う』がどんな評価をされるのかとてもワクワクしていますし、同時に少し緊張もしています。今回が世界への扉です。この扉が開かれた先に大きな期待を抱いています。」
|