映画情報どっとこむ ralph 童謡の誕生から100年、稀代の天才詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生と、秀才音楽家・山田耕筰との友情を描いた映画『この道』が、いよいよ今週11日(金)より全国公開となります。

トンデモナイ甘ったれで女たらしでありながら、どこか憎めない北原白秋を演じるのは、大森南朋。そして、日本初のオーケストラを創設し西洋音楽の普及に貢献した音楽 家・山田耕筰役に、マーティン・スコセッシ監督『沈黙―サイレンス―』でハリウッドデビューも果たしたAKIRAが熱演。

「この道」、「からたちの花」、「ペ チカ」、「赤い鳥小鳥」…誰もが口ずさむことができる童謡の数々。それまで、ドイツ民謡に日本語の歌詞を乗せた童謡しかなかった時代に、日本人による日本人のための新しい「歌」を誕生させた二人の天才を、佐々部清監督が丹念に描いています。

そして!

この度、本日1月10日(木)に映画公開直前イベントとして、山田耕筰を演じたAKIRAさんと音楽を担当した和田薫さんが登壇するスペシャルトークイベントが行われました。

『この道』公開直前スペシャルトークイベント
日時:1月10日(木)
場所:HMV&BOOKS “HIBIYA日比谷 COTTAGEコテージ” 内 イベントスペース
登壇:AKIRA、和田薫

映画情報どっとこむ ralph 盛大な拍手の中、山田耕筰役・AKIRAさんと、本作の音楽を担当された和田薫さんが登場。

AKIRAさん:いよいよ映画が明日公開になります。とても素敵な映画になっていると思います。童謡100年という記念すべきタイミングにこの映画に携わることができ、そしてこうし て和田さんと一緒にイベントができて嬉しいです。もっともっと童謡を多くの方に知っていただきたいですし、伝えていきたいと思います。

和田さん:普段は裏側なので緊張していますが、童謡100年、この作品が音楽映画として皆様に愛されるよう、盛り上げていきたいです。

と一言ずつ挨拶がされました。

本作でピアノ、バイオリン演奏・指揮にも初挑戦し、先日行われた完成披露イベントでは実際に指揮も披露したAKIRAさん。役を演じた感想を

AKIRAさん:今回は遂に封印していた歌を披露しました(笑)。準備期間はライブと同時進行だったので、ライブには楽器を持って行き、 終わった後はメンバーに隠れて練習していました。バイオリンは意外と筋力が必要だったんですが、普段から鍛えているのでEXILEのパ フォーマーで良かったなと思います。気負うことなく形だけでも思って臨みました。そしたら、しっかり音も出すことができ、先生方のおかげだと 思っています。

と熱く語りました。

映画情報どっとこむ ralph また、指揮や楽器に挑戦したAKIRAさんの様子を見て

AKIRAさん:いくつもの楽器を同時に練習することはあまりないです。AKIRAさんは才能がおありだと思います。バイオリン、指揮のフォームもとても綺麗です。ピアノを弾かれる指も綺麗でした。とても自然な演奏で、吹き替えなしで 弾いていらっしゃるのが驚きです。

と、AKIRAさんの役に向き合う真剣な姿勢に感服している様子の和田さん。 また、オープニングのシーンの撮影では現場に立ち会ったという和田さんは、60代の山田耕筰さんを演じるために特殊メイクをされていた AKIRAさんを見かけ、その見事な変貌ぶりに驚いたというエピソードも明かされました。 劇中では、AKIRAさん演じる山田耕筰が実際に多くの童謡を歌われ活躍されてきた由紀さおりさん、安田祥子さん姉妹に指揮をしています。

AKIRAさん:緊張を超えて、こんな贅沢な経験をして良いのかと思いました。お二人とも世界で活躍されている方ですからね。お二人にもリー ドしていただき、素敵なシーンになりました。お二人が『からたちの花』をレコーディングされた時、こんな難しい歌はないとおっしゃていました。 それだけ山田耕筰さんの歌は歌ってみると難しいのだと思いました。

と、お二人とのエピソードを踏まえプロの歌手を前に自らが指揮をした当時の思いを明かしました。

映画情報どっとこむ ralph 世界的な指揮者としても活躍されている和田さんはAKIRAさんの指揮を見て

AKIRAさん:伝説の指揮者の渡邊暁雄さんにとても似ていらっしゃっ て、演奏する皆さんにとても伝わりやすい指揮をされていました。特に山田耕筰さんの曲は拍子が変わってとても複雑なんです。それを全て暗譜されていて、もう長年やっているのかなと思うくらい素晴らしかったです。

