本年6月開催のフランス映画祭で上映された、フランス映画祭団長エマニュエル・ドゥヴォスが主演した「ヴィオレット」が、この度「ヴィオレット-ある作家の肖像-」の邦題で、12月19日(土)より岩波ホールほか全国順次公開することが決定しました。
新しい世界が幕を開けるパリ。 彼女の小説は、時代を変えた。 主人公は実在の女性作家。名前は、ヴィオレット・ルデュック。 |
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1907年、私生児として生まれたヴィオレット。
映画では、彼女が小説を書き始める頃からが描かれる。ボーヴォワールと出会い、才能を認められ、戦後間もない1946年に処女作「窒息」を出版。 女性として初めて、自分自身の生と性を赤裸々に書き、ボーヴォワールだけでなく、カミュ、サルトル、ジュネら錚々たる作家に絶賛されたものの、当時の社会には受け入れらなかった。 傷ついたヴィオレットは、パリを離れ、プロヴァンスに移り、そこで自身の集大成ともいえる新作「私生児」の執筆にとりかかりはじめるが……という物語。 |
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監督は、『セラフィーヌの庭』でセザール賞最優秀作品賞に輝いた名匠マルタン・プロヴォ。主役のヴィオレットを演じるのはセザール賞ノミネート5回、2度の受賞に輝く名女優エマニュエル・ドゥヴォス。なんとドゥヴォスは、鼻にコンプレックスを持っていたヴィオレットを演じるために「付け鼻」をつけての熱演。
ボーヴォワールを演じるのは、サンドリーヌ・キベルラン。ヴィオレットを援助する香水メーカー・ゲランの経営者ジャックを演じるのは、ダルデンヌ兄弟監督の映画でおなじみのオリヴィエ・グルメ。 |
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また、ヴィオレットが生きた40年代〜60年代の新しい文化が花開こうとしている時代のパリや、フェミニンなヴィオレットのファッションとボーヴォワールの対照的なシックなファッションなども見どころになっています。
『ヴィオレット-ある作家の肖像-』 12月19日[土]より岩波ホールほか全国順次公開 !! |
監督:脚本:マルタン・プロヴォ(『セラフィーヌの庭』)
撮影:イヴ・カープ(『ホーリー・モーターズ』)
衣裳:マドリーヌ・フォンテーヌ(『イヴ・サンローラン』)
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、サンドリーヌ・キベルラン、オリヴィエ・グルメ、ジャック・ボナフェ、オリヴィエ・ピィ
原題:VIOLETTE 2013年|フランス映画|フランス語|カラー|1:1.85|5.1ch|139分|DCP
字幕:松岡葉子 配給:ムヴィオラ © TS PRODUCTIONS – 2013