まさに、キャバクラ園子温!!
園子温監督、染谷将太主演で『映画 みんな!エスパーだよ! 』として、現在大ヒット公開中です。 この度大ヒットを記念して、「園子温映画全研究1985-2012」の著者であり、『フラッシュバックメモリーズ3D』等のドキュメンタリー作品を手がけた松江哲明監督。 そして、映画評論ウェブサイト「映画の天才」を主宰する映画解説者の中井圭さん、そして、本作の助監督であり、dTV版スピンオフ「みんな!エスパーだよ!欲望だらけのラブウォーズ」の監督を務めた綾部真弥さんを迎え、『映画 みんな!エスパーだよ!』を徹底解剖なイベントが行われました。
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松江さん: 昔から園監督とはいろんな作品に関わっていましたね。原作の若杉さんとも仲よくさせてもらってて、(主人公の)鴨川嘉郎の名前は、僕が昔撮った「童貞を。プロデュース」の嘉郎という名のキャラクターからとっているんですよ。そこに、「ライブテープ」という映画に出演してもらった前野健太さんが当時歌っていた「鴨川」って曲の名前と合わせたんです。若杉さんから「使っていい?」って聞かれて、「いいよ」って(笑)。(映画化決まると)園さんからメール来て「なんかお前関係しているのか?」って言われましたね(笑) 漫画原作が大好きだったので、正直映画化は不安でしたけど、さすが園子温、超面白かった!思わず、若杉さんにメールしたくらい感動しました。ドラマ版でのハイテンションではじまったと思いきや、最後には母性というテーマを深く感じさせる。まさに、入り口と出口が全然違う作品で園さんらしくて面白い。ラストはすごく泣きそうになりました。 (エロい女性が出てくるこの作品は)まさにキャバクラ園子温(笑)。でもどの作品にも言えるけど女性にフィーチャーしていて、まるで太陽みたいに女性を強く描いていていますよね。園さんはとにかく女性に対してポジティブですよね(笑)(園子温作品の公開が続いていますが)園さんは自分の中の引き出しが多いんでしょうね。昔は鬼門と言われていたナレーションやカット数を多く入れるといった手法もよく挑戦して、それが当時の映画界に刺激を与えたと僕は思いますし、今も一本一本を楽しんでいる印象を受けます。 綾部さん: 中井さん:園さんの作品は違うように見えるけど本質はあんまに変わらないんですよね。園監督作品は点ではなく線で追ってみてくれたらいいですね。 |
原作:若杉公徳「みんな!エスパーだよ!」
(講談社『ヤンマガKCスペシャル』所載)
監督:園子温『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い』『新宿スワン』
出演:染谷将太 池田エライザ 真野恵里菜 マキタスポーツ 高橋メアリージュン 安田顕
配給:ギャガ
公式サイトURL:esper-movie.gaga.ne.jp
©若杉公徳/講談社
©2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会