映画情報どっとこむ ralph 30代後半の女性4人を主人公に、それぞれの家庭や仕事、人間関係を丁寧に描きながら、どこにでもいる“普通”の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感あふれる3部構成のドラマとしてつくりあげた作品『ハッピーアワー』の5周年記念リバイバル上映が2020年12月26日(土)より、シアター・イメージフォーラム他で決まったことに際し、濱口竜介監督からのコメントが到着しましたのでご紹介。
映画情報どっとこむ ralph 『ハッピーアワー』公開5周年に寄せて
2015 年 12 月に劇場公開された『ハッピーアワー』が、それから 5 周年という機会にまた劇場で多くの観客と出会う機会をいただきました。上映の機会をくださった東京のシアター・イメージフォーラム、神戸の元町映画館、大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の出町座にこの場を借りて御礼を申し上げます。
劇場でご鑑賞いただくことは、この映画にとって本質的なことです。この映画は既にソフトも発売されているし、格別派手なことが起こる映画でもありません。それでも映画館という場所が、この映画と観客が深く交わることを助けてくれると確信しています。そこでは、この映画が写し撮っている、演者たちの魅力を体ごと感じることができると思います。そして、それはどんなスペクタクルに勝るとも劣らないものと私自身は感じています。
5 時間 17 分で 3 部構成という特異な映画が、公開から5年を経てもまだこのような機会をいただけること自体、一つの奇跡のように感じますが、それは撮影で起きていたことの続きのようでもあります。『ハッピーアワー』の撮影中、カメラの後ろからいつも、カメラの前に立つ演者たちが起こすとても繊細な、でもとても力強い「何か」に驚き続けてきました。その繊細さを、確かに捉える上で、映画館は最高の環境です。そこで『ハッピーアワー』と出会っていただくことができたら、やはりとても幸せなことだと思います。
改めて、この映画を一緒に作った演者とスタッフに感謝します。あなたたちと過ごした時間が、今の私の基盤です。
濱口竜介

映画情報どっとこむ ralph 『ハッピーアワー』

2020年12月26日(土)より、シアター・イメージフォーラム他リバイバル上映!

【STORY】
もっと私を好きになりたい。
30代後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純は何でも話せる親友だと思っていた。純の「秘密」を知るまでは…。純の現状を思わぬかたちで知った彼女たちの動揺は、いつしか自分の人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。

第一部
(かつての)花嫁たち
106 分
第二部
はじめまして、さようなら。
96 分
第三部
ゆくか残るか
115 分

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監督 濱口竜介
田中幸恵 菊池葉月 三原麻衣子 川村りら
申芳夫 三浦博之 謝花喜天 柴田修兵 出村弘美 坂庄基 久貝亜美 田辺泰信 渋谷采郁 福永祥子
伊藤勇一郎 殿井歩 椎橋怜奈
製作総指揮:原田将、徳山勝巳 プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位
脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由) 撮影:北川喜雄 録音:松野泉 照明:秋山恵二郎
助監督:斗内秀和、高野徹 音楽:阿部海太郎 製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive)
宣伝:佐々木瑠郁、岩井秀世
2015 / 日本 / カラー/ 317 分 / 16:9 / HD

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