この度、2018年10月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開となった映画『止められるか、俺たちを』の初日舞台挨拶が、テアトル新宿にて行われ、井浦新さん、山本浩司さん、岡部尚さん、大西信満さん、タモト清嵐さん、伊島空さん、外山将平さん、藤原季節さん、上川周作さん、中澤梓佐さん、柴田鷹雄さん、高岡蒼佑さん、井上淳一さん、と白石和彌監督が登壇しました!
映画『止められるか、俺たちを』初日舞台挨拶 |
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2012年10月17日の若松孝二監督逝去から6年。 白石監督自ら「映画を武器に戦ってきた若松さんの声をもう一度聞きたい」と企画した本作は、記念すべき若松プロダクション映画製作再始動第一弾。 上映後の余韻が残る中、総勢14名の姿が現れると大きな拍手!の会場。 井浦さん:2006年の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』をはじめ5本の若松監督作品に出演してきました。恩師を演じることがあるなんて思っていなかったです。若松監督をがこのような形で皆さんに届いたことを嬉しく思います! とコメントし、舞台挨拶がスタートしました。 登場人物全員が若松プロをはじめとして、実在する人物であるこの映画。 高岡さん:モノマネをするのではなく、大島監督の映画への情熱を僕として表現できればと思いました。その過程で、若松プロは止まっていたのではなく、ゆっくりと歩を進めていたんだと感じました。 と、コメント。井浦さんの演技に 高岡さん:愛情深い若松孝二監督になってました! と絶賛すると、井浦さんから「ありがとう!」と感謝の言葉が。 脚本家・荒井晴彦さんを演じた藤原さんは 藤原さん:カオスのような昭和を駆けるレジェンドたちと、平成に生まれた自分が向き合ってきました。この映画を担いで平成という時代を終えられることを誇りに思います。 と熱く語った。 |
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白石監督:この作品に出てくれた全員俳優たちのことを若松監督は好きになってくれるはず。
と、若松監督作品に出たことのない俳優も含めて全員の演技を絶賛。 また、企画段階から関わっていた白石監督は 白石監督:若松さんを映画にするということに対しては、若松さん自身はマンザラでもない顔をしながら、でも口ではバカヤローって言っていると思う。 と天国の姿を想像し、若松監督を懐かしんだ。 さらに白石監督は、若松プロの再始動ともなる本作の公開に伴い、今後も若松プロとしての映画製作を示唆。 白石監督:若松プロの映画には、カメラを止めるという選択肢は、ハナからないんです! と話題の映画『カメラを止めるな!』にかけながら、その志の熱さをPRした。 |
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最後に・・・
井浦さん:若松プロダクションの作る映画まだまだ見たいですか!? と客席に問いかけると、大きな拍手が。これには 白石監督:監督―! と天国の若松監督に、今後の若松プロを盛り上げていくことを誓った。 井浦さん:若松監督は70代まで生きている。僕以外の俳優が若松監督を演じたりしながら続編も作れると思います。 と言うとヒートアップする客席。 井浦さん:今日を持ってこの物語は皆さんの物語になりました。 と語りかけ、舞台挨拶をしめました。 映画『止められるか、俺たちを』 公式サイト:www.tomeore.com STORY ここには映画と青春があった でも私はなにをみつけたんだろう 吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション“。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。 「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。 しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。 「やがては、監督……若松孝二にヤイバを突き付けないと…」 |
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■第23回釜山国際映画祭「アジア映画の窓(A Window on Asian Cinema)」出品作品、キム・ジゾク賞ノミネート作品
キム・ジソク賞は、アジア映画の成長を支援しアジアの若い映画監督の発掘にその生涯を捧げて亡くなったキム・ジソク氏を敬い、2017年の第22回釜山国際映画祭から新設された賞になります。本作は第23回釜山国際映画祭「アジア映画の窓(A Window on Asian Cinema)」出品作品、キム・ジゾク賞ノミネート作品になります。 |
門脇麦 井浦新
山本浩司 岡部尚 大西信満 タモト清嵐 毎熊克哉 伊島空 外山将平 藤原季節 上川周作 中澤梓佐
満島真之介 渋川清彦 音尾琢真/ 高岡蒼佑 / 高良健吾 / 寺島しのぶ / 奥田瑛二
監督 白石 和彌
脚本 井上淳一 音楽 曽我部恵一 製作 若松プロダクション スコーレ ハイクロスシネマトグラフィ
配給 スコーレ 宣伝 太秦
【2018/日本/DCP/シネスコ/119分】
©2018若松プロダクション