2019年カンヌ国際映画祭監督週間で上映され注目を浴びた、フィンランド映画『ブレスレス』が現在絶賛公開中︕その公開を記念したトークショーが12月12日、東京のヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、“変態紳士”こと俳優の髙嶋政宏とドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤がインモラルトークを展開しました! 映画『ブレスレス』公開記念トークショー |
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妻を不慮の事故で失い、死んだように毎日を送っている外科医のユハ。救いを求めたのは、ふと迷い込んだSM クラブだった。そこでユハは若きSMの女王モナとの窒息プレイで、亡き妻と再会する…。と、言う物語。 著書『変態紳士』でSMへの深い造詣を披露し、現在緊縛初級コースを受講中という髙嶋は「これぞフェティッシュ映画︕演出と芝居が実に緻密。SMルームでいきなりプレイが始まるけれど、それがリアルで自然」と大絶賛で「出演者でもないのにこうやってトークイベントをさせていただけるのは光栄です」と喜色満面。 新型コロナウイルスは変態界にも打撃を与えているようで「自由にSMプレイができない中で、僕はこの映画に救われた。すぐに歌舞伎町の仲間に観るように連絡する︕」と応援団を買って出ていた。粘液好きという髙嶋自身は、新宿歌舞伎町にあるSMバーでマミープレイにハマっているという。 「業務用のサランラップで口が開けない状態で顔をグルグル巻きにしてもらって舐め上げてもらうのがいい。その店にはマイ・サランラップがキープしてあります。コロナになる前だったら入店10分でグルグル巻きでした」と具体的な内容を嬉々として解説。 髙嶋曰くフェチズムとは「この映画と一緒です。気に入るか気に入らないか。興奮するか興奮しないか。フェチとはそういうもの」と凛々しく断言していた。本作での好きなシーンについては「冒頭のユハの奥さんが水死するシーンが好き。水の映像も綺麗だし、冷たいトーンもいい感じ」とヴィヴィアン。一方の髙嶋は「モナがユハの⻭を抜くところが好き。抜いている場面での足だけが震えるリアルな感じもいい。その後にユハを見下すかのようなモナの顔…あのような顔は歌舞伎町でもよく見ます。侮蔑と興奮の入り混じる顔」と経験者ならではの視点で評論。 そんなSMの女王モナを演じたクリスタ・コソネンについては「この役柄に難色を示していたとは思えないくらい最高」と賛辞を送り「僕は抜⻭されるのは嫌だけれど、あんなことをされている姿には興奮する」と最後まで自らの欲望に正直だった。 |
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フィンランド映画『ブレスレス』
【ストーリー】 |
CAST︓ペッカ・ストラング『トム・オブ・フィンランド』/クリスタ・コソネン『ブレードランナー2049』/イロナ・フッタ/ヤニ・ヴォラネン/オーナ・アイロラ/アイリス・アンティラ/エステル・ガイスレロヴァー監督・脚本:ユッカペッカ・ヴァルケアパー『2人だけの世界』プロデューサー:アレクシ・バルディヘレン・ヴィノグラードフ
撮影:ピエタリ・ペルトラ美術:カイサ・マキネン音楽:ミハル・ネイテク2019年/フィンランド/105分/カラー/スコープサイズ
原題:DOGS DONʼT WEAR PANTS
提供:クロックワークス
配給:ミッドシップ
宣伝:ミラクルヴォイス
公式サイト︓breath-less.com©Helsinki-filmi Oy 2