映画情報どっとこむ ralph この度、珠玉の人間ドラマを生み出して きた 帚木蓬生 の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)が、『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督・脚本により映画化。 『閉鎖病棟―それぞれの朝―』のタイトルで、 2019 年 11 月 1 日(金)に全国ロードショー となります。

この度、映画が完成し、完成披露試写会を行いました。
イベントには、本作 で10年ぶりの主演を務める、笑福亭鶴瓶や、綾野剛、小松菜奈、平山 監督が登場し、本作の繊細で難しい役どころや作品の魅力について 存分に語りました 。また主題歌を務める K も駆けつけ、主題歌である「光るソラ蒼く」を生披露 し!大盛り上がりのイベントとなりました。
笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、 K、平山秀幸監督『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露

日程:9月26日
場所:丸の内 TOEI
登壇: 笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、 K( 主題歌) 、平山秀幸監督

映画情報どっとこむ ralph 今回10 年ぶりに主演を務めた笑福亭鶴瓶は、 死刑執行に失敗し、精神科病棟でひっそりと暮らす元死刑囚・秀丸を演じた。 7 キロもの減量をして体当たりで本作に挑んだ鶴瓶さんは、
笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露 (3)
鶴瓶さん:あっという間にこの日がきた。このメンバーでやり切ったことが本当に嬉しい。

と挨拶をした 。多忙なスケジュールを極める鶴瓶さんですが、今回 平山監督からの出演を熱望する手紙を読んで オファーを受けたとそう。 つづく

綾野さんは、本作の オファーを受けた理由として、平山監督が監督・脚本を手掛けていること、鶴瓶さん・小松さんと 一緒に挑戦できるということを挙げたが、
綾野剛『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露
綾野さん: 蓋開けてみたら 、これは大変な役だぞと思いました。

と、 幻聴に苦しむ元サラリーマンという難しい役どころには、苦労した様子をうかがわせた。

DVを受ける壮絶な人生を過ごしてきた女子高生という役どころを 演じた小松菜奈さんは、

小松さん:役も苦しくて自分なのか役なのかわからなく なることもあった。

と、難しい役柄故の苦悩を語りながらも、
小松菜奈『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露
小松さん:みなさんと 愛おしい時間を過ごせた、 濃い一カ月でした。撮影中 にずっと寄り添ってくれた平山監督の存在が大きかったです。

と語る小松さんは、撮影中に涙が止まらなくなってしまった際に、監督が手ぬぐいを差し出したというエピソードを告白。

小松さん:ちゃんとみてくれているんだなと 、 温かさ を感じました。

と 監督へ絶大な信頼を寄せている様子 。

その横で、 号泣した小松さんの再現を鶴瓶さんがすると、

綾野さん: もっと美しい純真な涙ですから!!
『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露
とツッコミ、笑いを誘った。

本作を実写映画化したいという想いが芽生えてから平山監督の中では10 年前から構想があったという。作品の中で鶴瓶さん・綾野さん・小松さんの三人のアンサンブルが素晴らしいことに触れると、

平山監督:この三人のメンバーが揃うまで、この時間が必要でした。

と言い、長野県にある小諸高原病院という実際の精神科病棟でロケ撮影したそうで、シナリオハンティングのために訪れていたことがきっかけとなり、ここでの撮影が実現した。「映像には空気が映る」と監督が語る通り、演者もみな役に入りこんでいたため、実際の患者さんもいる敷地の中で、演者をはじめ監督ですら見分けがつかなくなったというエピソードも振り返った。
『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露

映画情報どっとこむ ralph ここで、主題歌を担当したK さんが登場。
主題歌を手掛けるにあたり、撮影現場にも度々見学に訪れたというKさん。主題歌を担当するアーティストが現場にここまで足を運ぶのは非常に珍しいとスタッフも驚いたというが、

Kさん:自分の思っているイメージと、監督の演出や演者さんの声のトーンや表情などに、万が一でも誤差が無いように、自分の目で確かめたかった。
K『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露
とし、主題歌を手掛けるうえでの真摯な態度が垣間見えた。K の主題歌がエンドロールで流れることについて、キャスト陣・監督も

鶴瓶さん:ずっと余韻に浸れるし、楽曲によって希望がみえてくる。

綾野さん:この作品を包み込んでくださったな、Kさんでよかった。

小松さん:繊細な歌声で、作品にいい風を吹かせてくれた。

平山監督:この作品で伝えたかった“やさしさ”というものを、音楽でもう一盛りしてくれた。

と、大絶賛した。

その後、K が主題歌・「光るソラ蒼く」をキーボートの弾き語りで生披露。
K『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』完成披露

優しいメロディと透き通るような美声が会場に響き渡ると、客席からは感嘆のため息がもれ、中には目に涙を浮かべる者もいた。また、舞台袖でステージを観ていたキャスト陣も、感激の表情を浮かべて拍手を送った。

鶴瓶さん:聴いていて、(撮影していたシーンと)同じ状況になりました。ほんまにええ仕事してるわ。“68才やで?”ええ仕事してるわ」と鶴瓶が想いを吐露した。最後に「この映画に出てくる全員が生きている、監督に生かしていただいている、本当に素晴らしい作品です。

と鶴瓶が締めくくり、大盛況のままイベントは終了。

ですが・・・・

映画情報どっとこむ ralph 上映後、鶴瓶さんがサプライズで観客の前に再び登場!

鶴瓶さん:良い作品に出会えた。良い監督とキャストに恵まれました。

と改めて本作への想いを吐露した。また、奥さんが自身にとっての一番の評論家であるとし、本作を鑑賞後、「あなたには見えない」という“褒め言葉”をもらったと告白した。本作を鑑賞したばかりのお客さんに感想を聞いていくと、「感動しました。普段鶴瓶さんの落語の本を読ませていただいていたのですが、全く印象が変わりました」「本当に素敵で、泣きどおしでした。最後まで鶴瓶さん(演じる秀丸)に生きる希望をみせてもらいました」「家族とか周りの人のことを考えて生きるのは難しいことだけど、すごく素敵なことだと思いました」と感動の声が続々とあがった。それに触発されて、

鶴瓶さん:最近はSNS で悪口を言った方が正しいなんて思われる世の中ですけど、自己犠牲で(人の為に)変わっていく力が必要だと思う。

と映画の根底にあるテーマと自身の想いを熱く語った。

また、印象的なシーンとして鶴瓶と綾野の共演シーンをあげた観客がいると、プライベートでも関係性が近いため、綾野さんの台詞が役ではなく自分に言われているような感覚だったと語り、

鶴瓶さん:仲がいいというのは大事。演じるとかじゃなくて心から出てきた言葉だった。

と振り返った。

『閉鎖病棟―それぞれの朝―』ポスター

『閉鎖病棟―それぞれの朝―』

2019 年11 月1 日(金)公開

【STORY】
長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは?

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キャスト:笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈
坂東龍汰 平岩紙 綾田俊樹 森下能幸 水澤紳吾 駒木根隆介 大窪人衛 北村早樹子
大方斐紗子 村木仁 / 片岡礼子 山中崇 根岸季衣 ベンガル
高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美

原作:帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)
監督・脚本:平山秀幸
配給:東映
PG-12
©2019「閉鎖病棟」製作委員会

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