映画情報どっとこむ ralph 8月4日(金)より公開の『STAR SAND ─星砂物語─』。

1945年4月の沖縄と2016年の東京。
ふたつの時代と土地を往還しながら描かれる、平和への祈りと未来への希望。

ロジャー・パルバースが、自著を映画化した作品です。

この度、主演で1945年のパートで洋海(ひろみ)を演じている織田梨沙さんに公開直前にインタビューをさせていただく機会をいただきました。

『STAR SAND ─星砂物語─』織田梨沙インタビュー
場所:都内
登壇:織田梨沙

映画情報どっとこむ ralph 本作は「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵(満島真之介)と米兵(ブランドン・マクレランド)、そして彼らを見つめる少女(織田梨沙)の封印されていた過去を2016年の女子大生(吉岡里帆)が調べていく・・・」という物語。

取材場所に現れた織田さんは、映画の中の彼女よりも柔らかい物腰と口調で話す好印象なお嬢さん。真摯な受け答えで、見つめるひとみはミステリアスでいて芯が強そう。

この作品は織田さんにとって『秘密 THE TOP SECRET』の後の作品。
当時、パルバース監督が、懇意にしている舞台関係者に“英語が流暢に話せる女優はいないか?”と声をかけていたようで、そこで織田さんはどうか?と提案され、監督の方から直接コンタクトがあったそう。

織田さん:最初、監督がオーストラリアへの帰国直前に事務所でお会いしました。て、その後はスカイプで英語のセリフを言ってみたり、コミュニケーションをとったりして話が進んでいきました。

と語り、監督が「彼女でなければ」と確信して行った過程は、グローバルな映画製作の一端が垣間見られるものに。そんな監督がほれ込む織田さんの英語の発音のルーツを探ると

Q:日本外国特派員協会でも見事な英語を使われていましたが、どのように習得?

織田さん:多分、発音を褒めていただけるのは、小さい時から海外のドラマ「フルハウス」とか「ディジー&ディジー」などティーン向けのドラマを英語で見ていたからかもしれません。

と語る彼女。英語は小さい時から触れることが重要なようです。

Q:監督が織田さんのことを“若き日のエリザベス・テーラー”ですよ!と事あるごとに言われていますが、ご自分が目指されている役者さんはいらっしゃいますか?

織田さん:この人と言う目標はありませんが、60年代のファッションや女優さんが好きで、マリリン・モンローとオードリー・ヘプバーンを足した大人な女性に憧れますね。女優さんと言うだけでなくその生き方も含めて。

と仕事面だけでなく、人間としても成長を目指す織田さん。

映画情報どっとこむ ralph ここから撮影時の話に移行。

Q:撮影時の苦労やエピソードなどありますか?と尋ねると

織田さん:戦時中のお話でしたが、現場はみんな仲良く楽しくやってました!(笑)

と、お茶目な回答が返ってきました。続いて、

Q:沖縄の離島でしたか?

織田さん:離島でしたが苦労はなかったですね。私は虫とかも大丈夫ですし、島の自然が大好きでしたから。馬もいて「乗りたいな」って思いました。

実は織田さんの特技は乗馬。
残念ながら乗馬用ではない小さいサイズの馬だったそうで乗れなかったそう。

Q:アメリカ出身の、70歳を超えての新人監督、ロジャー・パルバースさんの演出はいかがでしたか?

織田さん:日本人ではない感覚を持たれている方なので、どう考えるのかが予想できないのが楽しかったです。外国人だからこそ、日本特有のユニークさや良いところに気づいていて、私にとって嬉しい発見が毎日ありました。

と、本当に撮影が楽しかったご様子。

Q:そんな監督が作り上げた、出来上がりを観た時のファーストインプレッションは?

織田さん:自分は沖縄(過去)編だけを考えていたので、過去と現代が合わさった出来上がりを観て、いい作品だと思いました。

と、胸を張る織田さん。

映画情報どっとこむ ralph Q:劇中では満島さん、マクレランドさん、戦いで脚を負傷し、除隊を余儀なくされた満島さんの兄・一を演じる三浦貴大さんの役が三者三様でしたが、織田さんから見る3人の印象は?

織田さん:満島さんは、一度TVのバラエティーで観て面白い人だなと思っていました。現場でも本当にそのままのムードメーカーで(笑)。でも実はカメラが回る直前には自分の世界に入るストイックな方なんです。

と、満島さんの親しみやすさだけでなく、撮影現場での様子も教えてくれました。

現場では、日本語で話すことが多かったそうですが、マクレランドさんがいる場面では英語での会話になったそうで、撮影の合間には

織田さん:ブランドンさんは日本が初めてだそうで、渋谷に行ってみたらとか普通のことを話してましたね。

と、語ります。そして、今回普段の印象と違う役を演じている三浦さんに関し

織田さん:三浦さんは静かで。人の気持ちを考えていて、お兄ちゃん的な存在でした。そして、その弟(満島)がはしゃいでる(笑)感じでした!水中撮影の時に自分は出番がないのに、三浦さんは「ライフセイバーのライセンスを持ってるので」って、立ち会ってくださって、優しすぎです!

と、其々のエピソードを語りました。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・・

Q:どんな方たちに本作を観ていただきたいですか?

織田さん:若い人たち。戦争の時代に生まれてきていないから関係無いと他人事と思わず、観て欲しいですね。

と語りました。今後のご予定や告知!野望などありましたらと聞くと・・・

織田さん:頂いた仕事を大切にこなしていきたいです。

と、謙虚な織田さん。

映画、ドラマ、CMなどの映像クリエーターからのオファーが多く来ているようです。今後の彼女に期待です!

インタビュー後に外での撮影時間もいただけました。

ロジャー・パルバース監督『STAR SAND ─星砂物語─』は8月4日㈮から8月10日(木)東京・ユーロライブ、8月5日(土)より横浜シネマ・ジャック&ベティにて公開 ほか順次公開となります!

あらすじ・・・
1945年の沖縄。戦火から遠く離れた小島に渡り暮らし始めた16歳の少女・洋海(ひろみ)は、洞窟で日本軍とアメリカ軍からの脱走兵、隆康とボブに出会う。
隆康とボブ、そして彼らの世話を焼く洋海の間には、不思議な関係が築かれてゆく。

ある日、戦いで脚を負傷し、除隊を余儀なくされた隆康の兄・一(はじめ)が、養生のために洞窟にやって来るが、それは悲劇の幕開けだった。

2016年、東京。大学生の志保は、卒業論文のために教授から一冊の日記を手渡される。それは、戦時中に沖縄の小島で暮らしていた少女のものだった。志保は日記を読み、そこに封印されていた過去の出来事にわれ知らず迫ってゆく……。

公式サイト:
www.star-sand.com

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出演:織田梨沙 満島真之介 ブランドン・マクレランド
三浦貴大 / 吉岡里帆
寺島しのぶ / 渡辺真起子
石橋蓮司 緑魔子
ダンカン・ハミルトン 近谷浩二 沼田康弘

監督・脚本: ロジャー・パルバース
原作:ロジャー・パルバース『星砂物語』講談社刊
主題曲:坂本龍一
エグゼクティブ・プロデューサー:前田紘孝、大川勝プロデューサー:小西順子、吉岡裕美
後援:オーストラリア大使館
製作:Hara Office / Soul Age
配給:The STAR SAND Team
2017年 / 日本=オーストラリア / 日本語・英語 / 110分 / カラー / アメリカンビスタ / 5.1ch
© 2017 The STAR SAND Team
    

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