9月9日より公開となる是枝裕和監督最新作『三度目の殺人』が、第74回ベネチア国際映画祭 コンペティション部門に正式出品されたことを受け、福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさん、是枝裕和監督が現地入り。更に本作の音楽を手掛けるルドヴィコ・エイナウディも加わり、記者会見、フォトコール、レッドカーペットに参加いたしました。 実施日:9月5日(火) |
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記者会見・フォトコール
涼しく爽やかな風が吹く、美しい水の都イタリア・ベネチア。イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナのスーツ姿で颯爽と登場した福山雅治さん。イタリアを代表するブランド、ジョルジオ・アルマーニのスーツで貫禄の登場の役所広司さん。同じくアルマーニのドレスとプラダの靴で大人っぽい装いの広瀬すずさん。同じくアルマーニのスーツの是枝裕和監督が記者会見会場に登場。 会見場は報道陣で満員(250人キャパ)大盛況、海外媒体の質問に応じました。(記者会見の模様は記事後半に) |
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快晴のベネチア国際映画祭 レッドカーペット会場。 キャストと監督を一目見ようと、大勢の観客とマスコミで溢れる中、レッドカーペットに登場したのは、イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナのタキシードとジバンシイのシャツ、クリスチャン・ディオールの靴に身を包んだ福山雅治さん、イタリアを代表するブランド、ジョルジオ・アルマーニのタキシードの役所広司さん、日本のブランド、WITH A WHITEのエレガントな白いロングドレスにイタリアのブランド、ジュゼッペ・ザノッティのハイヒールの広瀬すずさん、同じくアルマーニのタキシードの是枝裕和監督と、本作の音楽を担当したイタリア人音楽家 ルドヴィコ・エイナウディ。
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公式記者会見
①是枝監督に質問です。展開がスローな作品ですが、全編を通してスリル/サスペンスを持続するための秘訣はなんだったのでしょうか? ②素晴らしい映画でした。監督に質問です。エイナウディ氏を音楽に起用しようとしたきっかけは? <是枝監督> ③エイナウディさんの側からの話も聞かせてもらえますか?是枝監督と初めてあった時にはどのようにアプローチを受けたのでしょうか?どんな話をしましたか? <エイナウディ氏> ④監督への質問です。今回の作品は、近年の是枝作品とは全く違った作風になっていると思います。どうしてジャンルムービーを撮ろうと思ったのでしょうか?どうしてスリラーを撮ったのでしょうか? <是枝監督> ⑤(直前の返答を受けて)でも、どうしてスリラーだったのでしょうか? <監督> ⑥「そして父になる」はベネチアでも話題になりました。日本ではロックスターとしても有名な福山さんですが、今回も是枝監督から起用され、是枝作品の常連になりつつあると思います。今回は社会の襞をかきわけ、事件を捜査する役ですが、どういった心構えで臨んだのでしょうか? <福山さん> ⑦是枝作品ではよく「親子の関係性」にも言及されます。広瀬さん、役所さんはどういった心構えでこの作品に臨んだのでしょうか? <広瀬さん> <役所さん> ⑧劇中のセリフで、弁護士の父親である裁判官が以下のようにいうのが興味深かったです。「30年前は犯罪の原因を社会に求める風潮があった。当時もし有罪判決を下していれば今回の事件は起こらなかったかもしれない」このセリフは、日本の社会が変化して来ているという事実を表現しているのでしょうか? <是枝監督> ⑨是枝監督からの「法廷とは真実を暴く場所ではない、と弁護士達が言っていた」という話に関連して、作中の「誰を裁くかを決めるのかは誰か?」というセリフがキーになると感じました。これに関してコメントをいただけますか? <是枝監督> ⑩New YorkのIdeal Magazineです。昨夜作品を拝見して、最後の最後まで途切れない緊張感に感銘を受けました。一つ分からなかったのは「盲人が二人で象を触る」という挿話です。一人は耳を触っているがもう一人は別の体の部分を、というこの挿話の意図は、真実は二つある、ということなのでしょうか? ⑪ドストエフスキーに影響を受けましたか <是枝監督> |
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物語・・・ それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。 何かが、おかしい。 調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる──。 公式サイト: |
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
キャスト:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
配給:東宝・ギャガ
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