映画情報どっとこむ ralph 大ベストセラー『陽だまりの彼女』の作者である越谷オサムによる同名の青春小説を原作とし、駒井蓮と豊川悦司が父娘役で出演、横浜聡子監督の最新作『いとみち』が6月25日より絶賛公開中です。
『いとみち』いと早苗三味線
横浜聡子監督のデビュー作『ジャーマン+雨』から見守ってきたユーロスペースの北條支配人と横浜監督の対談が実施されました。デビューから本作までを紐解き、近年のミニシアターの状況まで語り尽くした。
横浜聡子監督x北條支配人対談
日付:2021年6月24日(木)
ミニシアタークラブ対談:
横浜聡子監督×北條誠人(ユーロスペース支配人)
映画情報どっとこむ ralph

『いとみち』対談

横浜聡子監督x北條支配人対談

−青森での先行上映について

横浜監督「映画を作っている時から地元・青森では浸透しているから盛り上がっていると思います。
舞台挨拶に行く予定だったんですが、コロナでいけなくてSNSで状況を確認してます。」
北條「応援体制がすごいですね。」
横浜監督「タムラファームさんが作ってくれたりんごジュースやジャム、“工藤パン”と言われている青森の人はみんな知っている青森県民のソウルフードのイギリストーストをはじめ、たくさんの方に応援していただきました。」

−撮影について

北條「撮影はいつ頃だったんでしょうか?」
横浜監督「2020年の9月10月ごろです。当初は5月の予定だったんですが、コロナが広がりはじめていてこのまま撮影に入るのは無理だという話になりました。具体的な対処法もまだ分からず、地元(青森)にも迷惑がかかるかもしれませんし、<責任>という言葉が重くのしかかって辛い時期でした。」
北條「撮影が延期になってどうされてました?」
横浜監督「メイドカフェというものが、その時まだ自分の中で消化し切れてなかったのでずっと考えてました。『お帰りなさいませ、御主人様』というフレーズを聞くと心がざわざわするんですが、それをどう映画の中に取り込むか悩んでました。」

−キャスティングについて

北條「主人公は、津軽弁で三味線が弾ける、という設定ですね。」
横浜監督「いと役の駒井蓮さんが、津軽弁のネイティブでした。あとは、三味線がどこまで弾けるようになるかがポイントの一つだったので、練習の様子を動画を送ってもらってました。本来は三味線上達の確認のためだったのですが、撮影の延期もあり駒井さんの成長も動画で見て気を揉んだりしてました(笑)。いとの設定が16歳で、その時期の少女特有の不安さを表現したかったので。」
北條「父親役に豊川悦司さん。劇中で歌い出すシーンがありますが、アドリブですか?」
横浜監督「アドリブではなく脚本にはじめから入れました。私の父がよく突然歌い出したりしていたので、そんなことを思い浮かべて。」
北條「おばあちゃん役に西川洋子さん。」
横浜監督「おばあちゃん役は三味線が弾けて津軽弁も喋れる方を探さなくてはいけなかったのですが、ある方にご紹介いただきました。西川さんは、津軽三味線の名手で素晴らしいのですが、演技については現場に入るまでわかりませんでした。ですが表現することには長けてらっしゃるのでよかったです。」

−コロナ禍、映画館、街、これからについて

横浜監督「人と直接あって映画について話す機会が少なくなった。渋谷も街自体がどんどん変わってきているし、ミニシアターも映画館単体というよりも街、地域と密接に関わっていると思いますが、北條さん、いかがでしょうか?」
北條「街や人々の変化で言いますと、昔は、学生が大勢、街にいたので若い人に選んでもらえるような作品を提供してましたが、今ではそれが成り立たなくなっている。また、社会人の方も、以前はフラッと映画館に立ち寄ってご覧いただく方もいらっしゃったんですが、今は余裕がないのかそういう方は減りましたね。」
横浜監督「ミニシアターは気楽にふらっと立ち寄れる場所だったらいいなと思ってます。ワクワクするような。楽しいことやってるなと。今は、配信などいろいろな鑑賞方法がありますが、自分としては映画館で観たいと思ってもらえるような映画を作るしかないです。
先日、家にプロジェクターを設置してホームシアターに挑戦してみたんですが、色味とかいろいろなことが気になってしまって、だったら劇場に行った方が早い!と思ってしまいました。」

対談映像編集版ミニシアタークラブ YouTube公式アカウント

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映画情報どっとこむ ralph 主人公の相馬いとは、津軽三味線が得意な青森・弘前市の高校生。
津軽三味線を弾く時に爪にできる糸道に名前の由来を持つ。強い津軽弁の訛りにコンプレックスを持ち話すことが苦手で友人も少ないが、芯はじょっぱり(意地っ張り)。一大決心をして津軽メイド珈琲店でのアルバイトをはじめたことをきっかけに、祖母、父、バイト仲間たちに励まされ、16歳のいとは成長していく。
『いとみち』
今回は、劇中で豊川悦司演じる父親の相馬耕一が映画『八甲田山』の劇中歌としても使用された軍歌「雪の進軍」を歌うシーンが解禁された。どういう経緯で歌うことになったのかは劇場にて確認ください。
映画情報どっとこむ ralph 少女よ、駆け抜けろ!

『いとみち』

が青森から全国へ、温かい感動とエールをお届けします。

6月18日(金)青森先行上映&6月25日(金)全国公開

www.itomichi.com
『いとみち』

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駒井蓮 豊川悦司
黒川芽以 横田真悠 中島歩 古坂大魔王 ジョナゴールド(りんご娘) 宇野祥平 西川洋子

連続になる場合は以下となります。
駒井蓮/黒川芽以 横田真悠 中島歩 古坂大魔王 ジョナゴールド(りんご娘) 宇野祥平 西川洋子/豊川悦司 

監督・脚本:横浜聡子
原作:越谷オサム『いとみち』(新潮文庫刊)
音楽:渡邊琢磨
エグゼクティブプロデューサー:川村英己
プロデューサー:松村龍一
撮影:柳島克己 美術:布部雅人 塚本周作 
照明:根本伸一 録音:岩丸恒 編集:普嶋信一 音響効果:渋谷圭介 スタイリスト:藪野麻矢 ヘアメイク:澤田久美子 助監督:松尾崇 制作担当:大川哲史
協力:青森県弘前市 青森県北津軽郡板柳町 青森県平川市 企画協力:新潮社 制作プロダクション:ドラゴンロケット 
宣伝:Lem 配給:アークエンタテインメント
製作:アークエンタテインメント 晶和ホールディング 日誠不動産 RAB青森放送 東奥日報社 ドラゴンロケット
上映時間:116分
©2021「いとみち」製作委員会  

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