東大教授・山本博文による『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書刊)を映画化した「決算!忠臣蔵」。 大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)に堤真一、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助(やとう・ちょうすけ)に、時代劇初挑戦の岡村隆史がW主演でも話題の本作ですが、11/22に公開初日を迎え、初登場邦画一位と大ヒットスタート!動員60万人、興行収入8億円を超え、公開から3週間が経っても、「面白かった!!めっちゃ笑ったー」「いやもう笑いあり涙ありの映画でした」といった口コミの広がりをみせ、大爆進中です! この度、本作の大ヒットを祝し、公開記念舞台挨拶を実施いたしました。登場したのは、「忠臣蔵」すべての始まりとなった、赤穂藩藩主・浅野内匠頭を演じた阿部サダヲさんと中村義洋監督。撮影当時のエピソードや役作りについてなど、たっぷりとお話しいただきました! 「決算!忠臣蔵」映画公開記念舞台挨拶 |
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大きな拍手で迎えられ、場内に現れた阿部サダヲと中村義洋監督。 公開初日から2週間を経過した今もなお、口コミが広がって大きな盛り上がりをみせている本作。場内に登場するや否や、 阿部さん:中村監督の作品の中で、浅野内匠頭役を演じることができて嬉しかったです。 と感謝の気持ちをコメントしつつ、上映後となる今回の舞台挨拶に対し、出番の少ない役柄だったことを不安に感じたのか、 阿部さん:観た方たちですよね?大丈夫でしたか? と思わず確認する場面も。 上映前ならごまかせたけど、上映後だから今日を迎えるのが不安だったんです(笑)。 とまさかの心境を告白。イベント開始直後から場内には笑いが。 阿部へ浅野内匠頭役をオファーした経緯を 中村監督:サダヲさんが出てくれたらお客さんも、映画の内容がすぐにコメディーだと分かってもらえるからいいな…と。大河ドラマへの出演も決まっていたから無理だと思っていたんだけど、前半空いているって言うから。 と明かし、 阿部さん:ちょうどその頃、時間がたっぷりあって(笑)。ジムとか通っていたくらい。もうお芝居したくてたまらなかったので嬉しかったんです。気合入ってました! と浅野内匠頭役に相当な気合が入っていたのだとか。 忠臣蔵をテーマにした作品への参加が初めてだったという阿部さんは、役作りの中で過去の時代劇を観ながらイメージを膨らませていたそう。特に風間杜夫さんが演じた浅野内匠頭役を参考にしていたと言い、 阿部さん:忠臣蔵という話自体は知っていたけど、浅野内匠頭がこんなに周囲に迷惑をかける人だとは思っていなくて(笑)。この作品の中では、トラブルの発端となる吉良上野介役が出てこないから、カメラに向かって斬りかかるお芝居を楽しんでいました。 と撮影時の思い出を披露。 中村監督:その時の発声がとにかく素晴らしくて。現場でセリフを増やしたりもしたんです。 と撮影秘話を交えて語り、阿部がこれまでのイメージを覆す、見事な浅野内匠頭を劇中で披露していることに太鼓判を押していた。 浅野内匠頭のため、討ち入りを実行する四十七士についての話になると、 阿部さん:堤さんとは二度目の共演なんですが、面白い方だなと。前回共演した作品でも芸者遊びされていましたし(笑)。 と劇中で見事な遊び人っぷりを披露する堤さんの姿を面白がる様子も。一方で、冒頭に描かれる火消しのシーンでは、打ち合わせもせずに息のあった演技ができたというエピソードを明かし、 安部さん:あれは嬉しかったですね。 とさすがの演技に信頼を寄せるコメントも。劇中、浅野内匠頭役の切腹シーンでは、介錯人として千葉雄大さんが出演していることにも触れられると、阿部さんは自身より出演時間の短い千葉さんに対し 千葉さん:こういうのをカメオ出演というんですかね(笑)? と言うと、すかさず 中村監督:そうかも。 と相槌を打ち、場内には笑いが。 |
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イベント終盤には、来場者に「決算!忠臣蔵」非売品のオリジナルグッズが当たる特別抽選会を実施!阿部や中村監督が引いたクジの番号に座っている人にプレゼントが当たるというルールになっており、映画の製作期間中に作ったトートバックやサイン付ノベライズ本、オリジナルの法被などがプレゼントに。お金を出しても買えない貴重なグッズの数々に場内も盛り上がりをみせ、楽しそうな様子で抽選会を行う阿部さんと中村監督。 実は本作には、千葉さんの出演のように、何度も観ないと気が付かないような小ネタも満載で、浅野内匠頭が吉良に切りかかった当時、太陽と窓枠の関係で光が明滅していたと言われる様子を照明で再現していたり、堤さん演じる大石内蔵助が映画の後半、浅野内匠頭を思い出すシーンで聞こえるかどうかのボリュームで阿部さんのあるセリフを活かしていたりと、細かい演出のこだわりも明かされ、ここでしか聞けない濃密なトーク内容に。 |
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最後に・・・・、
中村監督:今日話したような小ネタに気づかなかったら、ぜひもう一回観に来てください。 とコメント。 阿部さん:笑いももちろんですが、ホロリとくるシーンもある作品です。とても分かりやすく忠臣蔵を描いていると思うので、ぜひ他の人にも勧めて欲しいです。 とアピール。いよいよ、今週土曜の12月14日(土)には歴史上の討ち入りの日を迎える中で、もっともっと、映画が盛り上がるようにと祈りをこめて舞台挨拶を締めくくりました。 大ヒット公開中!
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原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』 (新潮新書刊)
主演:堤真一、岡村隆史
出演:濱田岳、横山裕、妻夫木聡、石原さとみ、荒川良々、竹内結子、阿部サダヲ ほか
脚本・監督:中村義洋
製作:「決算!忠臣蔵」製作委員会
配給:松竹株式会社
©表記(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会