と称賛を送りました。

劇中だけでなく、完成披露イベントの際も多くの観客の前で合唱団に指揮をつけたAKIRAさん。
本日イベント会場では、練習風景を記録した映像が映し出されました。

AKIRAさん:合唱団の皆さんと歌を披露できたことは、嬉しい気持ちと緊張感がありました。北原白秋さんと山田耕 筰さんの作った校歌を90年以上経った今でも大切に歌われていることが素敵だなと思います。皆さんの素晴らしい歌にリードしていただい て、歌からいろんなものを得ることができてよかったです。

とその時の印象を語り、AKIRAさんの力強い指揮を見て

和田さん:演奏者一 人一人の顔を見ているのが素晴らしいと思いました。譜面があると譜面を見てしまうのですが、一緒に音楽を作っていくという雰囲気が感 じられて素晴らしかったです。

と大絶賛。
普段EXILEのパフォーマーとしてダンスをしている

AKIRAさん:ダンスで音をリードするようなジャンルもあったりして、それは体と気持ちを 使う指揮と、ダンスの共通する点かもしれません。

と、ダンサーならでは視点で指揮の経験を振り返りました。

童謡が日本に誕生してから100年が過ぎ、劇中では「この道」をはじめ100年前から歌い継がれてきた童謡の数々が登場します。本作の音楽を担当して

和田さん:普段童謡のオペラを作っているので、童謡はライフミュージックです。映画の音楽としては、既成楽曲と背景 音楽との違和感がないよう、馴染ませなければいけない。作中には13曲の童謡が出てきますが、それぞれバランスを考えながら作っていま した。

とその苦労を明かしました。
映画音楽のみならず、ゲーム・アニメなど幅広いフィールドで音楽制作。

和田さん:実写は人のパワーがすごく出てくるので、音 楽は寄り添う形になります。アニメやゲームはその逆で音楽が全面的に出てくるものが多いですね。

と楽曲制作の裏側を明かしました。

AKIRAさん:『この道』は童謡誕生100年の記念の映画だとも思うので、ご年配の方々は故郷のあたたかさ、懐かしさを感じていただいて、若い人に は、こういう日本の文化を感じていただき童謡を愛していただければ意味のある映画になると思います。音楽をやっている方は特に観てい ただきたいです。僕が山田耕筰さんを演じることができたこともご縁だと思いますし、日本の音楽、音楽家や詩人の歴史を知れたので、僕 自身も勉強になりました。

と改めて山田耕筰役を演じたこと、作品への思いを語りました。

本作の見どころの一つでもあるATSUSHIさんの歌う主題歌について

AKIRAさん:僕の一つの目標として、いつかATSUSHIくんに主題歌を担当して もらえたら嬉しいなと思っていました。このタイミングで僕が山田耕筰さんを演じ、 ATSUSHIくんが主題歌を歌ってくれたことはとても意味 のあることだと思います。思い描いていたことが叶いました。ATSUSHIくんは映画を3回も観てくれたそうで、ものすごい長文で感想を送ってくれました。ATSUSHIくんも音楽を愛してる人なので山田耕筰さんに感情移入しながら観てくれたそうです。共感して涙が止まらなかっ たと熱い言葉をもらいました。僕の歌についてどう思ったのか気にしていたんですが、おかげさまで『泣けました』というハンコをいただきました。 (笑)

とATSUSHIさんとのエピソードをたっぷり明かし、会場のファンを盛り上げました。
ここで、宝仙学園合唱団の皆さんから色紙と写真のプレゼントが贈られ、

AKIRAさん:これは、以前の教師もののドラマを思い出しますね(笑)。

と話し、会場を沸かせ、

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

AKIRAさん:いよいよ明日公開になります。北原白秋さんと山田耕筰さんの激動の人生を、あたたかく感動するストー リーに仕上げました。100年以上歌い継がれる歌を作ったお二人がどんな人だったのか、どんな人たちが周りにいたのか、どんな時代だった のか、また、現代に生きる人たちへ反戦へのメッセージにもなる重要なポイントも込められています。ぜひ映画を観ていただき、周りの人にも 勧めていただきたいです。

とメッセージが送られイベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

「この道」

2019年1月11日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

ストーリー
九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕作に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に・・・。

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©2019映画「この道」製作委員会

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