映画情報どっとこむ ralph フィルム撮影にこだわる続けるフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督の最新作『希望のかなた』が12月2日(土)より渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国順次公開となります。

このたび、本作の日本語字幕版35ミリフィルムでの上映が一部劇場にて決定しました。

カウリスマキ監督といえばデジタルでの映画製作が主流となった現在でも一貫してフィルムでの映画製作にこだわり続けていることで知られています。本作『希望のかなた』も撮影から編集まで全ての行程をデジタルを一切介さずに作られた作品です。上映用のプリントもオリジナルネガからダイレクトに焼かれたものとなります。劇場の上映環境もデジタルが主流となった今、2017年公開の新作外国映画で、35ミリフィルム上映は、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(9月9日公開)と本作『希望のかなた』のみだそうです。

映画情報どっとこむ ralph ユーロスペース支配人の北條誠人さんコメント
たぶん、ユーロスペースで、35㎜フィルムの新作を上映することが『希望のかなた』で最後になる予感がします。アキ・カウリスマキ監督もその思いで撮影、ポストプロダクション、そしてベルリン映画祭でのプレミア上映に臨んできたのではないでしょうか。その気持ちに近づきたいと思いました。またデジタル上映では観えないことがフィルム上映では観えることにも、今回、気がつきました。いくつかの劇場からも上映してくれる申し出をいただき、とてもうれしく思います。

映画情報どっとこむ ralph 【35ミリフィルム上映を実施予定の劇場】(2017.11.27現在)

東京/渋谷・ユーロスペース
愛知/名古屋シネマテーク
北海道/札幌・シアターキノ
石川/金沢・シネモンド
山口/山口情報芸術センター[YCAM]
群馬/シネマテークたかさき           

…ほか3劇場(予定)
公式HP:
kibou-film.com

※期間・上映回等、限定での上映となります。すべての回が対象ではございません。
35ミリフィルム上映実施回につきましては各上映劇場までお問合せください。

映画情報どっとこむ ralph 希望のかなた
原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN/英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE

公開表記:12月2日(土)より、渋谷・ユーロスペース、新宿ピカデリー他全国順次公開

生き別れた妹を見つけたい。そのひたむきな願いを叶えるのは、

名もなき人々のちいさなやさしさ。


シリア難民の青年カーリドは、北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。彼の願いは“いい人々のいい国”だと聞いたここフィンランドで、生き別れた妹を見つけて暮らすこと。しかし難民申請は却下され、街中では理不尽な暴力にさらされてしまう。そんなカーリドにしがないレストランオーナーのヴィクストロムは救いの手をさしのべ、自身のレストラン“ゴールデン・パイント”に雇い入れる。世間からすこしはみ出たようなゴールデン・パイントの店員たちもカーリドを受け入れはじめた頃、彼のもとに妹が見つかったという知らせが入り…。

2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したフィンランドの名匠アキ・カウリスマキが前作『ル・アーブルの靴みがき』に続き、難民問題に正面から向き合った新たな傑作。主演のシリア人俳優シェルワン・ハジを迎え入れたのは、サカリ・クオスマネンをはじめとする個性的なカウリスマキ組の常連俳優たちと、カウリスマキの愛犬ヴァルプ。フィンランドのベテランミュージシャンによる演奏シーンの数々や、痛烈な“わさびネタ”も必見です!

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監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン 2017年/フィンランド/98分/フィンランド語・英語・アラビア語/DCP・35㎜/カラー//字幕翻訳:石田泰子/提供:ユーロスペース、松竹
配給:ユーロスペース
宣伝:テレザ
後援:フィンランド大使館、
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
推薦:カトリック中央協議会広報

© SPUTNIK OY, 2017 

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