映画『ミッドサマー』アリ・アスター監督来日舞台挨拶
この度、スタジオA24が贈るスリラー『ミッドサマー』の監督を務めたアリ・アスター監督の来日が実現!そして舞台挨拶付き先行上映を実施いたしました! 映画『ミッドサマー』アリ・アスター監督来日舞台挨拶 日時:1月30日(木) 場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SC7 登壇:アリ・アスター(『ミッドサマー』監督) / 【MC】 LiLiCo |
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長編デビュー作『ヘレディタリー/継承』が世界的なセンセーションを巻き起こしたアリ・アスター監督が話題の最新作『ミッドサマー』を携えて来日し、1月30日(木)に都内で先行上映会が行われ、上映後に舞台挨拶を開催! 物語の舞台となるスウェーデンにルーツを持つタレントのLiLiCoをMCに迎えて、トークセッションが行われた。
今回が初来日となったアスター監督は日本のファンを前に「温かい歓迎をありがとうございます。日本に来られてワクワクしていますし、この映画をみなさんに届けられて嬉しいです」と笑顔で挨拶。 もともと、前作『ヘレディタリー/継承』の脚本を読んだスウェーデン人のプロデューサーから、アメリカ人がスウェーデンのコミューンを訪れるという物語で何か作れないかとオファーを受けたそうだが「ちょうどその時期、僕は彼女と別れたばかりの時期で、失恋ムービー、別離を描く作品にしたら、面白いものになるんじゃないか? そう考えると夏至祭がすごく魅力的な題材に思えてきたんです」と本作の制作の経緯について説明する。 実は、予算などの関係もあって、撮影が行われたのはスウェーデンではなくハンガリーのブダペスト郊外。「スウェーデンの伝統や民間伝承、北欧の話やドイツや英国、ロシアの伝承まで幅広くリサーチをして、最終的にそれらの中から物語に合う部分を取り入れて作っていきました。何もない平原に2か月で村を作り上げたんです」と明かしたが、LiLiCoさんも、村の建造物や食べ物など「細かい部分まで本当によくリサーチされていて、村のデザインもリアルでした!」と称賛を贈る。 さらにLiLiCoさんが監督の作品の中にある“日本映画”的なテイストに言及すると、アスター監督は「光栄です」とニッコリ。「小さい頃から日本映画を見て育ちましたし、特に昔の日本の怖い映画――『雨月物語』や『鬼婆』、『藪の中の黒猫』、『怪談』、『愛のコリーダ』と言った作品が好きですし、この映画のプリプロダクションの段階でも今村昌平監督の『楢山節考』『神々の深き欲望』といった作品の名前があがりました。黒沢清、それから今日、対談させていただいた園子温など現代日本映画の監督の作品もすごく好きです。僕は、映画のムードや感触に反応するんですけど、日本映画にはそういう資質――儚さやミステリを感じますし、それはいま、他の国々の映画から失われつつあるものだと思います」と熱く語った。なお、今回の来日では2週間ほど日本に滞在する予定で、京都などにも足を運ぶ予定だという。 改めて、これから映画を見る日本のファンに向けてアスター監督は「決してホラー映画ではないし、怖がらせようと作った作品でもありません。ファンタジーあふれる恋愛ドラマ人間関係のドラマであり失恋映画です。観ると爽快、浄化されるような感覚も味わってもらえたら嬉しいですし、『この人たち、もう別れた方がいいんじゃないかな?』と思うカップルの友人をぜひ映画館に連れて行ってください!」と呼びかけ、割れんばかりの拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。 |
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アリ・アスター監督最新作 5人の学生が招かれたのは、白夜に照らされた狂気の祭だった― 恐怖の歴史を覆す“フェスティバル・スリラー” 映画『ミッドサマー』 原題:MIDSOMMAR 2月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 公式HP: 公式twitter: 物語 |
監督・脚本:アリ・アスター
出演:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィルヘルム・ブロングレン、アーチー・マデクウィ、エローラ・トルキア、ビョルン・アンドレセン
製作:パトリック・アンディション、ラース・クヌードセン
撮影監督:パヴェウ・ポゴジェルスキ プロダクション・デザイン:ヘンリック・スヴェンソン 編集:ルシアン・ジョンストン 衣裳デザイン:アンドレア・フレッシュ 音楽:ボビー・クルリック
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提供:ファントム・フィルム/TCエンタテインメント
配給:ファントム・フィルム||2019年|アメリカ映画|ビスタサイズ|上映時間:147分|映倫区分:R15+