6月19日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開を予定の映画『HERO〜2020〜』。
本作は、昨年7月に上演された舞台『HERO 〜2019夏〜』を映画化し、『誰かが誰かに支えられ、誰かが誰かに支えられ、誰かが誰かの“ヒーロー”になるという気持ちを届けてくれるハートウォーミング・コメディです。 この度、追加場面写真と西条みつとし監督のオフィシャルインタビューが到着しました。 |
|
Q. 「HERO」は2012年に初演された、西条さんが主宰の劇団TAIYO MAGIC FILMの第1回公演作品ですが、どのような思い入れのある作品ですか?
自分の主宰する劇団の旗揚げ公演ですので、凄く想い入れがあります。内容も、父親の存在というものを真剣に考えるキッカケとなった作品ですので、僕にとって特別な作品です。 Q. ご自身にとって、ヒーローは特別な存在なんですか? ヒーロー自体は、特別な存在ではありませんが、この作品同様、自分にとってのヒーローは、父親なので、父親は特別な存在です。 Q. 今回、再演と映画化のお話が来た時の感想を教えてください。 再演のお話を頂いた時は、僕が33歳の時に、全力を注いで作った舞台作品を、41歳になった僕が、改めて演出するのかぁ、じゃあ、どのような作品に変化するのだろう、という自分自身への期待で、ワクワクしたのを覚えています。 Q. 劇団の名前がTAIYO MAGIC FILMですが、映画監督というのは、以前から目標にしていたのですか? TAIYO MAGIC FILM という団体名は、映画のような舞台を作るという意味でつけました。僕自身、映画監督が目標という事はないです。しかし映画を撮ってみたいという想いはあったので、映画監督をやれた事は大変嬉しいです。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、僕の目標は、誰かの幸せに繋がる作品を作り続ける事です。作る事は出来ても、作り続ける事は難しいと思うので、それが目標です。映画監督や、演出家や、脚本家などの、職業へのこだわりはないです。誰かの幸せに繋がる作品を一生作り続けるという目標には、こだわり、作品作りをしています。
元々は、お父さんが川に飛び込むシーンは、舞台でも入れたかったのですが、舞台で表現するには、かなりのハードルの高さなので、実現はしませんでした。映像だからこそ撮る事が出来ました。撮ってみて思いましたが、やはり、このシーンが実際にあるのと、ないのでは、映画の印象や、主人公の想いの伝わり方が、全然違ってくるなと感じました。 実は、実際のエピソードを基にしています。 Q. 松尾諭さんとの撮影でのエピソードはありますか? 僕はかなりの人見知りなんですが、スタートしてみたら不安は全くなく、すごく気さくでフラットにコミュニケーションして頂いたので、すごくやりやすかったです。
勇気を出して一歩踏み出すときの最大の敵は、自分自身なので、自分の中の、もう一人の自分という大きい壁の象徴として、死神大佐という悪役を作りました。 Q. ドラマ部分とコメディ部分のバランスというのが難しいかと思いますが、本作は、「笑いあり、涙あり」という言葉がぴったりという位、バランスがよく感じました。ドラマ部分とコメディ部分のバランスで心がけていることはありますか? 自分の中では、バランスに関しては、あまり意識していないです。 Q. 2019年版では広樹役の廣瀬さんが、初演には松島竜司役で出演していたようですが、廣瀬さんご自身が7年の間に主演クラスの俳優になったというのも理由の一つかと思いますが、廣瀬さんに広樹役をお願いした理由をお教えください。 7〜8年前は、舞台の稽古中も暇があったらすぐ昼寝をするような子だったんです。 Q. 監督から見た廣瀬さんの魅力を教えてください。 本当に素直な子だと思います。芸能界にいて、あのポジションで、あのマスクを持っていて、よくあんなにキラキラまっすぐな感じでここまで来たなと思います。だから可愛いし、素敵だなと思います。 Q.廣瀬さんが泣くシーンは、クランクアップのシーンだったみたいですね? ドア前で泣く智紀のシーン、「こんな表情できるなんて、うまくなったな」って本当に思いました。色々な経験が出てよかったです。 Q. 監督から見た北原さんの魅力も教えてください。 経験値が圧倒的だからこそ、色んなことに気を遣えたりしてすごいなと尊敬しています。 Q.本作で特に注目してもらいたい部分はありますか? 松尾さんの子供を抱えて、河から上がってくるシーンです。是非、注目してください。松尾さんがカッコ良すぎなので(笑) Q.アップを多用しているように感じましたが、意図的ですか? 心情を見せたいシーンが多かったので、結果的にそうなっていたかもしれません。 Q.読者の方にメッセージをお願いします。 コメディの部分も多いので、シンプルにエンタメとして楽しんでくれたらいいなと思います。何も考えずに楽しんでもらって、ちょっとだけ勇気をもらえるような作品としてみなさんに届いたらいいなと思います。 |
|
舞台版に引き続き、“秘密”を抱え明日に踏み出せないでいる主人公・広樹役には、「弱虫ペダル」(13~15)をはじめ数々の舞台で活躍、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / 3』など、映画・ドラマにも活躍の場を広げる若手人気俳優・廣瀬智紀。広樹の恋人・浅美役を、2018年にAKB48グループを卒業、つかこうへいの名作舞台『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』(18)や映画『サニー/32』(18/監督:白石和彌)に主演、女優として邁進する北原里英。
その他、「FINEBOYS」専属モデルオーディショングランプリを受賞し、本作が映画デビューの小松準弥、「BanG Dream!(バンドリ!)」の声優としても活躍中の前島亜美、確かな演技力で主演舞台も数多く、最近ではドラマや映画にも活動の場を広げている小早川俊輔をはじめとする息の合った舞台版キャストに加え、松尾諭、斎藤工が出演し、広樹の秘密についての過去や心情を丁寧に描く。 監督・脚本を務めるのは、国内外の映画祭で絶賛された斎藤工の初長編監督映画『blank13』(18)の脚本を手掛けた西条みつとし。芸人活動、放送作家やコント作家を経て、劇作家・演出家として活躍する彼が、主宰する劇団TAIYO MAGIC FILMの旗揚げ公演作品「HERO」(再演タイトルは「HERO ~2019夏~」)を自ら映画化、長編映画監督デビューを果たす。 あらゆる伏線を回収しながら笑いと感動を生んでいくストーリー展開。笑って泣ける西条ワールドが、ついに映画のスクリーンにやってくる! 公式HP: 公式Twitter: <あらすじ> |
廣瀬智紀 北原里英
小松準弥 前島亜美 小早川俊輔
小築舞衣 中村涼子 米千晴(TAIYO MAGIC FILM) 小槙まこ 加藤玲大 後藤拓斗 双松桃子
飛鳥凛 伊藤裕一 根本正勝 今立進(エレキコミック)
松尾諭 斎藤工(友情出演)
原作:TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
エグゼクティブプロデューサー:石田誠 中西研二 プロデューサー:村田泰介 協力プロデューサー:皆川拓也
音楽:浅梨なおこ(avenir LLC) 撮影:神田創 照明:丸山和志 録音:吉方淳二 衣装プラン:摩耶
監督・脚本 西条みつとし
配給:ベストブレーン 企画:MMJ
製作:「HERO」~2020~製作委員会
宣伝:登山里紗/とこしえ
日本語/カラー/100分
© 「HERO」~2020~製作委員会