アカデミー賞主要6部門ノミネートに輝いた『キャロル』のトッド・ヘインズ監督最新作『ワンダーストラック』が現在全国公開中。
『エデンより彼方に』『キャロル』のトッド・ヘインズ監督が、マーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』の 原作者ブライアン・セルズニックの同名ベストセラー小説を映画化。 2 つの時代のニューヨークの対比で時代の移り変わりを実感! 現在のニューヨークの喧騒のイメージとは違い緑が多いクラウン・ハイツ周辺に残っていた75年 前の建物を背景に撮影し、クラシックな街並みの再現に成功した。 監督のトッド・ヘインズは「どちらの時代の再現も難しかったけど、どちらかを挙げるとすれば 1977年だね。70年代末のニューヨークは財政難で苦境に立たされていた時代で、その混乱 の雰囲気を表現するのは至難の業だったよ。でも、失われていく時代の変化を、この映画で保 存できたことは良かったと思っているよ」とコメントしている。 スタッフが細部にまでとことんこだわった街並みの作りこみにより、一つの時代はモノクロでサイレント、もう一方はカラーで音ありというユニーク な映像表現が存分に活かされている。 |
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『ワンダーストラック』 公式サイト: 1977年、ミネソタ。母親を交通事故で失った少年ベン。父親とは一度も会ったことがなく、なぜか母は父のことを語ろうとはしなかった。ある嵐の夜、母の遺品の 中から父の手掛かりを見つけたベンは、落雷にあって耳が聞こえなくなりながらも、父を探すためひとりニューヨークへと向かう。1927 年、ニュージャージー。生まれた時から耳が聞 こえない少女ローズは、母親のいない家庭で厳格な父親に育てられる。憧れの女優リリアンの記事を集めることで寂しさを癒していたローズは、リリアンに会うためひとりニューヨー クへと旅立つ。新たな一歩を踏み出したふたりは、謎の絆に引き寄せられていく。そして、大停電の夜、何かが起ころうとしていた。 |
監督:トッド・ヘインズ
脚本・原作:ブライアン・セルズニック
出演:オークス・フェグリー、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ミリセント・シモンズ
2017/アメリカ/英語/カラー・モノクロ/5.1ch/スコープ/117 分/字幕翻訳:松浦美奈
配給:KADOKAWA
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