映画情報どっとこむ ralph 谷崎潤一郎は日本だけでなく、世界でも高い人気を誇る、言わずとしれた近代日本文学の大文豪。

代表作「痴人の愛」、「細雪」、「春琴抄」など数多くの作品が映画化され、愛されてきました。

谷崎文学の神髄は、人間の業ともいえるマゾヒズム、フェティシズム、甘美な毒に酔う人間の性。そのエッセンスを濃縮した膨大な数の短編作品の中から、年齢もキャリアも異なる3人の映画監督が、自分たちの描きたい作品を選び、それらの作品を原案に、3本の現代劇として甦らせました!

それが谷崎潤一郎トリビュート

『グレイトフルデッド』(14)や『下衆の愛』(16)が内田英治監督は『神と人との間』。

『リュウグウノツカイ』(13)『桜ノ雨』(15)がウエダアツシ監督は『富美子の足』。

藤井道人監督は『悪魔

をそれぞれ制作しました。

映画情報どっとこむ ralph その中の『富美子の足』

は、でんでんが“富美子の足”に強い偏愛を示す塚越役を演じ、グラビアでも注目を集める女優・片山萌美が富美子役でその美脚を遺憾なく発揮!

さらに、2017年、『ダブルミンツ』で映画初主演を果たし、連続ドラマ「恋がヘタでも生きてます」での色気あふれる佇まいに、“セクシー俳優”の呼び声が高い、淵上泰史も共演しています。

この度、『富美子の足』の予告編とポスタービジュアルが完成しました!

『富美子の足』は、大正8年(1919年)、谷崎が33歳頃の作品。
主人公の塚越老人は、芸者遊びに精を出し、さらに芸者の富美子を妾にし、身の回りの世話をさせ、彼女の美しい足に戯れることに悦びを感じる日々を送っています。そんな塚越の家に甥の宇之吉がやって来ると、塚越は、美術学校の学生である宇之吉に、富美子をモデルにして絵を描くよう依頼。

宇之吉は絵を描き進めるうちに、富美子の足に幼い日々の記憶を重ねていきます。塚越が病に倒れ、臨終を迎えた時、富美子にお願いしたこととは・・・という話。

その原作を、ウエダアツシ監督がさらに現代劇に昇華!
富豪の老人・塚越(でんでん)はデリヘルで見つけた富美子(片山萌美)を愛人にし、彼女の美しい足を偏愛し、悦びを感じる日々を送っています。塚越は、フィギュア作家の甥の野田(淵上泰史)に、富美子の足の等身大のフィギュアを作るように依頼。しかし、野田の作ったフィギュアに満足しない塚越は、業を煮やし、富美子の足を理解するために・・という現代劇に、見事に生まれ変わっています。

塚越が「美しい!芸術だ!俺の金、全部、姉ちゃんにやる!」と、富美子の足にいかに惚れ込んでいるのかが分かるシーンからスタート。野田の作った富美子の足のフィギュアに満足しない塚越に「舐めろ」と言われても、拒否する野田でしたが、富美子の足の美しさが、野田の心を急速に変えていく様が描かれます。また富美子も、塚越が自分の財産をすべて相続すると言ったものの、なかなか他界する気配がないことにイライラが募り、野田への暴力をもっても精神的に不安定になる一方。「私の足は呪われている」と富美子自身が語るように、周りの男たちの人生を次々狂わせていく、魔性の女の恐ろしさが際立つ予告編に仕上がっています。

さらに追加キャストも解禁します。塚越の親友・角次郎役の田村泰二郎や、富美子の母・喜代子役の武藤令子、塚越の娘・初子役の山田真歩、そして、喜代子を世話するボランティア・田中役の福山翔大も、この足フェチの世界に登場します。

『富美子の足』の劇場公開日は2018年2月10日(土)です!

映画情報どっとこむ ralph かつて宇野重吉、京マチ子、森雅之、田中絹代、若尾文子、岸田今日子、大楠道代・・・錚々たる大俳優たちが演じてきた谷崎文学の世界。

2018年、新感覚で描くフェティッシュな3作品にご注目ください!

過去記事
谷崎潤一郎『神と人との間』『富美子の足』『悪魔』を現代に甦らせる!http://eigajoho.com/84257

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