5月21日(金)より一部地域を除き、劇場公開を迎えた感動のヒューマン医療ドラマ『いのちの停車場』。
この度、緊急事態宣言による休業要請のあった一部地域の映画館の営業が再開され全国公開となったことを祝して、劇場に観客を迎えて【祝!全国公開記念舞台挨拶】を実施!主演の吉永小百合、広瀬すず、田中 泯、そして本作のメガホンを取った成島出監督が登壇しました。 『いのちの停車場』祝!全国公開記念舞台挨拶日時:6月1日(火) |
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まずは吉永の挨拶から。本作で初めて観客の前で行う舞台挨拶ということで、「今日はいのちの停車場の東京の初日に来てくださり、本当にありがとうございます。(緊急事態宣言の期限予定だった5月11日以降の)5月12日から20日間、なんとかして、劇場を開けていただけないか、映画館で映画を観ていただくことができないだろうかと思い悩んでおりました。スクリーンからは飛沫は飛びません。来場されたお客様同士でお話しをするということも、ほとんどなくなっています。そういう中で、映画の製作者の方たち、私たち現場で作る側、そして興行主の方たちが、声を揃えて、なんとか映画館を開場して欲しいという声を上げました。マスコミの方たちも応援してくださり、映画ファンの皆様も、待ってるよとおっしゃってくれました。今日このような形で映画を観ていただけますこと、東京と大阪がオープンしたこと、本当に、本当に嬉しく思っております」と今の心境を語る。
続いて、「お客様の前に立たせてもらえて、映画を届けられたということが肌で実感できる、今この瞬間がすごく嬉しいです。すごく、嬉しいです」と喜びを噛み締めてコメントする広瀬。「映画は本当に素晴らしいと思います。映画は作られたものですが、おそらく皆さんの前では絶対にLIVEなものだと信じています。皆さんの身体と共に、人生と日常が劇場にやってくるわけです。それがこの画面と合流するという、素晴らしい時間だと思います。ついに東京でも実現するということで、本当に嬉しい限りです」と田中。そして、成島監督は「東京と大阪で幕が開いて、劇場に皆さんが来ていただいて、本当に感無量です。映画は劇場でお客様に見ていただいて、初めて完成するという活動屋の言葉があります。丸の内TOEIで皆さんに観ていただけて、本当に嬉しく思います」 と観客を前に喜びの思いを語った。 本作は、長年、東京の救命救急の現場で働いていたが、とある事件をきっかけに、在宅医療専門医として故郷・金沢の「まほろば診療所」で働き始めることとなった白石咲和子(吉永)が主人公。彼女は、今までの“いのちを救う”現場とは異なり、患者たちと身体の治療だけではなく、支える家族や患者たちの心と向き合うことの大切さに次第に気づいていく。また、咲和子に出会い、医師になることに向き合い始めた青年の野呂聖二(松坂桃李)、ある過去から歩みを始めた看護師の星野麻世(広瀬すず)、彼らを見守る「まほろば診療所」の院長・仙川徹(西田敏行)が咲和子と共に患者に寄りそい、前に向かって歩みを初めていく。そんな中、咲和子の父(田中泯)が病に倒れ、どうすることもできない痛みに苦しむ彼は、あることを咲和子に頼もうとする…というストーリー。 また、コロナ禍で大変な状況の中、様々な地域で宣伝活動を行ってきたことを振り返り、「随分色々なところに行きました。すずちゃんも来てくれて、それぞれの箇所で、観られた方のご感想をいただきました。最後に行ったのは岡山と広島で、感染者が多くなっている状況でしたが、みなさんそれぞれ映画から想いを受け止めてくださって、本当にありがたかったです。ただ一つ心残りなのは、すずちゃんと一度もご飯を食べられなかったことです」と吉永。 映画のラストシーンは、咲和子の父が、咲和子にある”願い”を託し、彼女がその”願い”を叶えたのかの答えを観客に考えさせるような構成となっている。本編でも印象に残る本シーンを演じた時の感情について聞かれると、吉永は「とても難しいシーンでした。脚本を作っている間にコロナの状況にになりました。そして、多くの方が亡くなっていくという中で、監督とお話しさせていただいて、今日のような形になりました。演じていても本当に苦しかったですが、お父さんの苦しみを取ってあげたいという想いだけは、娘として出さなければという気持ちだけはありました。あのシーンは、演じたというより、あの場所にいました」と振り返る。 成島監督は「実は最初の段階では、岡田会長と吉永さんと一緒に、『吉永さんはここのところ柔らかい役が多いので、そうではない役をやってもらおう。安楽死に切り込む、エッジの効いたストーリーラインでいこう』と話していたんです。ですが、コロナ禍になり、我々が想像した尖った物語より、現実が上をいってしまったんです。その時に、『(このままエッジの効いた話でいくのは)どうかしら?』とおっしゃったのが吉永さんでした。吉永さんは命を本当に大事に考えていらっしゃるんです。そこから、『ではこの物語の答えはどこにあるんだろうか?』という長い旅になりましたが、最後まで分からないということになりました。ですが、監督として思うのは、吉永さんはあのシーンで本当に真っ白なんです。すごいなと思いました。どっちかの答えに寄っていくなどはなく、ただ感情がふわっとしている。また、同じ場面で泯さんが目を閉じたまま『綺麗だ』とおっしゃったことにも感動しました。これは私の演出ではありません。お二人の真っ白なハーモニーを撮れたことが幸せでした」と語り、吉永と田中の表現力の素晴らしさについて語る。 最後は、「今日、私たちは東京と大阪で初日を迎えました、とても幸せです。ですが、他の職業では、まだまだ苦しい思いをしていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるいると思います。様々なお仕事の中で、本当に苦労していらっしゃるということを、見聞きしております。一日も早く、こういう状況から、いい状況になれますようにと願っています。私が映画の中ですずちゃんを思いっきりハグしたように、みんなが抱き合ったり、握手したりと、そういうことができますようにと祈りながら、今日の舞台挨拶を終わらせていただきます」(吉永)、 |
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『いのちの停車場』5月21日から大ヒット全国ロードショー中! 長年、東京の救命救急の現場で働いていたが、とある事件をきっかけに、在宅医療専門医として故郷・金沢の「まほろば診療所」で働き始めることとなった白石咲和子(吉永小百合)。今までの“いのちを救う”現場とは異なり、患者たちと身体の治療だけではなく、支える家族や患者たちの心と向き合うことの大切さに次第に気づいていく。また、咲和子に出会い、医師になることに向き合い始めた青年の野呂聖二(松坂桃李)、そして、ある過去から歩みを始めた看護師の星野麻世(広瀬すず)、彼らを見守る「まほろば診療所」の院長・仙川徹(西田敏行)が咲和子と共に患者に寄りそい、最後の願いを聞き入れていく中で前に向かって歩みを初めるストーリーの本作。 【STORY】 |
出演:吉永小百合
松坂桃李 広瀬すず
南野陽子 柳葉敏郎 小池栄子 みなみらんぼう 泉谷しげる
石田ゆり子 田中泯 西田敏行
監督:成島出 脚本:平松恵美子 原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
推薦:日本在宅医療連合学会 全国在宅支援医協会 後援:日本在宅ケアアライアンス
©2021「いのちの停車場」製作委員会 映画公式サイト:www.teisha-ba.jp
映画公式Twitter:@Teishaba_movie #いのちの停車場