「ひとりだけれど、ひとりじゃない。」桃子さんが辿り着いた賑やかな孤独とはーー?75歳、桃子さんの、あたらしい”進化”の物語。
75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”役には映画『いつか読書する日』以来15年ぶりに映画主演を務める田中裕子。そして桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を蒼井優が二人一役で務めます。メガホンをとるのは『南極料理人』『横道世之介』『モリのいる場所』などを手掛け、数々の国内外の映画賞を受賞してきた沖田修一監督。東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎ら豪華俳優陣も集結し、可憐でたくましい桃子さんの日常を描きます。 公開後イベントが、車の営業マン堀川役を演じた岡山天音と沖田修一監督が登壇して行われました。 |
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63歳で作家デビューし、芥川賞と文藝賞をW受賞した若竹千佐子のベストセラーを映画化した『おらおらでひとりいぐも』の公開を記念し12月12日(土)、車の営業マン・堀川役の岡山天音さんと沖田修一監督が登壇。
上映後のお客さんを前に「今日のトークでさらにこの作品が記憶に残ったらいいなと思います」とあいさつをした岡山さん。 岡山さんは沖田作品の印象について「1シーンや数分しか出ていないキャラクターでも一人ひとりが粒立っていて、すごく強く印象に残るんです。現場に行くと、台本に書かれていることを再現するよりも、監督がその場でキャラクターを膨らませようとしてさらに新しい演出やニュアンスの変更などをつけてくださるんです。こういう俳優部へのまなざしが沖田作品を産むんだと感じました」と話し、 出演シーンの全てが田中裕子さんとの共演となった岡山さん。今作が3度目の共演となった名女優について「すごく好きなんです。『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』でヒロインを演じているのを見てすごく衝撃を受けました。二次元とか三次元とか、そういう次元とは違うところでやってる感じがします。素敵な先輩です。3回も共演させていただけているのは不思議な縁を感じます。この作品では対面での芝居だったので緊張もしましたが、やはりエキサイティングな時間でした」と尊敬のまなざし。「緊張してたの?」と不思議がる沖田監督は2人の様子について「“遠くの子供より、近くのホンダです”っていう堀川の台詞は、実際にうちの母親が営業マンに言われた言葉なんです。それがおかしくて台本に書いたんですけど、なかなか言い方が難しいセリフなんですよね。どう演じるんだろうって思っていたら、田中さんの受けの演技がすごく面白かったから、そこをちゃんと面白がって二人がやってくれてると思って嬉しかったのを覚えています」と微笑む。 |
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映画『おらおらでひとりいぐも』
全国にて“賑やか”に公開中! 公式HP: 公式Twitter: ストーリー |
田中裕子
蒼井 優 東出昌大/濱田 岳 青木崇高 宮藤官九郎
田畑智子 黒田大輔 山中 崇 岡山天音 三浦透子/六角精児 大方斐紗子 鷲尾真知子
原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)
監督・脚本:沖田修一 音楽:鈴木正人 主題歌:ハナレグミ「賑やかな日々」(スピードスターレコーズ)
撮影:近藤龍人 照明:藤井勇 美術:安宅紀史 録音:矢野正人 編集:佐藤崇
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
アニメーション:四宮義俊
フードスタイリスト:飯島奈美
製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会
配給:アスミック・エース
©2020「おらおらでひとりいぐも」製作委員会