2014年10月25日(土)より公開の
『トム・アット・ザ・ファーム』 試写してきました! |
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内容は
僕たちは、愛し方を学ぶ前に、嘘のつき方を覚えた。 恋人のギョームを亡くし悲しみの中にいるトムは、葬儀に出席するために彼の故郷へ向かうが…。 隠された過去、罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる関係、だれも訪れることのない閉塞的な土地で静かに狂っていく日常。 10年に渡るメロドラマ『わたしはロランス』とは打って変わった本作は、カナダ・ケベック州在住の劇作家ミシェル・マルク・ブシャールの同名戯曲の映画化で、ケベックの雄大な田園地帯を舞台に一瞬たりとも目を離すことのできないテンションで描き切る、息の詰まるような愛のサイコ・サスペンス 。 |
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感想ですが、
少し見る人を絞ってしまうかもしれませんが。。 とは言え、特に性的描写があるわけではありません。 雄大な田園がゆえの、街、農家という閉鎖空間。 そこにある生きていく閉塞感。 フィルムで撮影された空気が見えるようなおさえた映像。 恋人の死に罪悪感を覚える主人公と共に、観る者も淡々と暴力的に、精神的に追い込んでいかれます。そう言った類のサスペンスです。 観終えてから知ったのですが、主人公のトムを25歳の美しく・繊細な監督グザヴィエ・ドランが演じています。凄い俳優であり監督さんです。 |
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映画の中で、主人公トムがブルーのインクを滲ませながら書いた亡き恋人への想い。
<トムの“悲しみの”メッセージ> 今の状態は まるで、僕自身の一部が死んだのと同じ。僕はどうしても 泣くことができない。“悲しみ”という概念が、頭の中から 抜け落ちてしまった。 『トム・アット・ザ・ファーム』 2014年10月25日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、テアトル梅田ほか、全国順次公開です。 |
監督、脚本、編集、衣装:グザヴィエ・ドラン
原作・脚本:ミシェル・マルク・ブシャール
出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ
配給、宣伝:アップリンク
(2013年/カナダ・フランス/102分/フランス語/カラー/1:1.85/DCP)
© 2013 – 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinéma ©Clara Palardy