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実の父親の母親への暴力を見て育った上西雄大監督が児童虐待を描く映画『ひとくず』、ロンドン国際映画祭 グランプリ&主演男優賞受賞!

映画『ひとくず』は、3歳まで戸籍がなく、実の父親が母親に日常的に手をあげているのを見て育った、「居場所のなさ」「弱者」を身をもって知っている監督・脚本・編集・プロデューサーの上西雄大が、30年以上児童相談所に勤務している児童精神科医師の楠部知子先生から「虐待してしまう大人もまた傷ついている」という実態を耳にし、傷ついた子供だけでなく、虐待をしてしまう大人にも眼を向けてあげてほしいと制作した感動のエンターテイメント。
ひとくず上西雄大さんがトロフィー二つ

2月15日に閉幕したロンドン国際映画祭では、外国語部門最優秀作品賞(グランプリ)と最優秀主演男優賞(上西雄大)を受賞。ロンドンから、主演・監督・脚本・編集・プロデューサーの上西雄大のコメントが届いた。

映画情報どっとこむ ralph <主演・監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大 コメント>

虐待の実情をお聞きした夜、心が焼かれるような想いになりました。虐待被害に遭う子供達は何人もアイロンでの火傷の跡があり、性的な虐待にも。怒りに胃が畝り、想像する光景に胸が裂かれる想いでした。僕の父は毎夜のように母に暴力を振るっていましたが僕にはその暴力を向ける事はありませんでした。そこにはやはり父としての心があったのだと振り返ると感じます。が、僕は父を憎みました。虐待の被害に遭う子供達は暴力を受け、更にそれ以上の恐怖に襲われる。それは想像すれば震える痛ましい事です。その夜、一晩でこの映画の脚本を救いを求めて書きました。そして作品に出来ればと願いました。この作品が劇場で公開される日が来ます。一人でも多くの方にご覧頂きたいです。そこに僕と仲間達の想いはあります。そして今回ロンドン国際映画祭においても名誉ある賞を賜り、その想いに更なる力を頂きました。心から感謝致します。

映画情報どっとこむ ralph 本作は、3月14日(土)より公開の渋谷・ユーロスペースを皮切りに、3月28日(土)より名古屋・シネマスコーレ、4月17日(金)より大阪・テアトル梅田にてほか、横浜シネマ・ジャック&ベティ、京都みなみ会館。神戸・元町映画館などで全国順次公開されることが決定している。    

映画『ひとくず』

公式HP:http://hitokuzu.com/

Twitter:@hitokuzu_movie

【STORY】 
生まれてからずっと虐待される日々が続く少女・鞠。食べる物もなく、電気もガスも止められている家に置き去りにされた鞠のもとへ、犯罪を重ねる破綻者の男・金田が空巣に入る。
幼い頃に虐待を受けていた金田は、鞠の姿に、自分を重ね、社会からは外れた方法で彼女を救おうと動き出す。そして、鞠の母である凜の恋人から鞠が虐待を受けていることを知る。
虐待されつつも母親を愛する鞠。鞠が虐待されていると確信した担任教諭は、児童相談所職員を連れてやって来るが、鞠は母の元を離れようとせず、保護する事ができずにいた。
金田は鞠を救うため虐待をする凜の恋人を殺してしまう。凜を力ずくで、母親にさせようとする金田。しかし、凜もまた、虐待の過去を持ち、子供の愛し方が分からないでいた。そんな3人が不器用ながらも共に暮らし、「家族」の温かさを感じ本物の「家族」へと近付いていくが、、、

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上西雄大 小南希良梨 古川藍 徳竹未夏
城明男 税所篤彦 川合敏之 椿鮒子 空田浩志
中里ひろみ 谷しげる 星川桂 美咲 西川莉子 中谷昌代 上村ゆきえ
工藤俊作 堀田眞三 飯島大介 田中要次 木下ほうか

監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大
エグゼクティブ・プロデューサー:平野剛 中田徹  監修:楠部知子
撮影・照明:前田智広 川路哲也   録音:仁山裕斗 中谷昌代  音楽プロデューサー:Na Seung Chul
主題歌:吉村ビソー「Hitokuzu」  制作:テンアンツ   配給・宣伝:渋谷プロダクション
協賛:㈱リゾートライフ ドリームクロス㈱ 串カツだるま カンサイ建装工業㈱ 高橋鋭一
平野マタニティクリニック ㈱エフアンドエム ㈱中島食品 ALEMO㈱ ㈱USK ㈱ラフト
2019/STEREO/JAPAN/DCP/117min

©YUDAI UENISHI

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